世界同時株安で

ジーコジャパンも沈没

高島、三軒茶屋

悪材料目白押し、売りに理由には事欠かず大幅安

日経平均            14,218.60 (▼614.41)
日経225先物         14,270 (▼540 )
TOPIX            1,458.30 (▼ 52.59)
単純平均             443.92 (▼ 13.18)
東証二部指数           4,169.99 (▼ 66.77)
日経ジャスダック平均       2,240.78 (▼ 18.27)
東証マザーズ指数       1,344.05 (▼ 32.84)
東証一部
値上がり銘柄数          148銘柄
値下がり銘柄数         1,506銘柄
変わらず             42銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           54.31%  ▼ 1.99%
売買高            19億6657万株(概算)
売買代金        2兆3665億4500万円(概算)
時価総額          464兆4961億円(概算)
為替(15時)          114.63円/米ドル

◆市況概況◆

 引き続き米国市場がスタグフレーション懸念から大幅安となったことや寄付
き前の外国人売買動向(外資系12社ベース、市場筋推計)が大幅売り越しと伝
えられたこと、CME(シカゴ市場)の日経平均先物が大幅安となったことな
どから売り先行の始まりとなって、大きく値を下げて始まりました。主力銘柄
の中には売り気配から始まるものが見られるなど、買い気の乏しい中で戻り売
りや見切り売りがかさむといった状況でした。

 戻り歩調となる場面も見られたのですが、戻れば売られるといった状態でま
すます買い気も薄れる展開となりました。後場に入っても昼の市場外取引売り
買い均衡と伝えられたのですが、先物への仕掛け的な売りが断続的に出て一気
に値を崩す大幅安となりました。外国人投資家の売りに加え、機関投資家の損
失確定の売りが出たのではないかと見る向きもあり、一気に見切り売りがかさ
みました。

 小型銘柄も大幅安となったのですが、主力銘柄の下げに比べては小幅の下げ
に留まり、主力銘柄以上に売り飽き気分も強く、整理が進んでいる感じです。
先物へのまとまった売りが断続的に出て大きく値を下げる要因となりました。
損失限定の売りに対しヘッジの先物売りがかさんだとも見られますが、米国市
場への懸念とアジア市場が軟調なことを材料に仕掛け的な売りが多かったもの
と思われます。

 底入れ感がなかなか出てこないのですが、小型銘柄の動きに見られるように
徐々に売り飽き気分も強くなっており、打たれ強くなって来るのではないでしょ
うか。SQ(特別清算指数)算出でいったん底入れ感が出たように何らかのきっ
かけさえあればすぐにでも反発が期待されのではないかと思います。外国人売
買動向が買い越しとなって来ることや米国市場に底入れ感が出てくることが必
要なのかもしれません。


 (投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
スタグフレーション(すたぐふれーしょん)
 物価の上昇(inflation)と景気の停滞(stagnation)が同時に起こること。
 通常は、景気が良くなれば物価が上昇し、景気が悪くなれば物価は下落する
 が、スタグフレーションでは景気の悪化するなかで物価が上昇するため生活
 水準の悪化が懸念される。
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◆個別銘柄◆

 主力銘柄を中心に全面安の中で小型銘柄の一角は比較的堅調

住 金 (5405) 427円 ▼25 円 
 同社など鉄鋼株は朝方からさえない動きが続いていましたが、後場に入って
から下げ幅を拡大し、引けは大幅安となりました。景気敏感株の一角として売
られているとの指摘もありました。

花 王 (4452) 2,785円 △30 円 
 外資系証券が、同社の投資判断を3段階評価の真ん中から強気に引き上げた
ことが材料となって、相場全体が軟調となる中で堅調に推移しました。

アドバンテ (6857) 10,320円 ▼600 円 :100株単位
 米国市場で半導体株指数が連日の年初来安値更新となるなど軟調だったこと
もあって、朝方から売りがかさみ、大幅安となりました。

阪急HD (9042) 533円 △10 円 
 阪神(9043)と開催した経営統合委員会の準備会合において両社が一致した、
バスの新路線についてなど複数の検討課題が報じられ、これらを好感する買い
が集まり、堅調な引けとなりました。

電 通 (4324) 319,000円 ▼19,000 円 :1株単位
 値ごろ感やW杯による特需への思惑もあって、先週末から続伸となっていま
したが、本日は個人などの見切り売りなども入ってさえない動きが続き、大幅
安で引けました。

日本オラクル (4716) 4,770円 △20 円 :100株単位
 今期の単独経常利益が6年ぶりに最高益を更新する見通しと報じられ、好業
績を好感する買いが集まり、引けは堅調となりました。