市場はどしゃぶり

新横浜らーめん博物館

米国株は引き続き軟調、外国人売りも止まらないが大幅安の反動もあって堅調

日経平均            14,309.56 (△90.96)
日経225先物         14,270 (± 0 )
TOPIX            1,466.14 (△ 7.84)
単純平均             446.73 (△ 2.81)
東証二部指数           4,156.25 (▼13.74)
日経ジャスダック平均       2,250.71 (△ 9.93)
東証マザーズ指数        1,394.09 (△50.04)
東証一部
値上がり銘柄数         1,085銘柄
値下がり銘柄数          516銘柄
変わらず             95銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           59.56%  △5.25%
売買高            21億8739万株(概算)
売買代金        2兆7412億6300万円(概算)
時価総額          467兆1862億円(概算)
為替(15時)          115.11円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が軟調であったことやシカゴ市場(CME)の日経平均先物が安かっ
たこともあって、売り先行の始まりとなりました。ただ、昨日の大幅安の反動
もあって底堅い動きとなり、売り飽き気分も強いなかで底堅さが確認されると
買戻しを急ぐ動きや押し目買いで堅調となりました。先物にもまとまった買い
が入り、主力銘柄にもバスケット買いと見られる買いが入るなど反発を期待す
る動きも強くなっていったん前日比プラスになると堅調な動きが続きました。

 後場に入ってからは昼の市場外取引がやや買いが優勢であると伝えられたこ
ともあって、一段高の始まりとなりました。前場の引けでは上げ幅を縮小して
いたのですが、先物買い気配から始まるなど底入れ感から押し目買いや買戻
しが一段と多くなったような感じです。昨日の大幅下落で売りも出切ったので
はないかとの思惑もあって買い急ぐ動きとなったようです。

 小型銘柄は朝方からしっかりとした動きとなって東証マザーズ指数や日経ジャ
スダック平均は高くなりました。二部株指数は軟調な動きとなりましたが、昨
日の下落も主力銘柄ほどの下げはなく、先駆して大きく売られていた分だけ戻
りも早いのかもしれません。先物にはまとまった売り買いが多く、特にまとまっ
た買いが入ると追随するような動きもあり上げを加速する要因となっていまし
た。

 昨日の売られすぎの反動もあって堅調となりましたが、本格的な反騰相場に
は程遠く、戻りも鈍いものとなりました。底入れ感の出ている銘柄もあるので
しょうが、この下げ過程で何度も「だまされた」印象も強く全般的には「底入
れ」という感じがないのではないかと思います。この水準まで下がってくると、
大きく下押すこともないのかもしれませんが、米国市場が落ち着くか、外国人
売りが止まるまでは疑心暗鬼の中でちょっと買ってはみるもののすぐに売るよ
うな、「戻れば売り」といった展開が続くのかもしれません。


 (投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・底(そこ)
 相場または株価が最も下がった状態、またはそう思われる状態のことをいい
 ます。
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◆個別銘柄◆

 総じて底堅い動きだが石油株が軟調

ソフトバンク (9984) 2,490円 △165 円 :100株単位
 持ち高調整の売りが一巡したとの指摘もあり、買いが集まって堅調に推移し、
大幅高となりました。

イオン (8267) 2,380円 △85 円 :100株単位
 朝方から買いが集まって堅調に推移しました。機関投資家のバスケット買い
が入ったとの指摘もありました。

三菱UFJ (8306) 1,410,000円 ▼20,000 円 :1株単位
 売りが優勢となり、さえない動きが続きました。公的資金の返済に伴い普通
株が大量に売り出されましたが、上値の重さが嫌気されて売り出された株の見
切り売りが出ているとの声もありました。

住友ゴム (5110) 1,271円 △96 円 :100株単位
 外資系証券が新規に3段階評価の最上位として投資判断を開始したことが材
料となって堅調な動きが続き、大幅高で引けました。

カカクコム (2371) 353,000円 △25,000 円 :1株単位
 値ごろ感が出ていたこともあって、朝方の売りが一巡すると切り返して前日
比プラスに転じ、引けは大幅高となりました。

ソニー (6758) 4,730円 ▼40 円 :100株単位
 米国の景気減速が懸念されていますが、米国に収益を多く依存していること
もあって売りが優勢となり、一時年初来安値を更新する場面も見られました。