楽しみは少ない

神宮前

米国株安に連れて大幅安だが底堅さも見える

日経平均            17,553.72 (▼183.24)
日経225先物         17,540 (▼230 )
TOPIX            1,723.09 (▼ 13.90)
単純平均             461.94 (▼ 4.39)
東証二部指数           4,073.32 (▼ 25.05)
日経ジャスダック平均       2,057.38 (▼ 8.78)
東証マザーズ指数          904.47 (▼ 13.90)
東証一部
値上がり銘柄数          326銘柄
値下がり銘柄数         1,298銘柄
変わらず             105銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           91.80%  ▼ 6.59%
売買高            23億1563万株(概算)
売買代金        3兆1524億0400万円(概算)
時価総額          551兆8313億円(概算)
為替(15時)          119.90円/米ドル

◆市況概況◆

 米国株が大幅安となったことやシカゴ市場(CME)の日経平均先物が大き
く下落していたこと、外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が大
幅売り越しと伝えられたことなどから売り先行となりました。寄り付きはオプ
ションSQ(特別清算指数)算出に絡む売買もあり、比較的落ち着いた始まり
となりましたが、寄り付きの売り買いが一巡した後は目先筋の見切り売りなど
もあって、下げ幅を広げ大幅安となりました。

 後場に入っても底堅い動きにはなるのですが、大きく切り返すこともなく軟
調な地合いが続きました。ただ、下値をむきになって売り叩く動きもなく、方
向感なくもたついた動きが続きました。為替も落ち着いており、週末の手仕舞
い売りも早めに出てしまったことで、大きな動きになりませんでした。底堅さ
が確認されても週末と言うことで押し目買いも限定的、上値を買い上がるよう
なこともなかったのですが、最後は目先筋の買戻しもあって、下げ幅を縮小し
て終わりました。

 小型銘柄も軟調となりました。底入れ感は出たものの目先的な下げの半分程
度戻ったところであり、ちょうど売り物も出やすかったということではないか
と思います。先物も散発的にまとまった売り買いが見られるのですが追随する
動きもなく、目先筋が中心となっており、方向感を出すまでにはいたりません
でした。

 昨日節目を抜け切れなかったことで、再び押し目を探る展開となりました。
月曜日に空けた「窓」を埋めるような格好となりましたが下値のサポートでは
しっかりと下げ渋ったことで、来週もまだ反発が期待出来るのではないかと思
います。目先的には17,400円を割り込めば一段安、17,800円を上回れば一段高
と見ておいていいのではないでしょうか。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 昨日大きく下落した国際優良銘柄の一角が堅調

山  武 (6845) 3,300円 △325 円 :100株単位
 2008年3月期決算が過去最高益を更新する見通しだとのことから、国内証券
が投資判断を引き上げ、好感した買いが入り大幅高となりました。

コニカミノルタ (4902) 1,574円 ▼130 円 :500株単位
 カラー複合機の海外での拡販で競争が激化し利益率が伸び悩み、2008年3月
期決算が減益になる見通しだと発表したことから、国内証券が投資判断を引き
下げ、嫌気した売りが入り大幅安となりました。

カシオ (6952) 2,025円 ▼400 円 :100株単位
 5期連続最高益と発表されましたが、国内証券が投資判断を引き下げたこと
から、今期業績への懸念から売りが先行し、年初来安値を更新、ストップ安と
なりました。

横河電 (6841) 1,602円 ▼300 円 :100株単位
 海外の石油プラント向け制御装置が伸び、2008年3月期決算が増益になる見
通しだと発表しましたが、市場予想を下回ったことから、失望売りが入り年初
来安値を更新、ストップ安となりました。

ぴ あ (4337) 1,761円 ▼80 円 :100株単位
 新規事業を開始するコストが膨らみ、2008年3月期決算が赤字に転落する見
通しと発表したことから、嫌気した売りが入り年初来安値を更新しました。

島精機 (6222) 3,680円 △110 円 :100株単位
 ニットの世界的な生産拠点である中国、香港市場での旺盛な設備需要から、
2008年3月期決算が増益になる見通しだと発表し、大幅高となりました。