外人さんキライ
高島
もう、朝から新聞は休みだしーーー、
なああに、これっていう暴落振りで日経も16000円を割ってしまいました。
堀紘一さんは、嫌われ者?
ドリームインキュベータがストップ安、「監査を引き受ける監査法人が不在で決算の確定ができないという前代未聞の事態」
【2月13日 14:52 テクノバーン】ドリームインキュベータ <4310> が値幅制限の下限となる前日比100000円安(16.67%)の500000円まで下落してストップ安の展開となっている。
先週末10日に「ライブドア <4753> 事件に関連して『港陽監査法人』が家宅捜索を受けたことにより『港陽』から当社にドリームインキュベータの平成18年度3月期の監査が事実上できなくなってしまったとの連絡」を受けたこと受けて「大手監査法人3社に、監査を引き受けていただくよう交渉してまいりましたが、いずれも『多忙』『港陽絡み』等を理由に断りの連絡」が入ってきたことを発表し「監査を引き受ける監査法人が不在で決算の確定ができないという前代未聞の事態」(会社発表プレスリリース)に陥ったことが懸念材料視されている。
ドリームインキュベータの堀紘一社長はライブドアがMSCBの発行を得た資金を元手にニッポン放送に買収を仕掛けた際には堀江ライブドア元社長の手法を真っ向から批判した人物となるが、その堀紘氏が経営するドリームインキュベータと粉飾決算疑惑が強まっているライブドアの監査法人が実は同一だったという皮肉な結果となっている。
市場関係者からも会社発表のプレスリリースで「監査法人が不在で決算の確定ができないという前代未聞の事態」に陥ったとまで書くのは投資家の不安心理を助長するようなもので書き過ぎではないのか、といった声もでてきている。
外国人売りへの懸念やライブドア問題などから売りが売りを呼ぶ展開で大幅安
日経平均 15,877.66 (▲380.17)
日経225先物 15,950 (▲350 )
TOPIX 1,618.01 (▲ 42.21)
単純平均 538.60 (▲ 20.09)
東証二部指数 5,019.19 (▲240.58)
日経ジャスダック平均 2,672.40 (▲ 89.06)
東証一部
値上がり銘柄数 110銘柄
値下がり銘柄数 1,540銘柄
変わらず 22銘柄
比較できず 1銘柄
騰落レシオ 90.30% -8.29%
売買高 22億6341万株(概算)
売買代金 3兆0924億3300万円(概算)
時価総額 512兆6539億円(概算)
為替(15時) 117.95円/米ドル
◆市況概況◆
先週末の米国市場は堅調な動きで週末に大きな事件もなかったのですが、寄
り付き前に市場筋の集計として伝えられる外国人の売買動向(外資系12社ベー
ス)が大幅売り越しとなったことで、外国人投資家の日本株売りが継続するの
ではないかとの懸念から売り先行となりました。ライブドアの問題等もあって、
買い手控え気分が強く、売り仕掛けをし易いところで先物へのまとまった売り
が断続的に出たことや、昼の市場外取引が金額も大きく売り越しであったと伝
えられたことも疑心暗鬼の相場では売り要因となって、売り急ぐ動きも出たよ
うです。
相場の下落がまた恐怖感を煽り、売りを急がせる場面もあり戻り売りの多さ
や下落スピードの速さがますます下落への恐怖感を煽る、といったような悪循
環に陥ったことも下げ幅を大きくさせる要因となりました。日経平均の節目と
見られた16,000円を割り込んだ場面では下げ止まりも見せたのですが戻りの鈍
さや何度も売り仕掛けのような先物への売りが入ると16,000円を割り込んでの
推移となりました。
自動車株の一角やディフェンシブ銘柄の一角には押し目買いも入り、堅調な
動きとなるものも散見されましたが、ほぼ全面安、特に小型銘柄の下げはきつ
く、東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均は大幅安となりま
した。業種別指数で見ても、自動車株が堅調な輸送用機器指数が小安い他は全
面安となり、収益に不安のあるような銘柄や買われすぎていたような銘柄はス
トップ安となるものも多く見られました。
ある種パニック的な売りも見られましたが、日本の株式市場の環境がそれほ
ど大きく一夜にして変わったわけではなく、多分に仕掛け的な要素が多くなっ
ており、いったん買戻しが入ると今度は一気に戻すのではないかと思います。
本日は最後まで売りが優勢な展開となりましたが、明日明後日と続くような動
きでもなく、ちょうど昨年の4月、5月の急落場面のような展開となって来るの
ではないかと思います。
(投資情報センター 清水洋介)
−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・堅調・軟調(けんちょう・なんちょう)
堅調とは、相場が好調つまり株価が高いことを指し、逆に、軟調とは、相場
が不調、つまり株価が低いことを指す。
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◆個別銘柄◆
・ほぼ全面安の中で自動車株が堅調
トヨタ自動車 (7203) 6,130円 △70 円 :100株単位
全般的に軟調な動きとなった銘柄が多かった中で、好業績で安心感のある銘
柄の一つとして同社株に買いが入り、堅調な引けとなりました。
ソフトバンク (9984) 3,640円 ▼410 円 :100株単位
2005年4−12月期の連結業績が最終損益ベースで黒字と発表されましたが、材
料出尽くし感があることや、外資系証券が投資判断を引き下げたことなどもあっ
て、さえない展開が続きました。
住友金属鉱山 (5713) 1,458円 ▼137 円
先週末のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物価格が下落したこ
とを嫌気して、同社株は売りが優勢となり、大幅安で引けました。
三井不動産 (8801) 2,310円 ▼35 円
先週末に今期の業績予想を上方修正したことなどから買いが入り、堅調な動
きが続いていましたが、大引けにかけて売りがかさみ、引けは前日比マイナス
となりました。
アサヒビール (2502) 1,445円 △62 円 :100株単位
今期は増収増益に転じるとの見通しを示したことで買いが入り、高値圏での
推移が続きました。
中外製薬 (4519) 2,340円 △65 円 :100株単位
外資系証券が投資判断を引き上げたことを材料に買いが入り、朝方から堅調
な動きとなりました。