変化日
きょうは、変化日らしい。
果たして、どうなるのでしょう?
底堅い動きながら逆に上値の重さも確認し今一つ盛り上がりに欠ける展開
日経平均 17,480.61 (△61.41)
日経225先物 17,440 (△60 )
TOPIX 1,741.94 (△10.14)
単純平均 469.07 (△ 0.65)
東証二部指数 4,231.17 (△ 0.41)
日経ジャスダック平均 2,141.48 (▼ 0.44)
東証マザーズ指数 1,008.12 (▼16.67)
東証一部
値上がり銘柄数 852銘柄
値下がり銘柄数 719銘柄
変わらず 161銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 103.19% ▼ 2.95%
売買高 19億0176万株(概算)
売買代金 2兆6534億9900万円(概算)
時価総額 557兆5390億円(概算)
為替(15時) 118.11円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場はもたついた展開となり、外国人売買動向(市場筋推計、外資系13
社ベース)は相変わらず売り越し、と伝えられたのですが、シカゴ市場(CM
E)の日経平均先物が大幅高となったことや為替が円安に振れたことで買い先
行の始まりとなりました。ただ、週末と言うこともあって、寄り付きの買いが
一巡した後は目先筋の戻り売りや利食い売りもかさみ上値の重い展開となりま
した。好業績銘柄の押し目買いや配当取りの動きは出ているのですが、積極的
な買いは見られず、上値の重さが確認されると先物にまとまった売りも出て、
もたついた展開となりました。
後場に入ってからは切り返して戻り歩調となる場面もありましたが、引き続
き上値の重い展開となりました。昼の市場外取引は金額はかなり大きくやや買
い越しと伝えられ、寄り付きからいったんは前場の高値を窺うような場面もあ
ったのですが17,500円を意識すると上値が重くなる状況は変わらず、週末の手
仕舞い売りや目先筋の戻り売り、利食い売りでもたついた動きとなりました。
小型銘柄は相変わらず値動きの悪さを嫌気する展開となり、東証マザーズ指
数は大幅安、日経ジャスダック平均や小型株指数など小型銘柄の動きを示す指
数は軟調となるものが多くなりました。先物へのまとまった売り買いも散発的
に見られたのですが大きく相場を方向付けるような感じでもなく目先筋の売買
にヘッジ売りや逆にヘッジの買いが中心となったようです。
週末と言うことでもたついて、盛り上がりに欠けましたが、それでもここの
ところの急騰で目先的な過熱感が出ている割には底堅い堅調な動きと言えるで
しょう。期末を迎えて来週から、「来期」をにらんだ展開になるのでしょうが、
株式相場そのものにまだ疑心暗鬼な向きも多く、足元の業績や来期の景気動向
への懸念を取り沙汰する向きもいるのですが、周りで思うほど、センチメント
はそれほど悪くはないものと思います。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
銀行株は引き続き堅調、自動車株も円安を好感して堅調
リサパートナー (8924) 715,000円 △32,000 円 :1株単位
外資系証券が投資判断を新規に「買い」として始めたことから、大幅高とな
りました。
NECトーキン (6759) 537円 ▼100 円
携帯電話向けリチウムイオン電池で、携帯電話メーカーが要求した高い安全
基準を通常の仕様と勘違いして製造した単純ミスが主因となり、2007年3月期決
算を下方修正し、同時に無配転落を発表したことから、国内証券が投資判断を
引き下げ、大幅安となりました。
アルプス (6770) 1,364円 ▼67 円 :100株単位
増収効果が寄与し、2007年3月期決算の上方修正を発表しましたが、利益確
定売りに押され、大幅安となりました。
日本エイム (2383) 230,000円 △25,000 円 :1株単位
2007年3月期の連結経常利益は前期比2.5倍の18億円前後と過去最高を更新す
る見通しと報じられたことから、好感した買いが入り大幅高となりました。
大日印 (7912) 1,850円 △39 円
2007年3月期の期末配当予想が上方修正されたこと、自社株買いを行うこと
が発表され、好感する向きからの買いが入り堅調となりました。
エルピーダ (6665) 4,740円 ▼130 円 :100株単位
NEC(6701)が保有する同社株の一部を証券会社に売却したことが発表さ
れ、需給悪化を懸念する向きもあって売りがかさみ、大幅安となりました。