相場が見えない
西糀谷
トッピクスが、ボリンジャーバンドでついに、−2σの下になってしまいました。
安値です。
日経平均 15,857.87 (▼297.58)
日経225先物 15,800 (▼310 )
TOPIX 1,615.86 (▼ 22.71)
単純平均 501.06 (▼ 6.08)
東証二部指数 4,659.57 (▼ 4.23)
日経ジャスダック平均 2,486.36 (△ 2.22)
東証一部
値上がり銘柄数 459銘柄
値下がり銘柄数 1,158銘柄
変わらず 77銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 70.10% △1.78%
売買高 19億0646万株(概算)
売買代金 2兆6138億5900万円(概算)
時価総額 514兆4441億円(概算)
為替(15時) 112.43円/米ドル
◆市況概況◆
週末の米国市場がようやく落ち着いてきたことやシカゴ市場(CME)の日経平
均先物が堅調であったこと、寄り付き前の外国人売買動向(外資系12社ベース、
市場筋推計)が8日ぶりに買い越しとなったことや為替も円安に振れたことな
どを好感してハイテク銘柄などを中心に買い先行で始まりました。それでも上
値は重く、積極的に上値を買い上がる動きにも乏しく戻り売りに押される展開
となりました。後場に入ると先物へのまとまった仕掛け的な売りに押され軟調
となりました。昼の市場外取引が金額も大きく買い越しと伝えられて買い先行
で始まったものの先物の売りに押されたという感じです。
これといった売り材料も無かったのですが、上値の重さを確認したところで
先物への仕掛け的な売りで一気に値を崩した感じです。日経平均に影響の大き
な銘柄の下げがきつく、これらの値がさ銘柄を売りたかった向きが先に先物を
売ってヘッジしたとも考えられます。中国での土地に対する融資規制で香港株
が下落しているから、とする見方もありましたが、香港市場の下落が日本市場
に大きな影響を与えるとも考え難いのではないかと思います。債券先物が堅調
であったことから、債券先物を買い戻し株式の先物を売る動きではないかとの
見方もあり、それに伴う円売りで為替も円安になっていたという見方もありま
した。
小型銘柄は終始堅調な動きとなり、主力銘柄の下げを尻目に日経ジャスダッ
ク平均、二部株指数、東証マザーズ指数は堅調となりましたが引け際に主力銘
柄の見切り売りに付き合うように売りが優勢となりかろうじて日経ジャスダッ
ク平均が小幅高となったものの二部株指数、東証マザーズ指数は軟調となりま
した。先物は前場は大きな動きはなかったのですが、後場に入ってからは断続
的売りが続き相場全体を押し下げる展開となりました。地合いは悪くないので
すが、先物の売りに目先筋が反応して相場を押し下げたという感じです。
米国市場も日本市場もそろそろ売り飽き気分も強まって来るものと思われ、
足下の業績の割りに先行きに対する慎重な見方を嫌気する動きで、上値が重く
なっていますが、好業績銘柄には押し目買いも入ってくるものと思われ、徐々
に底堅い動きとなって来るのではないかと思います。
(投資情報センター 清水洋介)
−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・堅調・軟調(けんちょう・なんちょう)
堅調とは、相場が好調つまり株価が高いことを指し、逆に、軟調とは、相場
が不調つまり株価が低いことを指す。
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◆個別銘柄◆
ほぼ全面安の中、小型銘柄の一角は堅調
KDDI (9433) 737,000円 △10,000 円 :1株単位
ソニー(6758)と「ウォークマン」ブランドの携帯電話端末を共同開発する
ことが報じられ、収益拡大を期待する買いが集まり、堅調な引けとなりました。
東エレク (8035) 8,480円 ▼250 円 :100株単位
米国市場で半導体株指数(SOX)が上昇したこともあって、朝方から買い
が集まり堅調に推移していましたが、相場全体の下げを受けて売りが優勢とな
り、引けは大幅安となりました。
日 駐 (2353) 26,770円 △380 円 :1株単位
駐車料金の無料キャンペーンを実施することが報じられたことや、収益拡大
を期待する声もあって買いが集まり、堅調な引けとなりました。
スズキ (7269) 2,620円 ▼140 円 :100株単位
インドネシア二輪車市場で販売不振が深刻となっていると報じられ、国内の
同業他社と比較して同国での比率が高いとの指摘もあって朝方から売りがかさ
み、軟調な引けとなりました。
USEN (4842) 2,165円 △215 円 :10株単位
国内系投資ファンドが同社の大株主となったことが報じられ、目先筋を中心
に買いを集め、大幅高で引けました。
三菱UFJ (8306) 1,630,000円 ▼40,000 円 :1株単位
取引時間中に公的資金を6月中に完済する方針と報じられましたが、市場の
反応は鈍く、相場全体の下げを受けて後場は下げ幅を拡大する展開となり、安
値で引けました。