きょうから師走相場

滝野川

日経が反転の兆し

週末の下げ分を戻すも上値の重い展開

日経平均            15,885.38 (△150.78)
日経225先物         15,880 (△150 )
TOPIX            1,553.01 (△ 14.97)
単純平均             429.31 (△ 5.40)
東証二部指数           3,999.69 (△ 25.52)
日経ジャスダック平均       2,059.12 (△ 13.96)
東証マザーズ指数         1,102.48 (△ 27.99)
東証一部
値上がり銘柄数         1,342銘柄
値下がり銘柄数          292銘柄
変わらず             74銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           72.47%  △2.11%
売買高            15億0613万株(概算)
売買代金        2兆1417億7400万円(概算)
時価総額          497兆2111億円(概算)
為替(15時)          116.14円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が軟調となったことやシカゴ市場(CME)の日経平均先物
軟調となったことなどから売り先行の始まりとなりました。外国人売買動向
(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと伝えられたことも売りを急が
せる展開となったようです。ただ、寄り付きの売りが一巡すると押し目買いや
買戻しも入り、底堅い動きとなり、底堅さを確認すると先物へのまとまった買
戻しもあって、堅調となりました。円高が進む場面もあったことから輸出関連
銘柄は引き続きもたついた動きとなったのですが、好業績銘柄を中心に押し目
買いや買戻しが入り堅調となりました。

 後場に入っても先物主導で堅調な展開が続きました。昼の市場外取引も金額
はそれほど大きくはないのですが、やや買い越しと伝えられ、買戻しを急ぐ動
きもありました。目先筋の利食い売りや見切売りもあったのですが、円高が進
まなかったことなどから輸出関連銘柄も底堅い動きとなり、指数は先物主導で
堅調となり、週末の下げ幅を一気に埋めるように大幅高となりました。

 小型銘柄もさすがに堅調なものが目立ち、東証マザーズ指数は大幅高となり
ました。日経ジャスダック平均も二部株指数も堅調となり底入れが期待される
展開となりました。先物には朝方から断続的に買戻しと見られる買いが入り、
指数を押し上げる要因となりました。積極的にポジションを増やすという感じ
でもないのですが、目先的な底入れを期待する動きもあったのではないかと思
います。

 大幅下落、大幅上昇を繰り返し、落ち着きのない相場となっています。今の
ところ、日経平均が15,500円を意識したところでは買い戻しが入り16,000円を
意識するところでは売られるといった感じで、底値を探る動きが続いているも
のと思われます。

 


◆個別銘柄◆ 

 銀行株が切り返し、輸出関連銘柄も底堅い

三菱UFJ (8306) 1,400,000円 △20,000 円 :1株単位
 国内景気の先行き不透明感を背景に、貸し出しなど本業の回復が遅れるので
はとの懸念から売りが先行し、年初来安値を更新しましたがすぐに切り返し、
堅調な展開になりました。

トヨタ (7203) 6,880円 ▼10 円 :100株単位
 115円台の円高を嫌気して、売りが先行し軟調となりましたが調整一巡感もあ
底堅い展開となりました。

NTT (9432) 578,000円 △13,000 円 :1株単位
 外資系証券が投資判断を引き上げたことから、今月の下げがきつかった反動
もあって大幅高となりました。

東 電 (9501) 3,500円 △50 円 :100株単位
 相場全般がもたつくなかでディフェンシブ銘柄を物色する動きのなか、配当
利回りの高さが見直され、堅調となりました。

エーザイ (4523) 6,240円 △200 円 :100株単位
 外資系証券が投資判断を引き上げたことやディフェンシブ銘柄を物色する動
きから、大幅高となりました。

東ソー (4042) 513円 △28 円 
 液晶パネル製造に欠かせない、レアメタル希少金属)のインジウムから安
値の亜鉛で代替材料を開発した事を発表し、4日続けて大幅続伸しました。