霜月最後

明日からは、師走。
年の瀬の慌ただしさのはじまりです。

新座立教キャンパス、多摩美術大学上野毛

米国株高、外国人大幅買い越し、に加え月末のお化粧買いで大幅高

日経平均            16,274.33 (△198.13)
日経225先物         16,310 (△210 )
TOPIX            1,603.03 (△ 22.93)
単純平均             442.82 (△ 4.75)
東証二部指数           4,076.59 (△ 34.58)
日経ジャスダック平均       2,074.58 (△ 3.65)
東証マザーズ指数         1,152.81 (△ 28.44)
東証一部
値上がり銘柄数         1,219銘柄
値下がり銘柄数          378銘柄
変わらず             111銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           79.22%  △3.76%
売買高            18億0635万株(概算)
売買代金        2兆5143億7000万円(概算)
時価総額          513兆1289億円(概算)
為替(15時)          116.13円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったことや為替が円安に振れたこと、シカゴ市場(CM
E)の日経平均が日本市場に比べ大きく上昇していたことなどに加え、寄り付
き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が大幅買い越しとな
ったことで買い先行の始まりとなりました。CMEの終値にサヤ寄せする水準
で始まり、寄り付きの買いが一巡した後も買いは途切れず、目先筋の利食い
りや戻り売りに押され、上値が重くなる場面はあったものの堅調な地合いは続
きました。

 後場に入っても堅調な相場展開が続きました。昼の市場外取引は金額はそこ
そこあったのですが、売り買いの偏りはないと伝えられ、週末のCPI(消費
者物価指数)の発表を控えて早めに手仕舞う向きや月末のポジション整理もあ
って上げ幅を縮小する場面もありましたが、早目に手仕舞い売りが出た分、引
け際の先物への仕掛け的な買いで大幅高となりました。月末と言うことで「お
化粧買い」を期待する向きも多く、目先筋の売りをこなした感じです。引け際
先物へのまとまった買いや「お化粧買い」で、日経平均の節目と見られた
16,200円を抜け、大幅高の引けとなりました。

 小型銘柄も終始堅調となったのですが疑心暗鬼の中で目先的な利益を確保し
ながら、そろそろ買いついているような向きが多く、積極的な買いが乏しく、
買いに力強さの見えない感じでした。底入れ感は出てきたものの、積極的に買
い上がるだけの材料に乏しいといった感じです。先物へのまとまった売りは散
発的に見られたのですが、目先的な動きが中心となっているようで、大きく方
向感を出すような売り買いは見られませんでしたが、引けを意識した時間帯か
らの仕掛け的な買いは買い戻しを急がせる動きとなってお化粧買いに勢いをつ
けるような格好となりました。

 底入れ感が出てきて、割安感の強い銘柄も多いのですが、まだ疑心暗鬼とな
っています。金融政策や税制問題がいまだくすぶっており、足元の好調な景況
感が信頼出来ないということなのでしょう。日本と米国では対照的な雰囲気に
なっていますが、一つずつ先が見えて来ると徐々に下値を切り上げるような格
好となって来るのではないかと思います。

 

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・お化粧買い
 機関投資家などが、月末などの節目に保有株の評価(株価)を高く見せたい
 などの理由から、株を買うことをいいます。
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◆個別銘柄◆ 

 銀行株、証券株、金融株が高く、紙パルプ株、空運株が安い

新日鉄 (5401) 520円 △14 円 
 中国の鉄鋼最大手が新日鉄に出資を要請する考えを明らかにしたと報じられ、
世界的な競争力上昇を好感して買われ、年初来高値を更新しました。

ソニー (6758) 4,580円 △10 円 :100株単位
 2007年度の液晶テレビの出荷台数を1000万台前後にする方針を明らかにした
と報じられたことや為替が円安に振れたことを好感し、堅調となりました。

第一三共 (4568) 3,560円 △70 円 :100株単位
 外資系証券会社が投資判断を引き上げ、目標株価も大幅に引き上げたことで、
三共と第一製薬経営統合して以来の高値を更新、堅調となりました。

セガサミーHD (6460) 2,915円 △120 円 :100株単位
 証券会社の投資判断の引き上げが相次いだ事から好感され、大幅高となりま
した。

菱地所 (8802) 2,860円 △10 円 
 前日までの5日続伸の反動や証券会社の投資判断の引き下げから軟調となる
場面もありましたが引け際のインデックス買いで押し上げられ、しっかりとし
た引けとなりました。

住金物 (9938) 426円 △9 円 
 値動きの良さを好感して個人投資家とみられる買いが入り、3日続伸、後場
に入っても前場と同じ高値427円までつけました。