CAに動き?

東白楽

M&A(企業の合併・買収)に絡む話題で堅調だが決定会合前で上値も限定的

日経平均            17,940.09 (△64.44)
日経225先物         17,920 (△50 )
TOPIX            1,779.96 (△ 5.43)
単純平均             481.79 (△ 2.67)
東証二部指数           4,266.24 (△31.46)
日経ジャスダック平均       2,208.37 (△ 9.15)
東証マザーズ指数         1,115.25 (△ 2.44)
東証一部
値上がり銘柄数         1,063銘柄
値下がり銘柄数          513銘柄
変わらず             137銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           116.52%  ▼ 4.06%
売買高            20億8919万株(概算)
売買代金        2兆5192億4800万円(概算)
時価総額          569兆0364億円(概算)
為替(15時)          119.46円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場はもたついた展開となり、外国人売買動向(市場筋推計、外
資系13社ベース)も連日の売り越しと伝えられたことなどから売り先行となり
ました。それでも寄り付きの売りが一巡した後は押し目買いや個別の材料を好
感する動きから買い上がられるものも見られ、堅調な展開となりました。それ
でも目先筋が中心となっている相場のなかで、利食い売りも早く積極的に買い
上がる動きもなく上値の重い展開となりました。

 後場に入ってからは一段高となる場面もありました。昼の市場外取引は金額
はそこそこ大きく売り買いの偏りもないと伝えられ市場への影響はほとんどあ
りませんでした。明日からの日銀金融政策決定会合を控えて積極的にポジショ
ンを膨らませようとする動きよりは先物のまとまった売り買いに振らされなが
ら目先筋が右往左往しているという感じでした。それでも買い方の回転がしっ
かり効いており、日経平均も18,000円を窺う場面も見られました。ただ、さす
がに一気に上抜けるだけの材料にも乏しく、上値も限定的となりました。

 小型銘柄も底堅い展開となったのですが、主力銘柄が主体の相場で相変わら
ず見切り売りに押されて上値の重い展開となりました。業種別では再編絡みの
銘柄が堅調、鉄鋼株や小売り株、食品株の一角が堅調となっていました。先物
もまとまった売り買いは散見されたのですが、相変わらず目先筋が中心となっ
ており大きく方向感を出すような展開にはなりませんでした。

 日銀の金融政策決定会合で利上げがあるのかどうかが注目されていますが、
ある程度は織り込まれたものと考えられ、周りで騒ぐほどの影響はないものと
思います。利上げがあろうがなかろうが、金融政策決定会合が終了すれば安心
感から買いが入り一気に18,000円を抜けるような場面も見られるのではないか
と思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 再編絡みで鉄鋼株、小売り株、食品株の一角が堅調、電力株は引き続き軟調

大 丸 (8234) 1,825円 △145 円 
 経営統合に向けて交渉に入ったことが明らかになったと報じられ、経営規模
拡大による競争力の強化などを期待した買いが入り大幅高となりました。

ファーストリテイ (9983) 10,050円 △180 円 :100株単位
 昨年買収した婦人服専門店キャビン(8164)の出店を今秋から加速すると報
じられ、従来の5倍以上の規模の大型店を4年で200店開業する方針で、収益拡
大を期待する買いが入り堅調となりました。

洋ゴム (5105) 532円 ▼70 円 
 2007年3月期決算を下方修正、目標株価の引き下げなども見られたことから、
失望売りが出て大幅安となりました。

新日鉄 (5401) 765円 △27 円 
 小売り株に再編の話が出て、再編のテーマが浮上する中で、2007年3月期決
算を期待、業界再編の期待も膨らみ、連日で昨年来高値を更新しました。

コーセー (4922) 3,280円 ▼280 円 :100株単位
 営業利益は3期連続2ケタ減益になる見通しとのことから、外資系証券が投
資判断を引き下げ、見切り売りがかさみ大幅安となりました。

シチズン (7762) 1,145円 △30 円 :100株単位
 チップLEDの伸びや、電波時計の拡大を期待し、外資系証券が投資判断を
引き上げたことから、堅調となりました。