ザインの悲劇

上野毛

私のお友達に決算寸前に、ザインで勝負して売るに売れない人がいます。


米国株安、外国人売り越し基調にもかかわらず底堅い動き

日経平均            14,794.50 (▼26.76)
日経225先物         14,760 (▼70 )
TOPIX            1,514.22 (▼ 1.31)
単純平均             441.52 (▼ 2.16)
東証二部指数           4,025.56 (▼30.04)
日経ジャスダック平均       2,175.42 (▼15.30)
東証マザーズ指数         1,160.19 (▼23.13)
東証一部
値上がり銘柄数          534銘柄
値下がり銘柄数         1,069銘柄
変わらず             91銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           71.72%  ▼ 7.55%
売買高            14億5461万株(概算)
売買代金        1兆8195億6000万円(概算)
時価総額          480兆2622億円(概算)
為替(15時)          116.42円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が軟調となったことや先週の木曜日以来買い越しに転じてい
た、寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外国人売買動向(外資系13社
ベース)が再び大幅売り越しとなったことなどを嫌気して売り先行の始まりと
なりました。節目と見られる日経平均14,700円でいったんは寄り付き、底堅い
動きとなる場面もあったのですが、戻りの鈍さを嫌気する動きもあって、前引
けは大幅安となりました。

 昼の市場外取引は金額は比較的小さかったのですが、やや買い越しと伝えら
れ、後場に入ってからは底堅い動きとなり、先物にも目先筋の買戻しが入り下
げ幅を縮小する動きとなりました。それでも押し目買いや買戻しが一巡すると
戻りも一服となり大きな動きもなかったのですが、引けを意識する時間帯にな
ると買い戻しを急ぐ動きなどもあったのか先物へのまとまった買いに反応し、
週末の終値を上回っての推移となりました。その後引けまで一進一退の展開と
なって、結局は小幅安となりました。

 小型銘柄は業績への不安感などもあって軟調となるものが多く、割安感の出
ていたものまでも見切り売りに押される展開となりました。業績面から安心感
のある銘柄への乗り換えもあったものと思います。先物へのまとまった売り買
いも散発的に出ていましたが、底割れ感もないのか業績発表が本格化する中で
下値を売り叩き難いのか、売りよりも買いに反応するケースが多く、先物主導
で値を下げることもなく、底堅い動きとなりました。

 特に「これ」といった材料の無いところではどちらかというと見切り売りや
戻り売りに押される場面も多く、先物の売りに崩されるケースが多かったので
すが、本日は底堅い動きとなりました。さすがに外国人が売り越し基調という
中では積極的な買いも見られないのですが、センチメントは少しばかり強気に
変化しつつあるようです。これから本格化する決算が好調なものが多く、主力
銘柄に上方修正をするようなものが出て来れば強気筋も増えて来るのではない
かと思います。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・見切り売り(みきりうり)
 上値が重いなどの理由で、これ以上の値上がりを期待できずに売ることをい
 う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 M&A(企業の買収・合併)に絡む動きで紙・パルプ株が高く、好業績期待で電
機株の一角が堅調

北越紙 (3865) 735円 △100 円 
 王子製紙(3861)が同社と経営統合するべくTOB(株式公開買付)を実施
することが報じられ、TOB価格にさや寄せする形で買いが集まり、ストップ
高となりました。

コマツ (6301) 2,105円 ▼35 円 
 中国人民銀行中央銀行)が、預金準備率の引き上げによる金融引き締めを
行うことが発表され、中国の景気への減速懸念が強まり、同社や新日鉄(5401)
など中国に比較的収益を依存している銘柄に売りが優勢となり、軟調となりま
した。

シャープ (6753) 1,836円 △77 円 
 大型液晶需要が緩やかに改善基調に入ったことなどを理由に、外資系証券が
投資判断を引き上げたことが材料となって買いが集まり、大幅高となりました。

ダイエー (8263) 1,839円 ▼110 円 :50株単位
 朝方は値を上げて始まりましたが、次第に売りが優勢となり、軟調となりま
した。丸紅(8002)が筆頭株主である産業再生機構から同社株を全株買い取る
方針と伝わり、経営再建の先行きへの不透明感を指摘する声もありました。

KDDI (9433) 748,000円 △20,000 円 :1株単位
 第1四半期の連結業績が好調だったことが伝わり、朝方から買いが優勢となっ
て堅調となりました。

ファーストリテイ (9983) 8,850円 ▼150 円 :100株単位
 朝方から売りが優勢となり、さえない動きとなりました。天候不順によって
個人消費の動向への不安が高まっているとの指摘もありました。