台風一過とトヨタのリコール

私のお友達に、トヨタに就活している子がいる。
今回のリコールなんか指先に棘が刺さった程度といっているけれど、株価はどうですか?
押したら買い?

用田

▼ダウ 10,285.26

  • 62.84 (-0.61%)

▼SP500 1,178.14

  • 11.96 (-1.00%)

▼Nasdaq2,056.00

  • 14.30 (-0.69%)

▼CME日経 13,285

  • 150 (-1.12%)

Dax 4,947.18

  • 31.65 (-0.64%)

▼FT100 5,263.9

  • 22.6 (-0.43%)

△米ドル 115.67
0.81 (0.71%)
△ユーロ 138.31
0.12 (0.09%)
△ポンド 202.41
0.95 (0.47%)
米国債 4.481

  • 0.012 (-0.27%)

△JGB 137.00
NY原油 62.44
▼金 474.60

先物に振り回されて大引けはまとまった売りが出て大幅安

日経平均            13,129.49 (▲222.75)
日経225先物         13,160 (▲180 )
TOPIX            1,379.78 (▲ 12.91)
単純平均             471.75 (▲ 2.96)
東証二部指数           4,189.69 (▲ 13.54)
日経ジャスダック平均       2,179.06 (▲ 2.12)
東証一部
値上がり銘柄数          480銘柄
値下がり銘柄数         1,078銘柄
変わらず             104銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ            103.49% -8.74%
売買高            30億5468万株(概算)
売買代金        2兆1737億1500万円(概算)
時価総額          433兆1977億円(概算)
為替(15時)          115.75円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場は引続きセンチメントも悪く、もたついた展開となっていますが、
日本市場も米国市場に付き合うように軟調な展開となりました。寄り付きから
外国人の売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)が売り買い変わらずとな
り、10月半ばということで、季節的要因からも外国人の売りが懸念されるとこ
ろで、実際に為替も円安となったことで外国人売りが現実のものとなったよう
な格好で総じて軟調な展開となりました。朝方から米国市場が軟調であったこ
とに加え、BBレシオの悪化、インテルの予想を下回る売り上げ予想の発表、
中国問題など、買い気を削ぐような材料が多く、売り先行となりました。

 昨日しっかり戻り歩調となった鉄鋼株は早くも戻り売りに押され、銀行株は
新聞で収益が好転したことから堅調な動きとなったものの、倉庫株等も売りが
優勢な展開で、個別に材料含みの銘柄や目先的なディーリング銘柄だけが堅調
な動きとなりました。さらに先物へのまとまった売りも断続的に出て、上値を
押えるような状況となり、上値の重さが見えると見切る動きも加速される、と
いった展開となりました。後場に入ると昼の市場外取引が売り越しとなったと
伝えられたこともあって、先物を中心に売りが嵩み、一時は日経平均は300円
を近い下げ幅となる場面もありました。先物へのまとまった売りが薄れる場面
では戻り歩調となったり、先物にまとまった買いが入るとしっかりと戻る場面
もあり、先物の動きに振り回される格好となりました。

 結局引けはインデックス売りが出て指数は大幅安となり、ディフェンシブ銘
柄の一角や超低位銘柄、材料含みの銘柄が堅調な動きとなっている以外は軟調
なものが多く、出来高も多いのですが、超低位銘柄のディーリングの動きが殆
どでしっかり調整局面と認識したのではないかと思います。それでも円安を評
価する動きか、ハイテク銘柄の中にはしっかりしたものもあり、好業績が期待
される銘柄はインデックス売り(指数、特に日経平均に採用されている銘柄を
全て売るような動き)に押されてはいるものの底堅い動きとなるものも散見さ
れました。

 目先筋は物色対象をころころ買えながら、それなりに回転は効いている感じ
で、そういった意味で指数の動きほど相場に対し悲観的な見方とはなっておら
ず、指数の調整はある程度「当然」とも見られているのではないかと思います。
同時に小型銘柄の値幅取りの動きもあり、二部株指数や日経ジャスダック平均
底堅い動きとなっています。

マネックスビーンズ証券 清水洋介)


◆個別銘柄◆ 

円安の動きも外国人売り懸念となり、軟調なものが目立ちました。

マルエツ (8178) 437円 (▲17) 
 後場に入り下げ幅を拡大し、年初来安値を更新しました。2006年2月の連結
最終損益が33億円の赤字であること、年間配当も無配との発表を受け、失望売
りが嵩みました。

三菱自動車 (7211) 263円 (△4) 
 全般的に手詰まり感が強い中で、ダイムラークライスラーの提携強化の動き
を受け買い先行で始まり、寄付き直後に年初来高値を更新する場面がありまし
た。その後も目先筋の回転売買の格好の対象となったかんもあり、最後まで堅
調な動きとなりました。

新日鉄 (5401) 408円 (▲12) 
 中国との問題や米国が軟調だったことを受け、寄付きから売りが先行する形
となり、その後もじりじりと下げ、軟調な動きとなりました。値動きの悪さを
見て、見切り売りも嵩み、目先筋も早め早めに売りを出してきたようです。

アドバンテスト (6857) 8,570円 (▲280) :100株単位
 米半導体製造装置BBレシオも7カ月ぶりに悪化し米インテルの業績が市場
予測を下回ったことで嫌気されたことで、半導体関連銘柄が売られ、同社も大
幅安となりました。

中外製薬 (4519) 2,505円 (△115) :100株単位
 親会社のスイス・ロシュ社が抗インフルエンザ薬「タミフル」の増産を発表
し、また、開発中の関節リウマチ薬「MRA」の試験で有効性が認められたと
発表したことが相乗効果となり、地合いの悪い中で大幅高となりました。

島忠 (8184) 3,150円 (△310) :100株単位
 今8月期は5期ぶり最高益更新を更新する見込みとなったことや外資系証券
会社のレポートが支援材料となり、一時ストップ高となり、しっかりとした動
きとなりました。


◆ランキング◆

東証一部値上がり上位 
 幕間つなぎのディーリング銘柄が上位になっています。

東証一部値下がり上位
 小口の売りに大きく値を崩すものが多くなっています。

東証一部売買高上位
 上位3銘柄のディーリングで東証一部の売買高の3分の1を占めています。

東証一部売買代金上位
 三菱自動車(7211)の売買代金が突出しています。