どこまで下がるの

綱島パナソニック

CA 底なし地獄!

米国株がもたついているにも拘らずあく抜け感から高値更新

日経平均            17,621.45 (△117.12)
日経225先物         17,600 (△ 90 )
TOPIX            1,755.90 (△ 10.81)
単純平均             474.21 (△ 1.89)
東証二部指数           4,237.62 (△ 7.65)
日経ジャスダック平均       2,202.91 (▼ 0.25)
東証マザーズ指数         1,120.10 (▼ 16.46)
東証一部
値上がり銘柄数          899銘柄
値下がり銘柄数          685銘柄
変わらず             133銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           112.96%  △6.93%
売買高            24億3511万株(概算)
売買代金        3兆2969億8500万円(概算)
時価総額          561兆6808億円(概算)
為替(15時)          121.41円/米ドル

◆市況概況◆

 日本市場が3連休の間に米国市場が軟調となったことや連休前に堅調となっ
たあとの反動もあって、売り先行の始まりとなりました。ただ、外国人売買動
向(市場筋推計、外資系13社ベース)が金額ベースでは大幅買い越しと伝えら
れ、寄り付きの売りが一巡するとすぐに切り返し堅調な展開となりました。G7
やオプションSQ(特別清算指数)算出と言うイベントが何事もなく終わったこ
とも相場を下支えするような格好となりました。

 後場に入ると昼の市場外取引が金額は大きく、やや売り越しと伝えられたこ
ともあって、目先筋を中心に上値の重い展開となりました。G7で円安が取りざ
たされなかったのにも関わらず円高歩調となったことが嫌気された面もあり、
目先筋の利食い売りに加え、見切り売りなどがかさんだものと思います。ただ、
朝方発表になった企業物価指数も予想を下回り、利上げ懸念が薄らいだことも
あって、底堅い展開が続き、最後は買戻しも入って昨年来高値を抜けて引けま
した。

 小型銘柄は朝方からもたついたものが多く、日経ジャスダック平均は小幅安、
東証マザーズ指数も軟調となりました。先物にも前場からまとまった買いが見
られ相場を押し上げる要因となりましたが、利食い売りも早く上値の重さが確
認されると買いも少なくなりもたついた展開となりました。

 基調は強含みですがなかなか上値も重い展開となっています。指数に影響の
大きな値がさ銘柄がもたついていることが指数の上値を押さえる要因となって
いるようです。全般的な景況感に先高感が出てくれば先物主導でこうした値が
さ銘柄も押し上げられ、買い方の回転が効いて来れば指数も上値追いとなって
来るのでしょう。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 証券株、不動産株など内需関連銘柄が堅調

リンナイ (5947) 3,000円 ▼500 円 :100株単位
 ガス瞬間湯沸かし器で2000年以降、5件の一酸化炭素中毒事故があり、3人
が死亡、12人が負傷していたと発表されたことから、収益面への影響が懸念さ
れ、投資判断の引き下げなどもあり、大幅安となりました。

ミレアHD (8766) 4,260円 ▼150 円 :100株単位
 銀行等保有株式取得機構が保有している株式を個人投資家向けに売り出すと
発表、それと同時に2007年3月期の連結純利益を下方修正したことから、短期
的な需給関係の悪化を懸念した売りが出て大幅安となりました。

ジェイコム (2462) 444,000円 ▼9,000 円 :1株単位
 23日付での東証1部上場を承認されましたが、好感した買いは特に目立たず、
材料出尽くしとして利益を確定する動きが優勢となり、軟調となりました。

OLC (4661) 6,550円 △310 円 :100株単位
 東京ディズニーリゾートを運営するテーマパーク事業で、新アトラクション
の導入などにより入園者数が増加、料金改定で1人あたりの売上高が増えること
も寄与し、2007年3月期の連結営業利益を上方修正したことから、好感した買
いが入り大幅高となりました。

三井不 (8801) 3,440円 △220 円 
 日本橋三井タワーなどの大型ビルや、06年秋に開業した豊洲、川崎などの商
業施設が収益を押し上げ都心部のオフィス賃料が上昇したことから、2007年3
月期通期の連結経常利益を上方修正し、好感した買いが入り上場来高値を更新
しました。

日本セラテク (5345) 252,000円 ▼50,000 円 :1株単位
 構造セラミックス事業で海外顧客向けの納入部品点数の拡大が遅れており、
MMC(金属基複合材)事業で新工場の本格立ち上げが遅れていることから、
2007年3月期通期の単独経常利益を大幅に下方修正し、嫌気した売りが入りス
トップ安となりました。