まだまだ辛い
センター北、綱島
米国株高などを受けて上値は重いながらも、好業績銘柄を中心に堅調
日経平均 17,556.87 (△157.29)
日経225先物 17,560 (△160 )
TOPIX 1,710.67 (△ 14.98)
単純平均 450.67 (△ 2.98)
東証二部指数 3,942.45 (△ 5.06)
日経ジャスダック平均 2,004.36 (△ 2.00)
東証マザーズ指数 807.00 (▼ 6.18)
東証一部
値上がり銘柄数 1,038銘柄
値下がり銘柄数 571銘柄
変わらず 117銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 77.52% △2.94%
売買高 19億2814万株(概算)
売買代金 2兆5765億6300万円(概算)
時価総額 547兆4024億円(概算)
為替(15時) 121.26円/米ドル
◆市況概況◆
週末の米国市場が堅調となったことや先週末の下落の反動もあって堅調な始
まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が小幅
ながら7日ぶりに買い越しと伝えられたことも買戻しや押し目買いを急がせる
展開となったものと思います。ただ、小型銘柄に軟調なものが目立つことから、
引き続き先行きに対して疑心暗鬼な動きとなり、上げ幅を縮小する場面も見ら
れました。
後場に入ると一段高、大幅高となりました。昼の市場外取引は金額はそこそ
こ大きくやや売り越しと伝えられたのですが、市場への影響はほとんどなく、
前場に底堅さを確認出来たあとだけに、海外市場も堅調と伝えられたことから、
買い安心感もあって、大幅高となりました。最後はご多聞に漏れず早め早めの
手仕舞い売りに押され、上げ幅を縮小しましたが、今のところ底割れ感はない
ものと思います。
小型銘柄は相変わらず見切り売りが止まらず、軟調となりました。東証マザ
ーズ指数は一時堅調となる場面もあったのですが、少しでも戻るところではす
ぐに売りが出るといった状況でした。先物にもまとまった売り買いが見られま
したが、前場は散発的に留まり、後場も、まとまった買いに追随する場面も一
時みられたのですが、あくまでも限定的であり、目先筋が中心となっているこ
とには変わりないようです。
日経平均の17,400円の水準が下値、と確認された格好です。今度は上値の
17,800円を確認する展開となるか、再び底値を確認するような展開となって来
るかなのですが、下値が確認されたことで、好業績銘柄を見直すような動きに
なって来るのかもしれません。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
好業績を囃して海運株が高く、鉄鋼株も朝安の後切り返して堅調
りそなHD (8308) 278,000円 △11,000 円 :1株単位
投資信託や不動産仲介の手数料収入が堅調で、2007年3月期決算が過去最高
となったことから、好感した買いが入り大幅高となりました。
ディスコ (6146) 6,690円 △250 円 :100株単位
前期に上ブレした業績に加え、今期も収益好調ではないかと伝えられたこと
から、外資系証券が投資判断を引き上げ、大幅高となりました。
川崎船 (9107) 1,480円 △94 円
鉄鉱石を運ぶばら積み線の運賃高騰や、コンテナ船の運賃回復から、国内証
券が新規に投資判断を始め、好感した買いが入り大幅高となりました。
エイベックス (7860) 1,340円 ▼189 円 :100株単位
主力アーティストの作品の販売は好調だったが、映像事業の不振が響き、
2007年3月期決算が減益となり、嫌気した売りが入り大幅安となりました。
日製鋼 (5631) 1,492円 △108 円
今後3年間の計画として500億円を投じて原子力発電所に使う大型鉄鋼部品の
生産能力を2倍に引き上げると報じられたことから、供給体制を整えることを
好感した買いが入り大幅高となりました。
兼 松 (8020) 207円 ▼8 円
子会社の石油取引で、複数の特定取引先に対する金融支援を目的とした売買
が含まれていた可能性が高く、2006年3月期と2006年9月中間期の連結売上高
を減額訂正すると発表したことから、嫌気した売りが入り大幅安となりました。