底の確認
シティの日興TOBにはあきれたよ。
1350円だって!
○大引けの日経平均株価は202.25円高の16844.5円。TOPIXは29.83ポイント高
の1692.54ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1455、値下がり銘柄数は220。
出来高は29億5413万株、売買代金は3兆7961億円。
日経平均は昨日まで下げ幅1573円、下落率8.6%となり、NYダウの下落率5.7%
よりも大きいため値頃感から反発。世界的なM&Aや市況高に対する期待から鉄
鋼が買われ、証券株は業界再編の期待で値上がり。日本全国でステンレスなど
鉄製品の盗難が多発しているため、日本金属や日本冶金工業なども値を飛ばし
ました。市場では売り崩しが話題。昨日の日経平均の下落幅-575円、下落率-3
.34%に対し、寄与度上位20銘柄の下落幅寄与度は-364円。下落に対する寄
与率は63.3%。この影響は大きいといえます。自立反発の域でも、海の向うではグ
ローベックスも反発。アジアの市場は東京に連動と考えれば、ひとまず落ち着いたと
いえます。ポールソン米財務長官と尾身財務相の会談は「世界経済は堅調」が結
論。疑心暗鬼ながらも底打ち反転モードを期待しましょう。
円高一服と言うことなどから大幅反発
日経平均 16,844.50 (△202.25)
日経225先物 16,820 (△190 )
TOPIX 1,692.54 (△ 29.83)
単純平均 459.23 (△ 8.20)
東証二部指数 4,191.93 (△ 64.13)
日経ジャスダック平均 2,134.18 (△ 15.32)
東証マザーズ指数 1,049.28 (△ 61.14)
東証一部
値上がり銘柄数 1,455銘柄
値下がり銘柄数 220銘柄
変わらず 56銘柄
比較できず 2銘柄
騰落レシオ 92.61% △3.67%
売買高 29億5413万株(概算)
売買代金 3兆7961億6900万円(概算)
時価総額 542兆2149億円(概算)
為替(15時) 116.37円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場が軟調となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベ
ース)が売り越しとなったことで売り先行となるかと思われたのですが、ここ
まで大きく下げたことからの反動や米国市場で主力大型銘柄に底堅い動きが出
たこと、外国人の売り越しが株数ベースでも金額ベースでも縮小したこと、円
高の伸展が見られなかったことなどから買い先行となりました。寄り付きから
の買いが一巡した後は上値の重くなる場面もありましたが、先物への買い戻し
も入り堅調となりました。
後場に入ると一段高となりました。昼の市場外取引が金額はかなり大きくや
や買い越しと伝えられたことで前場の高値を抜けて始まり、途中目先筋の利食
い売りに押される場面もあったのですが、しっかりと目先筋の利食い売りや戻
り売りをこなして堅調となりました。さすがに昨日の下げ分をすべて戻すとこ
ろまでは行きませんでしたが、ようやく底値を探る展開となって来たのではな
いかと思います。
小型銘柄も堅調となりました。昨日大幅安となった東証マザーズ指数は今日
は大幅高、日経ジャスダック平均や二部株指数も戻りも鈍いものの堅調となり
底値を探る展開となって来たのではないかと思います。週末のSQ(特別清算
指数)算出を控えて先物の目先筋の買戻しを急ぐ動きも見られ、また、そうし
た買戻しを急がせるように仕掛け的なまとまった買いも見られ、先物主導で戻
した感じでした。
一目均衡表の雲の下限で下げ止まり、円高も一服となっており、底値を探る
展開となって来ました。ここからしっかりと戻して来るかどうかはまだ海外市
場動向や為替動向によって変わるのでしょうが、少なくとも好業績、高配当利
回り銘柄を積極的に売り叩くような動きは一段落となったのではないかと思い
ます。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
再編絡みで証券株や鉄鋼株が高く、円高一服で輸出関連銘柄が堅調
日電硝 (5214) 2,770円 △65 円
2007年3月期の配当を増配すると発表されたことから、好業績を再評価し、
好感した買いが入り堅調となりました。
マブチ (6592) 7,590円 △490 円 :100株単位
自動車用モーターの売り上げの続伸を期待し、外資系証券が投資判断を引き
上げたことから、大幅高となりました。
不二家 (2211) 290円 △36 円
山崎製パン(2212)が不二家株の3分の1超を取得し、事実上傘下におさめる
方針を固めたと報じられ、期待した買いが入り大幅高となりました。
ニトリ (9843) 5,840円 △380 円 :50株単位
販売が予想以上に好調であり、欠品抑制策や家具などの接客強化が効果を表
していることから、外資系証券が投資判断を引き上げ、大幅高となりました。
新和海 (9110) 573円 △52 円
2007年3月期の期末配当を増配すると発表したことから、好業績を好感する
動きもあって大幅高となりました。
九九プラス (3338) 136,000円 ▼8,000 円 :1株単位
3日連続でストップ高を付けていたことから、割高感も強く、利益確定売り
が出て大幅安となりました。