1万5千円固め

今週は固めるよ

用田

高値警戒感か過熱感からの利食い売りをこなして引続き大幅高

日経平均            15,551.31 (△129.71)
日経225先物         15,560 (△190 )
TOPIX            1,597.57 (△ 13.85)
単純平均             547.38 (△ 7.19)
東証二部指数           4,823.77 (△ 71.47)
日経ジャスダック平均       2,436.32 (△ 24.71)
東証一部
値上がり銘柄数         1,195銘柄
値下がり銘柄数          386銘柄
変わらず             85銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ            132.36% +0.18%
売買高            37億1707万株(概算)
売買代金        3兆7731億3000万円(概算)
時価総額          504兆0086億円(概算)
為替(15時)          121.27円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場がもたついた動きとなったのですが、日経平均が2日続けて高
値引けとなった勢いが持続するような勢いで買い先行となりました。目先的な
利食い売りもかさみ、もたついた動きとなる場面もあったのですが、引続き押
し目買い意欲は強く、堅調な相場展開となりました。出遅れ銘柄を物色する動
きは強く、また法人企業統計の設備投資動向も引続き堅調な動きとなっている
ことから、幅広く買いが入った感じです。また、機関投資家と見られる腰の据
わった買いも見られ、買い安心感が出たところでは利食いを入れたあとの買い
直しなどもあったのではないかと思われます。

 外国人も引続き買い越し基調と伝えられ、これもまた買い安心感を誘い、為
替が円安になっていることもハイテク銘柄や輸出関連銘柄への買い安心感を誘
うような動きとなっていました。一方で内需関連銘柄の一角やディフェンシブ
銘柄の一角は値動きの悪さを嫌気され、値動きのいい銘柄への乗り換え対象と
して売りが先行となるものも目立ちました。銀行株や鉄鋼株は数量をこなせる
銘柄として目先筋のディーリング対象として買い直され、買い方優勢のなかで
堅調な動きとなり、本日安い銘柄は業績云々よりも値動きの悪さを嫌気された
ような感じでした。

 売買代金も連日の新記録で活況となっており、日経平均も連日の高値更新と
なっています。売り材料が見つからないのが悪材料と見られるくらい強含みの
展開となっていますが、こういう時こそ「もうはまだなりまだはもうなり」で
はないですが、慎重に対処してみてもいいのではないかと思います。

 値動きのいい銘柄に買いが集まる傾向は小型株の動きを示す指数が大幅高と
なっていることでも分かります。業績云々よりも目先の値動きの良さに釣られ
た動きが多く、冷静に見ると少し過熱しすぎているようにも感じられます。


マネックス証券 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ディーリング
 長期的な投資ではなく、短期的に資金を動かして目先的に収益を追及する
 ような投資を行う取引のことをさす。また、証券会社などが自己の資金を
 用いて、自己の計算のもと行う取引をさすこともある。
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◆個別銘柄◆ 

 利食い売り一巡感から鉄鋼株、証券株等が大幅高

三菱自動車 (7211) 291円 (△29) 
 3億株を超える大商いとなり、4日続伸しました。売買高は東証1部の首位と
なっています。特に材料は出ていないようですが、個人投資家など目先筋から
の買いが集まったもようです。

みずほFG (8411) 894,000円 (△24,000) :1株単位
 12月に入ってから続伸していたこともあり、目先的な利食い売りが入って上
値の重い展開が続いていたのですが、後場に入ってから持ち直して相場全体の
上げを主導し、3日続伸となりました。

日東電工 (6988) 8,620円 (△180) :100株単位
 同社が公表した11月の月次売上高(単体ベース)が液晶表示材料の伸びなど
で前年同月比21%増となり、好調な業績を背景とした買いが入りました。

昭和シェル (5002) 1,414円 (△43) :100株単位
 米国の原油先物相場が上昇したことを材料に、石油関連銘柄は朝方から買い
が優勢となり、同社株も後場に入ってから一段高となって堅調な動きとなりま
した。

ファーストリテイリング (9983) 10,360円 (△1,000) :100株単位
 「ユニクロ」の11月の既存店売上高が前年同月比12.8%増となったと発表され
たことを好感して買いが集中し、ストップ高比例配分となりました。

住友金属 (5405) 446円 (△11) 
 12月に入ってからは堅調な推移が続いていたのですが、本日も物色の中心と
なって大幅高となるとともに、売買高も3億株近くと大商いとなりました。


◆ランキング◆

東証一部値上がり上位 
 小型株が小口の買いで値を飛ばしています。

東証一部値下がり上位
 小口の売りで値を崩すものと、利食い売りに押されるものが上位になってい
ます。

東証一部売買高上位
 重工株が上位に入なっており、また、三菱自動車も久しぶりに大商いとなっ
ています。

東証一部売買代金上位
 大手銀行株が大商いとなる一方で、ディーリングの動き活発なようです。