ホットすぎます!

アッジジジッジ
暑いですね。
滝野川、音無し親水公園

米国株が引き続き軟調となったこともあって売り先行の始まりとなりました。
それでも市場筋の推計として伝えられる外国人の売買動向(外資系13社ベース)
が大幅買い越しとなったことで下値を売り叩き難く底堅い展開となりました。
明日のオプションSQ(特別清算指数)算出を控えて積極的にポジションを取
り難い中で先物へのまとまった売り買いを気にする向きも多く、そういった先
物の動きに引きずられて動く目先筋の動きが中心で方向感のない展開が続きま
した。

 昼の市場外取引はやや売り越しと伝えられたことで、後場に入ってからは前
場の安値を割り込む場面も見られたのですが、日経平均は15,500円を割り込む
ことはなく底堅い動きが続きました。結局、引けまで先物の動きに振らされる
展開が続きましたが、海運株が大幅高となるなど、業績面からの割安感の目立
つ銘柄、出遅れ感の強い銘柄、売られ過ぎの銘柄が修正高となっていました。

 小型銘柄はまちまちの動きとなりました。大型銘柄と同様に売られ過ぎの修
正などもあったようですが、全面的に買われるような場面はなく小型株指数や
TOPIXスモールなどは大幅高となったものの新興市場や二部株指数は上値
の重い展開となりました。先物にも仕掛け的な売りが見られ追随する動きも見
られたのですが目先筋の小掬い商いも多く、方向感を出すまでには至りません
でした。

 明日のオプションSQやGDP(国内総生産)の発表を控えて積極的にポジ
ションを取り難いなかで、方向感のない展開となりました。明日のSQが終わ
れば足元の業績をもう一度見直すような展開になって来るのかもしれません。
本日のもたつきの中でも日経平均が15,500円を保てたことで、少し、強気筋が
増えてくるかもしれません。

 (投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・SQ(えす・きゅー)
 特別清算指数とも言い、先物オプション取引などにおいて最終決済に用い
 られる指数のことをいう。 SQが算出される日は、先物取引の場合は、3、6、
 9、12月の第二金曜日(取引最終日の翌日)、オプション取引の場合には毎月
 の第二金曜日(取引最終日の翌日)となる。SQは、算出される日の寄付き
 の株価から算出されるため、SQの算出日の寄付きには様々な思惑から株価
 が大きく動くことが多い。※寄付きとは、その日の最初に付いた株価のこと。
 始値ともいう。
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◆個別銘柄◆ 

 割安銘柄の修正で小型銘柄の一角や海運株が高い

三菱紙 (3864) 271円 △14 円 
 王子製紙(3861)の北越製紙(3865)へのTOB(株式公開買付)を巡り、
北越製紙が同社との協力体制の構築にも前向きな姿勢を示したことが伝わり、
業界再編への思惑から買いが入って、大幅高となりました。

コマツ (6301) 2,135円 ▼55 円 :100株単位
 米国市場で建設機械株など景気敏感株が軟調となったこともあり、同社など
建設機械株に連想売りがかさみ、軟調となりました。

スズキ (7269) 2,845円 △45 円 :100株単位
 国内の新工場建設など生産能力を強化することが報じられ、収益拡大を期待
する買いが集まり、堅調となりました。

日 揮 (1963) 1,898円 ▼34 円 
 前場は堅調となっていましたが、前引け後に発表した第1四半期の受注高が
前年同期比で大幅に減少したことで、業績低迷を懸念する売りがかさみ、軟調
となりました。

郵 船 (9101) 751円 △15 円 
 悪材料出尽くし感や出遅れ感もあって、同社など海運株に買いが集まって、
堅調な動きが続きました。

熊谷組 (1861) 268円 ▼13 円 
 第1四半期の連結業績がふるわなかったことや、日経平均を構成する銘柄の
入れ替えへの思惑などもあって、朝方から売りが優勢となり、大幅安となりま
した。