アスベストと恐怖、地震の恐畏、癌の……
私は土曜日の夕方に起きた震度５強だったあの地震、信じられないでしょうがパパと車で世田谷通りを走っていたため気づきもしませんでした。
なにも知らずに帰宅した私たちを、「大丈夫だったあ」と青い顔してママが飛び出してきたので驚いて、「ママこそ大丈夫？」と訊いたほどです。
その後はテレビのニュースに釘付けでした。
昨日、鎌倉雪ノ下の叔父様（父の叔父だから私のなに？いつも父の影響で名前で呼んでいる）が入院している御茶ノ水の病院にいった。
病室に入って、叔父様の顔を見たとき、ほんの数秒だが私は凍りついた
抗がん剤で、ふさふさだった髪は一本もなくなり、顔は私のように小さくなっていてガリガリにやせているくせにベッドで座って突き出しているお腹は、信楽焼きの狸のようにふくらんでいるのです。
高級官僚として、飛ぶ鳥を落とす勢いだった人が、か細い声で
「癌がここをイタズラして」と言ったときには、思わず涙が出そうになりました。
行く前に、ママとパパに絶対に泣いたり、騒いだりするんじゃないぞ。と釘をさされていたので、
なんとか抑えましたがきっと私の異常なリアクションをやさしい叔父様は見て見ぬふりをしてくださったのでしょう。
ママが作っていった、おかゆのようにやわらかく炊いたご飯の小さなおにぎりとふかしたジャガ芋とかぼちゃーーー、（本人の希望のメニュー）をやっと口に運ぶ姿ーーー、
なんでも、お腹に腹水というお水たまったいていっさい食欲を覚えず、たべてものどの奥が抗がん剤の副作用でしびれていて、食べたものをちょっとした拍子に戻してしまうらしいの。
小鳥がついばむ程度をスプーンにとって口に入れたとたんに、吐くのではないのかと私、パパ、ママの視線が集中。
これで吐かなかったら、明日から口からのむカプセルの抗がん剤に治療法をチェンジできるという大切な食事なのです。
だって、食後に薬を飲むのに、食べたものと一緒に吐いてしまったら、高いお薬が無駄になってしまうでしょ。
それでも、私は不自然だったと思うけれど、平常心を装って「ここは１２階だから昨日の地震は大変だったでしょ？」と少しでも病という現実から話をそらしたのです。
そして、なんとか吐き気を抑えた叔父様が「歯を磨く」からついて来てほしいというので、洗面所同行すると、そこにいらした看護婦さんから「ＸＸさん、きれいなお嬢様ね。お孫さん」と訊かれたので「ハイ、モデルをしているんです」と嬉しそうにいう叔父様にあわせて私も「おじい様がお世話になっています」なんていい子をしてしまいました。
２２日のＮＹ
△ダウ 10,651.18
23.41 (0.22%)
△SP500 1,233.88
6.56 (0.53%)
△Nasdaq2,179.74
1.14 (0.05%)
▼CME日経 11,710
- 50 (-0.43%)
△Dax 4,836.90
7.03 (0.15%)
△FT100 5,241.8
20.2 (0.39%)
△米ドル 111.26
1.05 (0.95%)
△ユーロ 134.21
0.08 (0.06%)
△ポンド 193.26
0.01 (0.01%)
▼米国債 4.220
- 0.058 (-1.36%)
△JGB 140.69
△NY原油 58.65
▼金 425.00
外資系証券の動向
売り ３０４０万株
買い ２２６０万株 ７８０万株 売り越しの模様
