粉雪

東京は早朝の雪

昨日は光明理化・本牧

高島君

米国株高も円高を嫌気する動きなどで売り優勢となり、指数は大幅安

日経平均            16,124.35 (▲303.86)
日経225先物         16,180 (▲260 )
TOPIX            1,659.03 (▲ 25.87)
単純平均             566.31 (▲ 3.92)
東証二部指数           5,337.20 (△ 30.24)
日経ジャスダック平均       2,786.16 (△ 25.59)
東証一部
値上がり銘柄数          642銘柄
値下がり銘柄数          949銘柄
変わらず             77銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ            118.60% -0.99%
売買高            27億6831万株(概算)
売買代金        3兆4322億9000万円(概算)
時価総額          525兆4122億円(概算)
為替(15時)          114.63円/米ドル

◆市況概況◆

 日本市場が3連休中の米国市場が堅調な動きとなったことや寄り付き前に市場
筋の推計として伝えられる外国人売買動向(外資系12社ベース)が大幅買い越
しとなったことから、買い先行の始まりとなりました。それでも、為替が円高
に振れたことなどから、上値の重い展開となり、3連休のヘッジ売りなどの買戻
しや目先筋の買いが一巡すると、銀行株、証券株、不動産株等を中心に値を消
すものが目立ち、先物へのまとまった売りが出ると、途端に売り優勢の展開と
なりました。

 昼の市場外取引も売り越しであったと伝えられたことから、後場も売りが優
勢な状況が続き、目先筋の見切売りなども重なって大きく値を崩す展開となり
ました。ここへ来て過熱感が出ていることや不動産株が下げ止らないことで見
切売りや利食い売りを急ぐ動きとなっているようです。

 為替が円高になった割りには輸出関連銘柄やハイテク銘柄の一角はしっかり
としたものも散見されました。ただ、先物への断続的なまとまった売りもあっ
て、上値を買い上がる動きも、押し目を買う動きも手控え気味で、個別に材料
の出た銘柄や値動きのいい銘柄に目先筋の買いが入っているだけ、と言う感じ
でした。

 御多分に洩れずいったん方向性が出ると、一気にその方向に動く傾向が強い
ようです。米国市場が堅調な動きとなり、外国人投資家の買いが期待される中
でも、目先的な市場のセンチメントが下を向いた、といったところでしょう。
それでも指数にとらわれずに個別の銘柄を見てみると、小型の値動きのいい銘
柄にしっかり買いが入り、ディーリングも活発に行われていることから、強含
みの大きな流れには変化がないのではないでしょうか。

 (マネックス証券 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
押し目(おしめ)
 相場が上昇している局面での、一時的な下げのことをいう。
 この局面で買うことを、「押し目買い」という。
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◆個別銘柄◆

主力銘柄は軟調なものが目立ち、指数は大幅安

東 芝 (6502) 800円 (△42) 
 今期(2006年3月期)の連結営業利益が従来予想を上回ると報じられたことな
どをきっかけに買いが集まり、大幅高となりました。

三 越 (2779) 780円 (△2) 
 国内の同業他社に先駆けて中国の北京などに出店すると報じられたことで、
収益拡大への期待から買いが入り、朝方は値を上げましたが、後場に入ってか
ら値動きは鈍く、小幅高にとどまりました。

アイシン精機 (7259) 4,430円 (△60) :100株単位
 子会社でハイブリッド車の基幹となる部品の生産を開始すると報じられて、
先行きを期待する買いが集まり、一時上場来高値を更新しました。

ホンダ (7267) 6,530円 (▲330) :100株単位
 同社など自動車株は、円高傾向にあることで収益悪化を嫌気した売りが優勢
となり、終日軟調な展開となりました。

アドバンテスト (6857) 12,800円 (△100) :100株単位
 朝方に値を上げた後は目先的な利食い売りに押されてマイナスに転じる場面
もありましたが、米国ハイテク企業の業績の底堅さが伝えられていることや、
出遅れ感などもあって、後場に入ってからは買いが優勢となり、小幅高で引け
ました。

全日空 (9202) 505円 (△8) 
 4日続伸し、2001年5月以来の500円台乗せとなりました。国内景気の回復に伴
う旅行需要の拡大を期待した買いが続いているようです。


◆ランキング◆

東証一部値上がり上位
 個別の材料などで、値動きの良い銘柄に物色が集まったようです。

東証一部値下がり上位
 地合いの悪さが後押しした利益確定売りが目立ちます。

東証1部売買高上位
 主力銘柄が一服となる中で、超低位株が上位となっています。

東証1部売買代金上位
 見切売りがかさんだのか、大きく値を崩している大手銀行株や自動車株など
の大型株が上位となっています。