元気なし

ああ、もうダメっぽいよ。
テクニカルポイント

NY株式市場が歴史的な高値に迫っているのを傍目に、日本株は調整色が強い。目先は一目均衡表の雲の上限15500円を維持できるかに注目。
しかし来週は9月中間期末のため、ディーラーの制約もあってボリュームは期待できそうにない、むしろ月末のドレッシング買い期待をするなど「他力本願」相場になってしまう。

一目均衡表 雲の上限 15500円
一目均衡表 雲の下限 15125円
4/7年初来高値から26週目

関東学院金沢八景キャンパス

買い気の乏しい週末で米国株安を受けて大幅安

日経平均            15,634.67 (▼199.56)
日経225先物         15,560 (▼210 )
TOPIX            1,563.60 (▼ 16.48)
単純平均             450.06 (▼ 4.20)
東証二部指数           4,188.92 (▼ 4.98)
日経ジャスダック平均       2,180.47 (△ 5.36)
東証マザーズ指数         1,175.18 (▼ 19.01)
東証一部
値上がり銘柄数          346銘柄
値下がり銘柄数         1,267銘柄
変わらず             84銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           78.64%  ▼ 3.62%
売買高            14億4085万株(概算)
売買代金        1兆9888億8600万円(概算)
時価総額          496兆7201億円(概算)
為替(15時)          116.40円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が軟調となったこともあって、売り先行の始まりとなりました。外
国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が買い越しと伝えられたので
すが、月末が近い、週末ということもあって、手仕舞い売りを急ぐ動きもあり
戻りの鈍いもたついた展開が続きました。為替が円高に大きく振れたことでハ
イテク銘柄を中心とした値がさ銘柄の一角が値を崩したことも指数を押し下げ
る要因となったものと思います。

 昼の市場外取引は金額も大きく、やや買い越しと伝えられたのですが後場
入ると先物への仕掛け的な売りも入って下げ幅を広げる場面もありました。早
め早めに目先筋の見切り売りもあったのか最後は買い戻しも入ったのですが戻
りきらず、ついに日経平均の下値目処と見られた15,710円の水準を割り込んで
しまいました。中間決算の上方修正が相次ぐ中で逆に先行きへの懸念が出て買
い気の乏しい展開となっています。

 小型銘柄も終始軟調なものが目立ちましたが、主力銘柄に比べると底堅い
きとなり、東証マザーズ指数は大幅安となったものの二部株指数は小幅安、日
ジャスダック平均は売り飽き気分もあって小幅高となるなど方向感のない展
開となっていました。先物へのまとまった売りも散発的に見られたのですが、
すぐに反対売買が出るような感じで目先筋の動きが中心という感じでした。

 下値の目処と見られた水準を割り込んでしまいました。「まだ誤差の範疇」
と見ることも出来ますが、他の指標もいったんは調整となるような格好となっ
ており、少なくとも積極的に買い上がる雰囲気ではなくなってしまいました。
今度は調整がどこまで、あるいはいつまで続くかというところですが、値幅的
にはもう一段下がったところでは下げ止まって来るものと思われ、日柄的にも
月が替わると買い気も出てくるのではないかと思います。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
手仕舞い(てじまい)
 保有している銘柄や信用取引の建て玉などを売却や返済をして現金化するこ
 とをいう。つまり、保有しているポジションを減らす、もしくは、なくすこ
 とをいう。手仕舞いが行われる理由は、利益を確定するために「手仕舞い
 をする他、週末などの取引がない日に何が起こるかわからないリスク(政治
 的要因やテロなどの「イベントリスク」)を出来るだけとらないようにする
 ために行われることもある。
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◆個別銘柄◆ 

 石油関連銘柄が高く、銀行株も底堅い

三井住友 (8316) 1,180,000円 △10,000 円 :1株単位
 値ごろ感などを理由に、外資系証券が大手銀行株を買い推奨するレポートを
発行したこともあり、相場全体がさえない動きの中で、朝方からしっかりとし
た動きが続きました。

エルピーダ (6665) 5,190円 ▼170 円 :100株単位
 米フィラデルフィア証券取引所半導体株指数(SOX)が大幅安となった
こともあり、朝方から売りがかさんで大幅安となりました。

日本ペ (4612) 592円 △19 円 
 中間期の連結業績予想を上方修正したことが好感され、朝方から堅調に推移
して大幅高となりました。

信越ポリ (7970) 1,781円 ▼85 円 :100株単位
 携帯電話向けキーパッドの競争激化で収益が縮小する可能性があるとの見方
から、国内証券が投資判断を5段階評価の真ん中に引き下げたことが囃され、
売りが優勢となって大幅安となりました。

エスイーシー (5304) 1,124円 △25 円 
 アルミニウムの世界的な需要拡大に対応すべく、アルミ二ウムの製錬に使用
する黒鉛電極の生産能力を増強することが伝わり、収益拡大への期待もあって
堅調となりました。

ヤマハ 発 (7272) 2,985円 ▼55 円 :100株単位
 取引時間中に、競争力の強化などを目的にグループ会社の再編を行うことが
発表されましたが市場の反応は鈍く、さえない動きが続きました。