mycarであざみの

和田ビル

米国株安や円高、外国人売りにもかかわらず底堅い

日経平均            16,303.59 (▼18.19)
日経225先物         16,240 (▼90 )
TOPIX            1,607.74 (△ 2.84)
単純平均             445.10 (△ 2.39)
東証二部指数           4,104.92 (△25.87)
日経ジャスダック平均       2,090.41 (△ 8.71)
東証マザーズ指数         1,158.58 (△12.97)
東証一部
値上がり銘柄数         1,024銘柄
値下がり銘柄数          557銘柄
変わらず             126銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           83.58%  △0.94%
売買高            16億7821万株(概算)
売買代金        2兆2890億7500万円(概算)
時価総額          515兆0921億円(概算)
為替(15時)          115.55円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が軟調となったことやシカゴ市場(CME)の終値が日本市
場の終値を大きく下回っていたこと、為替が円高に振れたことなどに加え、外
国人の売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が大幅売り越しとなったこ
とから売り先行の始まりとなりました。ただ、寄り付きの売りが一巡し、日経
平均の16,200円を割り込んだところで下げ止まると16,200円の節目でのサポー
トを確認するように底堅い動きとなり、底堅さを確認すると下値を売り叩く動
きもなく逆に買戻しも入り戻り歩調となりました。

 後場に入っても底堅い展開が続きました。昼の市場外取引で懸念された外国
人の大幅売り越しからの大量の売り決め商いがなかったと見られたことから、
先物を中心に目先筋の買い戻しも入り、上値を試す展開となりました。先週末
終値を意識した水準では戻り売りや目先筋の利食い売りに押される場面もあ
ったのですが、そうした売りをこなしながら最後まで堅調な動きが続き、じり
高となりましたが引け際には目先筋の売り買いが交錯、もたついた引けとなり
ました。

 小型銘柄も底入れ感が出たことや主力銘柄が一服となる中で堅調な展開とな
り、値動きの良さを好感する向きもあって、終始堅調なものが目立ちました。
先物にはまとまった売り買いも散見されたのですが、大きく方向感を出すよう
な展開はなく、目先的な動きが中心の中で買い方の回転が効いたという感じで
す。

 米国市場のもたつき円高、外国人が大幅売り越しと伝えられた割にはしっ
かりとした展開となりました。週末のSQ(特別清算指数)算出を筆頭に、景
況感を占う経済指標の発表を控え、売り方も買い方も積極的にポジションを増
やすというよりは目先的な動きが中心となっているようです。今週末までに方
向性を定め、今週末以降にその方向性に沿って売り買いをし、ポジションを調
整するというような展開となって来るのではないでしょうか。


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・目先筋(めさきすじ)
 言葉どおり、目先の(直近の)利益を狙い頻繁に売買を行う人をいう。特に、
 一日のうちに売買を行う証券会社の自己ディーラーや個人投資家デイトレ
 ーダーなどを指す。
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◆個別銘柄◆ 

 石油関連銘柄、その他金融株に加え、鉄鋼株や海運株も高い

セーラー (7992) 177円 △22 円 
 2007年12月期の連結営業利益は高級筆記具の伸びや人件費削減効果もあって、
今期推定に比べ47%増になりそうだと報じられたことから、大幅高となりまし
た。

東ハウス (1873) 234円 ▼16 円 
 2006年10月期連結業績を大幅に下方修正、繰り延べ税金資産の取り崩しや貸
引当金の計上などで65億円の赤字に転落すると発表したことから、大幅安と
なりました。

パーク24 (4666) 1,624円 △44 円 :100株単位
 2007年10月期の連結営業利益が違法駐車の取り締まり強化の影響などを受け
て、140億円前後と前期推定に比べ16%増える見通しだと報じられたことから、
堅調となりました。

サッポロHD (2501) 700円 △50 円 
 筆頭株主である米系投資ファンドスティール・パートナーズ・グループに
よる株式買い増しの思惑から、大幅高となりました。

任天堂 (7974) 26,880円 ▼300 円 :100株単位
 新型ゲームの販売が始まり、実際に売れ行きが好調と伝えられたのですが、
材料出尽くし感や短期的な過熱感からの利益確定の売りや円高を嫌気する売り
がかさみ、軟調となりました。

JR東日本 (9020) 784,000円 ▼14,000 円 :1株単位
 総務省が「駅ナカビジネス」について課税強化を認める方針を示したことが
引き続き投資心理に影響し見切売りを誘い、前場では5ヵ月半ぶりの安値水準
をつけ、午後も軟調となりました。