海は静か

MSQの朝です。
意外に、波乱もなく、不気味なほど平穏な感じですね。

関東学園金沢八景キャンパス

朝から、金沢八景の海は静かです。

【9月7日 17:43 テクノバーン東証は7日に発表した8月の主体別売買動向は個人が1兆486億円の売り越しなり、歴代2位となる大幅売り越しとなった。一方、外国人は5995億円の買い越しとなり、こちらは3月の以来の大幅な買い越しとなった。

日経平均株価は6月14日に1万4045円53銭の年初来最安値を付け、その後、日経平均株価は7月18日に改めて1万4437円24銭の2番底を付けた以降は戻り調子が続いていた。

今日発表された統計を見る限り、8月の戻り調子の局面で個人は売り、外国人が買っていた形となる。
米国株安、外国人が売り越し基調と言う割りには買戻しや押し目買いで堅調

日経平均            16,080.46 (△68.05)
日経225先物         15,990 (△40 )
TOPIX            1,619.92 (△ 6.46)
単純平均             468.14 (△ 2.13)
東証二部指数           4,344.93 (△10.17)
日経ジャスダック平均       2,273.56 (△ 6.93)
東証マザーズ指数         1,329.08 (△ 1.55)
東証一部
値上がり銘柄数          986銘柄
値下がり銘柄数          571銘柄
変わらず             144銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           115.23%  △2.15%
売買高            24億0302万株(概算)
売買代金        3兆3430億8800万円(概算)
時価総額          514兆3829億円(概算)
為替(15時)          116.22円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が引き続き軟調となったことや寄り付き前の外国人売買動向(市場
筋推計、外資系13社ベース)が大幅売り越しと伝えられたこともあって、売り
先行となりました。SQ(特別清算指数)算出に絡んでの動きはほとんど影響
なく、売り一巡後は底堅い展開となる場面もありましたが、週末ということで
目先筋以外に積極的な買いも見られず、日経平均も16,000円を割り込んだ動き
が続きました。

 昼の市場外取引も金額はかなり大きく売り越しと伝えられたのですが、後場
は寄り付きから先物に買い戻しが入って底堅い始まりとなり、まとまった仕掛
け的な買いが入ると買戻しを急ぐ動きもあいまって堅調な展開になりました。
いったんは底堅さが確認されたことで上値を買い上がるとなると売り手も買戻
しを急ぎ一段高となる場面もありましたが、上値の重さを確認すると目先筋の
利食い売りなどもあって、結局小幅高での引けとなりました。

 小型銘柄は朝方から底堅く、堅調となりましたが、後場に入ってからの戻り
先物主導であっただけに相対的に主力銘柄に比べては上値の重い展開となり
ました。先物は名実共に限月交替となって中間配当分だけ日経平均よりも逆鞘
(ぎゃくざや)となっていますが、積極的な売買は引き続き多く、相場を主導
する動きとなっていました。

 SQ後も相変わらず先物に振らされる展開となりました。買い意欲は依然と
して強いようですが、どうしても目先的な動きに振り回される投資家が多いよ
うです。日経平均も節目と見られる水準ではしっかりと下げ止まって来ており、
まだ強含みの展開は続くのではないかと思います。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・小型銘柄(こがためいがら)
 東京証券取引所が算出する規模別株価指数では東証1部に上場している銘柄
 を時価総額(資本金)の規模などで分類して、上位500銘柄に入らないものを
 小型銘柄と呼ぶが、一般的にはそれに加えて東証2部、東証マザーズ、ジャ
 スダック市場などに上場されている資本金の小さな銘柄を小型銘柄と呼ぶ場
 合もある。
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◆個別銘柄◆ 

 個別に物色される動きでまちまちの展開

川 重 (7012) 402円 △12 円 
 新しい中期経営計画が発表されましたが、事業の選択と集中を進めて高収益
を目指す内容を好感する向きもあって買いが入り、堅調となりました。

武 田 (4502) 7,460円 ▼20 円 :100株単位
 糖尿病治療薬の開発を中止することが発表され、新薬が「アクトス」の後継
として期待されていただけに将来的な収益への影響を懸念する向きもあって、
軟調となりました。

JAL (9205) 235円 △5 円 
 距離の短い国際線の小型旅客機にビジネスクラスを導入することが報じられ、
利便性の向上による収益拡大を期待する向きもあってしっかりとした動きとな
り、堅調となりました。

KDDI (9433) 745,000円 ▼9,000 円 :1株単位
 8月末の携帯電話契約者数で同社が首位になりましたが、材料出尽くし感も
あって売りがかさんで軟調となりました。

小野薬 (4528) 5,270円 △180 円 :100株単位
 外資系証券が投資判断を引き上げたことや、株価に調整一巡感があったこと
もあり、朝方から買いが入って大幅高となりました。

荏 原 (6361) 442円 ▼16 円 
 海外での大型ごみ焼却施設の建設受注が解約となったことが伝わり、収益へ
の影響が懸念されて売りがかさみ、軟調となりました。