オプションSQ

1月の第2金曜日はオプションのSQです。

上野毛

米国株高に加えSQも無事に通過して大幅高

日経平均            17,057.01 (△218.84)
日経225先物         17,080 (△220 )
TOPIX            1,685.27 (△ 28.55)
単純平均             457.22 (△ 6.26)
東証二部指数           4,154.07 (△ 19.45)
日経ジャスダック平均       2,145.83 (△ 11.48)
東証マザーズ指数         1,086.07 (△ 24.61)
東証一部
値上がり銘柄数         1,433銘柄
値下がり銘柄数          203銘柄
変わらず             75銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ           107.00%  △4.02%
売買高            20億8095万株(概算)
売買代金        2兆8865億7200万円(概算)
時価総額          539兆3886億円(概算)
為替(15時)          120.69円/米ドル

◆市況概況◆

 オプションのSQ(特別清算指数)ということでしたが、米国市場が堅調、
特にナスダックが大幅高となったことや昨日大きく下落していたこともあって、
堅調な始まりとなりました。外国人の売買動向(外資系13社ベース、市場筋推
計)が今日も売り越しと伝えられたことで、上値の重くなる場面も見られたの
ですが、押し目を買う動きに加え、まとまった買いも見られたということで下
値を切り上げる展開となりました。

 後場に入っても買い気は衰えず前場の高値を抜ける場面もありました。寄り
付きこそ昼の市場外取引が金額はそこそこ大きく売り買いの偏りはないと伝え
られて目先筋の売りが先行する始まりとなりましたが、下値を売り叩く動きが
ないと見ると買い戻しなども入り、値を戻すといった展開となりました。引け
を意識するような時間帯になると週末と言うこともあって手仕舞いの売り買い
が交錯する格好となりましたが、買い気は最後まで衰えず、大幅高の引けとな
りました。

 小型銘柄も底堅い動きにはなったのですが、先物主導で主力銘柄が強く、相
対的に上げ幅が少ない感じです。先物はまとまった売り買いも多く、引き続き
相場を主導する格好となっていました。今日は買戻しも含めて、朝方から買い
先行となって、指数を押し上げる展開となりました。

 日経平均は10月の高値水準がサポートとなった格好で切り返しとなりました。
過熱感が完全に冷めたわけでもないのでしょうが、今日の上げで再び昨年4月
の高値を目指す動きになって来るものと思います。引き続き16,900円のところ
を下値目処に17,500円を抜けて来るのかどうかを試す展開となって来るのでは
ないかと思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
手仕舞い(てじまい)
 保有している銘柄や信用取引の建て玉などを売却や返済をして現金化するこ
 とをいう。つまり、保有しているポジションを減らす、もしくは、なくすこ
 とをいう。手仕舞いが行われる理由は、利益を確定するために「手仕舞い
 をする他、週末などの取引がない日に何が起こるかわからないリスク(政治
 的要因やテロなどの「イベントリスク」)を出来るだけとらないようにする
 ために行われることもある。
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◆個別銘柄◆ 

 円安を好感してハイテク銘柄などが高く、鉄鋼株は戻り売りに押され軟調

電 通 (4324) 359,000円 △5,000 円 :1株単位
 広告制作業務などのクリエーティブやテレビが好調だったほか、MNP(携帯
番号ポータビリティ)にニーズが高く月次売上高の伸びが確認されました。業績
期待を背景に買いが先行、昨年8月17日に付けた過去半年の高値に並び、堅調
となりました。

スク・エニ (9684) 3,210円 △90 円 :100株単位
 11日付けで大手証券会社が業績予想を上方修正し、投資判断を3段階中で最
上位の「買い」に1段階引き上げた事が好感され、堅調となりました。

サマンサJP (7829) 320,000円 ▼3,000 円 :1株単位
 5日連続で続落している同社は昨年2月の株式分割を考慮して、実質的に上
場来安値となっている。昨年12月の公募・売り出しの発表から下落基調にあり、
現在も割高感が拭えず見切り売りが続いています。

パルコ (8251) 1,393円 △53 円 :100株単位
 店舗立地に合わせて売り場の演出を変える「店舗グルーピング政策」が功を
奏し、9ヶ月間の累計既存店売上高が2.1%増となった。また景況の回復もあっ
て婦人服の販売も伸びており業績の上振れの期待から大幅高となりました。

ファーストリテイ (9983) 9,600円 ▼1,510 円 :100株単位
 後場に急落し、東証一部値下がり率ランキング首位となりました。2007年8
月期業績予想の下方修正などを発表した事から、大手証券会社が投資判断を最
下位に引き下げたことで、投資家心理が悪化し大幅安となりました。

フルキャスト (4848) 267,000円 ▼41,000 円 :1株単位
 人材派遣大手の同社は午後に「労働者派遣事業法違反の疑いで、フルキャス
ト本社などを家宅捜索した」と報道されると嫌気売りが止まらず、東証一部値
下がり率ランキング2位となりました