個人消費に赤信号

景気回復をこのまま維持するためには、個人消費が足りません。
だから、景気自体も踊り場から一歩後退か?

新座立教キャンパス

「今日こそは」という期待もむなしく、軟調

日経平均            16,091.73 (▼ 72.14)
日経225先物         16,070 (▼110 )
TOPIX            1,573.54 (▼ 8.50)
単純平均             433.69 (▼ 3.69)
東証二部指数           4,032.03 (▼ 45.82)
日経ジャスダック平均       2,087.81 (▼ 9.67)
東証マザーズ指数         1,090.11 (▼ 26.35)
東証一部
値上がり銘柄数          395銘柄
値下がり銘柄数         1,227銘柄
変わらず             85銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           83.18%  ▼ 2.31%
売買高            17億1543万株(概算)
売買代金        2兆2783億2800万円(概算)
時価総額          503兆4750億円(概算)
為替(15時)          118.43円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場は相変わらず堅調となっていたのですが、日本市場は本日も寄り付
きこそ堅調な始まりとなったのですが、上値の重さを確認するとすぐに利食い
売りや見切り売りがかさみ軟調となりました。外国人売買動向(外資系13社ベ
ース、市場筋推計)が売り越しとなったことも手仕舞い売りを急がせる要因と
なった面もありそうです。業績の芳しくないものがしっかりと売られ、好業績
銘柄も上値が重くなるといった状況で、買い気の乏しい状況が続きました。

 後場に入ってからは戻り歩調の始まりとなり、前場の高値を上回る場面も見
られたのですが前場の高値を抜けた場面でも買戻しを急ぐ動きにならず、逆に
上値の重さが確認されると改めて売り直される展開となりました。昼の市場外
取引も金額は大きかったのですが、売り買いの偏りもなく影響はほとんどなく、
週末の手仕舞いの買い戻しも限定的となり、買戻しに期待した目先筋の見切り
売りがかさみ下げ幅を広げ、盛り上がりに欠ける展開の中で軟調な引けとなり
ました。

 小型銘柄はあいかわらず値動きの悪さを嫌気する展開となり、見切り売りが
かさんで軟調となりました。下値をむきになって売り叩く動きもないのですが、
買い気に乏しく、ちょっとした売りでずるずると下げるものが多くなっていま
した。先物へのまとまった売り買いも散発的にあって、その都度指数の水準を
動かしはするのですが、追随する動きも少なく、相場の方向性を定めるような
展開にはなりませんでした。

 それにしても米国市場が堅調、(米国だけではないですが)となっている割
にもたついた展開が続きます。これも、センチメントの違いといってしまえば
それまでですが、政府・日銀サイドの方針がはっきりと見えないこと、それだ
け市場に対する当局サイドの反応が鈍いことが嫌気されている面もあるのでは
ないかと思います。先行きに対してそれほど心配はないのではないかと思うの
ですがまだ疑心暗鬼な投資家が多いようです。

 

◆個別銘柄◆ 

 主力銘柄が底堅いが特に目立つものもなくまちまちの展開

メルシャン (2536) 342円 △80 円 
 キリンがTOB(株式公開買い付け)で発行済み株式の50%超を取得し、連
結子会社化すると発表されたことから、TOB価格にサヤ寄せするようにスト
ップ高となりました。

日 立 (6501) 707円 △4 円 
 07年3月期に営業赤字となる見通しの薄型テレビ、ハードディスク駆動装置
(HDD)などの不採算事業について、一定期間内での業績改善が見られない
場合は撤退や売却に踏み切る方針を示したことを好感され、堅調となりました。

若築建 (1888) 121円 ▼50 円 
 2007年3月期通期の業績予想と配当予想の下方修正を発表しました。連結最
終損益は従来予想の11億円の黒字から一転して107億円の赤字に転落する見通し
とのことから、年初来安値を更新、ストップ安となりました。

カルピス (2591) 861円 △41 円 
 キリン(2503)が前日、味の素(2802)が筆頭株主であるメルシャン(2536
)に対してTOBを実施し、連結子会社化すると発表したことから、同じ味の
素が筆頭株主となっている同社に対しても思惑が働き大幅高となりました。

THK (6481) 2,865円 ▼105 円 :100株単位
 2007年3月期通期の連結業績の利益予想の下方修正を発表したことから売ら
れ、一時底堅い動きとなったのですが、地合いの悪さに押され、大幅安となり
ました。

丸 正 (8105) 80円 ▼27 円 
 値引き処理に関する売上高の計上などに誤りがあった影響で2006年3月期と
2006年4―6月期の業績を訂正すると13日に開示したことについて、東京証券
取引所が社内管理体制の重大な不備に起因するもので不適切な開示であると認
められるとして「改善報告書」の提出を求めたと前日に発表したことにより、
年初来安値を更新しました。