キツイ、金曜日
新座立教キャンパス
米国市場のもたつきを尻目に好業績銘柄を物色する動きで大幅高
日経平均 15,342.87 (△163.09)
日経225先物 15,320 (△140 )
TOPIX 1,559.41 (△ 17.60)
単純平均 451.57 (△ 5.06)
東証二部指数 4,047.38 (△ 27.63)
日経ジャスダック平均 2,171.76 (△ 15.12)
東証マザーズ指数 1,144.32 (△ 23.94)
東証一部
値上がり銘柄数 1,142銘柄
値下がり銘柄数 450銘柄
変わらず 99銘柄
比較できず 2銘柄
騰落レシオ 76.95% ▼ 3.43%
売買高 16億9113万株(概算)
売買代金 2兆1932億4800万円(概算)
時価総額 494兆1847億円(概算)
為替(15時) 115.44円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場はもたついた展開となったのですが、寄り付き前の外国人売買動向
(市場筋推計、外資系13社ベース)が大幅買い越しとなったことや朝方発表に
なったCPI(消費者物価指数)もほぼ予想通りということで堅調となりまし
た。寄り付きはおとなしい始まりとなり、上値の重さを確認すると目先的な利
食い売りや見切り売りもあって軟調となる場面もありました。それでも昨日引
け後に発表になったソニー(6758)の決算のように好調な決算を発表する銘柄
も多く、昨日同様に前場の引け際には先物にまとまった買いも入り大幅高とな
りました。
昼の市場外取引は比較的金額も大きく、やや買い越しであったと言うことで
後場に入ってからは先物主導で一段高となりました。シャープ(6753)や松下
(6752)に加え、ソニー(6758)が好決算を発表したことで、ブランド価値の
あるものは価格競争力も強いことが証明されたような格好で、今後の決算も期
待されることから好業績銘柄を物色する展開となりました。週末ということで
目先筋を中心に利食い売りなども多く上値も重くなったのですが、堅調な地合
いは最後まで続き大幅高で終了しました。
小型銘柄もここまで来るとさすがに高いものが多く、東証マザーズ指数は大
幅高となりました。日経ジャスダック平均や二部株指数も高くほぼ全面高とな
りました。先物には昨日同様前場の引け間際にまとまった買いもあって、思惑
を呼んでいましたが、その後は断続的に買いが入るものの大きく相場を押し上
げるような動きにもなりませんでした。買戻しやヘッジの買いが一巡したあと
は目先的なディーリングが主体となっていたのではないかと思います。
好業績を発表する動きに素直に反応する展開となっています。これまで業績
に対して疑心暗鬼であまり期待していなかった分「サプライズ」があるのかも
しれません。今後も決算発表は続々と出てきますが、総じて「思っていたより
はいい」ということで引き続き好決算を素直に好感する動きが続くのではない
かと思います。
(投資情報室 清水洋介)
−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・消費者物価指数(しょうひしゃぶっかしすう)
日常的に購入する商品とサービスの小売段階での値段の動きを表す指数で毎
月12日を含む週の水〜金までのいずれか1日を選んで580の指数採用品目の値
段を調査し、毎月総務省統計局から発表されているものです。基準となる年
は5年毎に見直されます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆個別銘柄◆
指数が大幅高のなかで医薬品株や陸運株が軟調
ソニー (6758) 5,230円 △210 円 :100株単位
液晶テレビなど電機部門の業績が改善して第1四半期の連結業績が好調と伝
わり、朝方から買いが集まって堅調となりました。
住友チタニ (5726) 17,400円 △2,000 円 :100株単位
第1四半期の連結業績が好調と伝わり、通期の業績と配当予想を上方修正し
たことなどが好感されて買いが集まり、ストップ高となりました。
武 田 (4502) 7,580円 ▼70 円 :100株単位
最近は相場が不安定な中でディフェンシブ銘柄として買いが入っていました
が、本日は好業績のハイテク銘柄に物色の矛先が向かったこともあり、売りが
優勢となって軟調となりました。
新日鉄 (5401) 453円 △8 円
朝方から買いが集まり、堅調となりました。特に目立った材料は見られなかっ
たのですが、業界再編への思惑からの買いが続いていると見られます。
丸 紅 (8002) 588円 △23 円
ダイエー(8263)株式を産業再生機構から譲り受けると報じられ、取得への
不透明感が払拭されたことで買いが集まり、大幅高となりました。
ヤマトHD (9064) 1,846円 ▼82 円
2006年中間期の業績予想を下方修正したことが伝わり、収益縮小への懸念も
あって売りが優勢となり、大幅安となりました。