あと一週間で

11月ですね。

本牧ララバイ

米国株の大幅高を受けて堅調な動きとなるものの上値の重い展開

日経平均            13,280.62 (△174.44)
日経225先物         13,300 (△200 )
TOPIX            1,393.61 (△ 17.11)
単純平均             478.64 (△ 5.38)
東証二部指数           4,186.41 (△ 15.84)
日経ジャスダック平均       2,195.97 (△ 8.57)
東証一部
値上がり銘柄数         1,253銘柄
値下がり銘柄数          317銘柄
変わらず             92銘柄
比較できず            4銘柄
騰落レシオ            98.57% +1.42%
売買高            24億8287万株(概算)
売買代金        2兆0190億3500万円(概算)
時価総額          437兆9250億円(概算)
為替(15時)          115.63円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が大幅高となったことを受けて買い先行の始まりとなりました。寄
り付きの買いが一巡したあと改めて買い直す動きもあって一段高となる場面も
ありました。ただ、後場に入ってからは目先筋の売りに押される展開となり、
上値も重く伸び悩みとなりました。

 米国市場は大幅高となり漸く底入れ感も出てきたような感じになり、ここの
ところもたついた動きとなっていた日本株市場も堅調な動きとなりました。た
だ、主力銘柄はまだ戻り売り圧力も強く上値の重い展開となり、足元の業績が
好調と発表された銘柄も出尽くし感で売られるものも見られるなど、市場のセ
ンチメントはなかなか上向かないような展開となっています。

 好業績を発表した銘柄は出尽くし感で売られるものが多く、芳しくない業績
を発表した銘柄はしっかりと売られるといった状況で、米国株の大幅高、好決
算銘柄が多い割りには市場の雰囲気はあまりよくない感じです。ハイテク銘柄
や輸出関連銘柄などの中にはしっかりした動きとなるものも多く、決して悪い
相場ではないのでしょうが、米国市場高のわりにしっかりと腰の据わった買い
手が少ないような感じです。

 超低位銘柄のディーリングに見られるように、目先的な動きにバタバタとす
る投資家も多く、相場全体の方向感がなくなっているような感じです。目先的
にどちらへ向かうのかばかりを気にして、大きな流れに乗り切れていないので
はないでしょうか。いろいろな意味での「資産」や業績面からの評価も出てき
てもおかしくはないのでしょう。

 小型銘柄も相場全体の動きを見るわけではなく、個別に小口の売り買いに右
往左往する格好で目先的な動きに振らされるものが多くなっています。しっか
りとした銘柄が多いのですが、今一つ盛り上がりに欠け、力強さに欠ける、堅
調ではあるものの方向感のない相場展開となりました。

 米国市場が大幅高となったことも「一過性」ではないかと疑心暗鬼な見方が
多く、利が乗っているうちに、堅調な相場となっているうちに、利益を出して
おこうという動きが先行した相場展開と言えるでしょう。


 (マネックスビーンズ証券 清水洋介)


◆個別銘柄◆

総じて堅調なものの、物色対象が絞り込めず、盛り上がりに欠ける展開

西日本シティ銀行(8327) 625円 (△46) 
 大幅に続伸し、約1ヶ月ぶりに年初来高値を更新しました。住宅ローン債権の
証券化に伴い譲渡益が増加したことなどで、9月中間期の連結業績を上方修正し
そのことをきっかけに目先筋の買いが膨らみ、外資系証券が投資判断を最上位
としたことも材料視されているようです。

東京スター銀行 (8384) 405,000円 :1株単位
 同社は、本日新規上場し、前場に公募価格を下回る初値を付けました。一時
公募価格付近まで買われる場面もありましたが、その後も積極的な買いの乏し
い中、見切り売りに押され、安値引けとなりました。

ぐるなび (2440) 352,000円 (△31,000) :1株単位
 同社が結婚式事業に進出することが報じられたことで、大幅高となりました
現在のサービスと顧客層が重複しており、目先筋を中心に収益拡大を期待する
買いが入りました。

キヤノン (7751) 6,130円 (△90) :100株単位
 米国株が大幅高となったことで、いわゆる国際優良株が買われました。その
代表格である同社もここのところもたついた動きであったことの反動もあり、
寄付きから買い先行となり、しっかりとした動きとなりました。

セシール (9937) 1,178円 (▲182) :100株単位
 昨日はライブドアによる買収が報じられたためにストップ高となりましたが
本日は寄付きで買いが先行した後は、利益確定売りに押され大幅安となりまし
た。

国際石油開発 (1604) 779,000円 (△34,000) :1株単位
 ここのところ鉱業株は軟調が続いていたことや米国株の大幅上昇となったこ
とで、鉱業株への買い安心感が膨らみ、じりじりと買われ大幅高となりました。


◆ランキング◆

東証一部値上がり上位 
 地銀株の一角が高く、小口の買いで値を飛ばすものも散見されます。

東証一部値下がり上位
 昨日まで大きく上げていた材料含みの銘柄が今日は大幅安となっています。

東証一部売買高上位
 三菱自動車(7211)の出来高が突出してきました。

東証一部売買代金上位
 鉄鋼株、自動車株の売買が活発です。