菱和が
大変ーーー、株主が気の毒です
為替動向や業績発表に一喜一憂し、全般的にはもたついた展開
日経平均 17,190.91 (▼100.76)
日経225先物 17,190 (▼110 )
TOPIX 1,747.50 (▼ 7.53)
単純平均 538.75 (▼ 2.73)
東証二部指数 4,973.32 (▼ 18.84)
日経ジャスダック平均 2,618.71 (▼ 3.65)
東証一部
値上がり銘柄数 453銘柄
値下がり銘柄数 1,116銘柄
変わらず 125銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 89.60% ▼ 4.14%
売買高 19億5148万株(概算)
売買代金 2兆6106億3400万円(概算)
時価総額 555兆8514億円(概算)
為替(15時) 111.58円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場は引続き底堅い堅調な動きとなっており、寄り付き前に市場筋の推
計として伝えられる外国人売買動向も引続き買い越しとなっているにもかかわ
らず、円高を嫌気する動きや昨日の反動もあって軟調な動きとなりました。寄
り付き直後から目先筋の利食い売りや見切り売りもかさみましたが、下値を売
り叩くような動きもなく、先物への仕掛け的な動きもなく、下がれば買われ、
上がれば売られるといった展開が続きました。
昼の市場外取引も売り越しと伝えられましたが為替が円安に振れたこともあっ
て、日経平均は前日の終り値を上回る場面もありました。ただ、戻り売り圧力
も強く、いったん上昇がとまるととたんに売りがかさむような展開となり、逆
に目先筋の投げ売りを誘って下げ幅を拡大するような動きとなりました。押し
目では買いが入るものの上値の重さに嫌気して上値を買い上がる動きにはなら
ず、売り方も買戻しを急ぐわけでもなくもたついた動きとなりました。
小型銘柄も終始軟調な展開となり、戻れば売り、といったような状況でした。
日経ジャスダック平均や二部株指数は小幅な下落に留まりましたが東証マザー
ズ指数は昨日の反動もあって大幅安となりました。先物へのまとまった売り買
いも散発的に出てその都度慌てふためくように大きく上下に振らされる場面も
ありましたが、方向感を指し示すまでには至らず、目先的なディーリングが主
体となっていたようです。
為替動向や業績発表などに一喜一憂しながらも底堅い展開といえるのではな
いかと思います。比較的好材料には敏感に、悪材料には鈍感に反応するような
展開となっており、市場のセンチメントは悪くはないのではないかと思います。
小型銘柄を中心にまだ「戻れば売り」と言う意識も強いようですが徐々に戻り
売りをこなせれば今度は「下がれば買い」という意識が強くなって堅調な相場
となって来るのではないかと思います。
(投資情報センター 清水洋介)
−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・目先筋(めさきすじ)
言葉どおり、目先の(直近の)利益を狙い頻繁に売買を行う人をいう。特に、
一日のうちに売買を行う証券会社の自己ディーラーや個人投資家のデイトレ
ーダーなどを指す。
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◆個別銘柄◆
内需関連銘柄は利食い売りで安く、原油価格の下落を受け石油株は安く、海
運株、空運株は高い
ソニー (6758) 5,610円 ▼50 円 :100株単位
「プレイステーション3(PS3)」の発売期日など概要が発表されました
が、価格が高めとの指摘や今年度以降の普及スピードに対する懸念などから、
株価の反応は今ひとつで、引けは軟調となりました。
ブリヂストン (5108) 2,805円 ▼45 円 :100株単位
天然ゴムの価格が高騰していると報じられたことで、原材料の調達価格上昇
による収益圧迫の懸念から売りが優勢となり、さえない展開が続きました。
新日鉄 (5401) 437円 △5 円
外国人投資家が内需関連銘柄の保有を拡大していると報じられたことで、朝
方から買いが集まって堅調に推移し、引けは大幅高となりました。
AOCHD (5017) 2,340円 ▼135 円 :100株単位
原油価格が落ち着いたことや、今期の連結経常利益を減益と予想したことな
どで、朝方から売りが優勢となり、大幅安となりました。
CTC (4739) 5,140円 △270 円 :100株単位
国内証券が足元の受注回復などを理由に同社の投資判断を引き上げたことが
材料となって、朝方から買いが集まり、大幅高で引けました。
住友ベ (4203) 1,073円 ▼28 円
前期の連結決算が発表され、収益拡大を好感する買いが入りましたが、今期
の連結経常利益を減益と見込んだこともあって、その後は売りが優勢となり、
軟調な引けとなりました。