やっと

昨日は寒くて、東京には雪も降った。

上野毛、宝斎殿

昨日の反動もあって軟調だが、押し目買いや幕間つなぎ銘柄が物色され底堅い

日経平均            17,491.42 (▼52.67)
日経225先物         17,530 (▼50 )
TOPIX            1,720.72 (▼ 9.80)
単純平均             461.86 (▼ 1.05)
東証二部指数           4,162.87 (△ 6.53)
日経ジャスダック平均       2,108.03 (△ 2.17)
東証マザーズ指数         1,050.96 (△11.23)
東証一部
値上がり銘柄数          625銘柄
値下がり銘柄数          967銘柄
変わらず             134銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           93.55%  △7.52%
売買高            21億4098万株(概算)
売買代金        2兆5948億9100万円(概算)
時価総額          551兆8270億円(概算)
為替(15時)          118.73円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場は堅調となったのですが、為替が若干円高に振れたことや昨日の反
動に加え、外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越し(金
額ベースは買い越し)と伝えられたことなどから売り先行となりました。寄り
付きの売りが一巡した後は下げ渋る場面もあったのですが、先物へのまとまっ
た売りや4月に入っても年金資金などの買いは期待出来ないと報じられたこと
などから売り急ぐ動きもあり、下げ幅を広げ軟調な展開となりました。

 後場に入ってからも下げ幅を縮小する場面もあったのですが上値の重い展開
は続き軟調となりました。昼の市場外取引も金額はかなり大きく、やや売り越
しと伝えられたこともあって、売り先行の始まりとなり、先物へのまとまった
売りを気にしながら押し目買いや買戻しを入れるような状況が続きました。為
替も円高気味と言うことも買い手控えにつながった感じです。

 小型銘柄は主力銘柄が軟調となるなかで堅調な動きとなるものが多く、日経
ジャスダック平均、二部株指数など小型銘柄の動きを示す指数は小じっかり、
東証マザーズ指数は大幅高となりました。先物には来週のオプションSQ(特別
清算指数)算出をにらんだ思惑もあってか、まとまった売り買いが見られまし
たが強弱感が対立するところで大きく方向感を出す展開とはなりませんでした。

 日経平均の17,500円の節目の厚さを確認するような格好となりました。一気
には抜けてきませんでしたが、今度は17,300円の水準の堅さが確認されれば
17,500円を超える動きとなり、次に抜けたところでは大きく上昇することにな
るのでしょう。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 再編への思惑やディフェンシブ銘柄として食料品株や医薬品株がしっかり、
鉄鋼株は軟調

東ソー (4042) 597円 △4 円
 2007年3月期の連結営業利益は前期比20%増の570億円と2年ぶりに過去最高
となったと報じられたことから、好感した買いが入り堅調となりました。

イオン (8267) 2,310円 ▼80 円 :100株単位
 本業のスーパー事業の収益改善などが寄与し、2007年2月期決算が過去最高
を更新したと発表しましたが、予想を下回ったとの見方も多く、投資判断の引
き下げもあって、軟調となりました。

塩野義 (4507) 2,180円 △60 円
 2007年3月期決算を下方修正しましたが、悪材料が出尽くしたことや引き続
き再編への思惑もあって、堅調となりました。

日 揮 (1963) 1,906円 ▼70 円
 昨日のニューヨーク原油先物相場が続落したことから、石油プラントなどを
手掛ける当社株は、利益確定売りが入り大幅安となりました。

荏 原 (6361) 603円 △37 円
 環境関連事業を幅広く手掛けていることから、幕間つなぎとして環境関連銘
柄を物色する動きのなかで、個人投資家の買いが入り大幅高となりました。

東洋建 (1890) 125円 △8 円
 船舶の建造需要の拡大に伴い港湾整備の必要性が高まるとの見方や大地震
復興需要に対する思惑で、港湾土木に強い同社株も注目され、大幅高となりま
した。