激しく辛い
ほぼ全面安の中で好業績優良銘柄は堅調
日経平均 17,399.58 (▼ 99.02)
日経225先物 17,400 (▼130 )
TOPIX 1,695.69 (▼ 11.58)
単純平均 447.69 (▼ 5.11)
東証二部指数 3,937.39 (▼ 28.57)
日経ジャスダック平均 2,002.36 (▼ 11.88)
東証マザーズ指数 813.18 (▼ 15.53)
東証一部
値上がり銘柄数 304銘柄
値下がり銘柄数 1,352銘柄
変わらず 70銘柄
比較できず 4銘柄
騰落レシオ 74.58% ▼ 2.02%
売買高 19億6655万株(概算)
売買代金 2兆5028億8300万円(概算)
時価総額 542兆7478億円(概算)
為替(15時) 121.31円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場は上げ一服となりましたが円安を好感する動きなどから買い先行の
始まりとなりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)
が引き続き売り越しと伝えられたことや週末と言うこともあり、寄り付きの買
いが一巡した後は売り優勢の展開となり、すぐに前日の終値を割り込むと軟調
な推移となりました。
後場に入ると一段安となりました。昼の市場外取引は金額はかなり大きかっ
たのですが売り買いの偏りはない、と伝えられたことで、市場への影響はほと
んどありませんでした。ただ、先物にまとまった仕掛け的な売りが出ると週末
の手仕舞い売りに加えて見切り売りもかさみ軟調となりました。TOPIXの
1,700ポイントや日経平均の17,400円といった節目と見られた水準を割り込み、
投げ(損失確定の売り)がかさんだという感じです。最後は若干買戻しも入っ
たのですが、節目を割り込んで軟調な引けとなりました。
小型銘柄は下げ止まりません。東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均な
ど軒並み安、節目と見られる水準を次々に割り込み、底割れ気分が強まってい
ます。先物にも週末と言うことでヘッジ売りも含めて断続的にまとまった売り
も入り、指数を押し下げる要因の一つとなっていました。
日経平均を始めとしてどの指数も節目と見られた水準を割り込んで来ました。
「これ」といった材料がない中での急落、しかも節目を割り込んでしまったこ
とで、来週は底値、押し目を探る展開から始まってきそうです。それでも、い
わゆる優良銘柄がしっかりとしており、今後もますます選別色が強まって来る
のではないかと思います。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
いわゆる国際優良銘柄は堅調、鉄鋼株、非鉄株が利食い売り見切り売りに押
されて軟調
ランビジネス (8944) 116,000円 △4,000 円 :1株単位
開発ラインを背景とした利益成長が続き、国内証券が新規に投資判断を始め、
大幅高となりました。
日テレ (9404) 17,440円 ▼2,700 円 :10株単位
制作費の増加から、2008年3月期決算が減益になる見通しだと発表したこと
から、外資系証券が投資判断を引き下げ、大幅安となりました。
SANKYO (6417) 5,100円 △500 円 :100株単位
パチスロ機やパチンコ機の販売が好調なことから、2008年3月期決算が増益
になる見通しだと発表し、好感した買いが入り大幅高となりました。
ホクト (1379) 2,135円 △155 円 :100株単位
2007年3月期末配当を増配すると発表したことから、好感した買いが入り大
幅高となりました。
ミツミ (6767) 3,680円 ▼270 円 :100株単位
新型ゲーム機の普及が一巡し、2008年3月期決算が市場予想を大幅に下回っ
たことから、失望売りが入り大幅安となりました。
クレセゾン (8253) 3,350円 ▼150 円 :100株単位
2008年3月期決算が減益になる見通しだと発表したことから、嫌気した売り
が入り大幅安となりました。