メリークリスマス

松涛
新座立教キャンパス

クリスマス休暇や経済指標の発表を前に小動き

日経平均            17,092.89 (▼12.07)
日経225先物         17,100 (▼10 )
TOPIX            1,664.87 (▼ 7.23)
単純平均             452.51 (▼ 2.91)
東証二部指数           4,113.76 (▼29.26)
日経ジャスダック平均       2,112.66 (▼ 7.13)
東証マザーズ指数         1,120.01 (▼12.76)
東証一部
値上がり銘柄数          332銘柄
値下がり銘柄数         1,287銘柄
変わらず             89銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           114.59%  ▼ 0.71%
売買高            13億6802万株(概算)
売買代金        1兆4670億2800万円(概算)
時価総額          533兆1019億円(概算)
為替(15時)          118.88円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が軟調となったことやクリスマス休暇で様子見気分が強まっ
たことで若干売り物がちの始まりとなりました。それでも週末のシカゴ市場
(CME)の終値が堅調であったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社
ベース)が株数は少ないものの買い越しと伝えられたことで底堅い動きとなり
ました。日本市場でも主要な経済指標の発表を控えて積極的にポジションを取
りにくいことに加え、目先的な過熱感も強いことから終始もたついた展開とな
りましたが、押し目買い意欲も強く、方向感無く小動きとなりました。

 後場に入っても大きな動きはなく、方向感のない展開は続きました。昼の市
場外取引も金額はそこそこ大きかったものの売り買いの偏りはなく、相場を動
かすだけの材料とはならず、下がれば買い上がれば売りといった状況には変わ
りありませんでした。日銀総裁のコメントが市場に流れても反応は鈍く、昨日
まで堅調であった鉄鋼株は利食い売りに押されながらも底堅い動きになるなど
方向感のない動きは続き、結局日経平均の値幅は上下66円に留まりました。

 小型銘柄は相変わらず見切り売りや主力銘柄の押し目を買うための乗り換え
の対象となるものが多く、軟調な展開となりました。本来であれば幕間つなぎ
として小型銘柄などが大きく動いてもいいところなのですが、小型銘柄を敬遠
する動きは依然として強いようです。先物へのまとまった売り買いも散発的に
は見られるものの相場を大きく動かすようなものでもなく、目先的な売り買い
ばかりが目立つ展開となりました。

 今週は経済指標の発表に右往左往することも多いのかもしれませんが、4月
7日の年初来高値水準を意識し、上値も重くなって来るものと思います。一方
で、来年の相場に期待する動きも多く、「株を枕に年を越す」ような動きも出
て、底堅い動きにはなって来るものと思います。目先的な過熱感が薄れるよう
な水準ではしっかりと買いも入ってくるものと思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・幕間つなぎ(まくあいつなぎ)
 相場の一つの動きが一段落し、次に動きが始まるまでの間を幕間といい、そ
 の間に売買することを幕間つなぎという。また、幕間つなぎに、注目され活
 発に売買される銘柄を幕間つなぎ銘柄という。小型株や材料株など値動きの
 大きくなる銘柄を物色する動きや低位株でのディーリングなどを言い、これ
 らを幕間つなぎ銘柄ということが多い。
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◆個別銘柄◆ 

 引き続き医薬品株や食品株はしっかり、鉄鋼株は一服

ビクター (6792) 608円 △20 円 
 松下電器(6752)が子会社である同社を売却する方針を固めた、との新聞報
道から、中堅電機メーカーの再編を期待する投資家の買いが集まり堅調となり
ました。

日医工 (4541) 1,500円 ▼29 円 
 22日、スイス製薬大手のノバルディスが免疫抑制剤「ネオーラル」の後発医
薬品を製造・販売している同社など3社に対し、特許権を侵害しているとして
製造販売の差し止めを求める訴訟と仮処分の申し立てを東京地裁に行った、と
発表。個人投資家とみられる売りが継続し、続落しています。

ポケット C (8519) 640円 ▼44 円 :100株単位
 利息制限法の上限金利を超える過払い金の将来の返還に備えて、引当金を積
み増す為に2007年2月期の単独税引き利益の予想を前期比78%減の10億円と、
従来の増益予想(50億円)から一転して減益になるとの発表から、今までの下げ
に続き改めて売りが重み、大幅安となりました。

サイバーCOM (4788) 103,000円 ▼7,000 円 :1株単位
 目立った売り材料はないものの、見切り売りがかさみ22日に付けた年初来安
値(10万9000円)を連日で更新し前週1週間で3万1000円も下落した。一時、前
週末比9000円を付けるなど大幅安となりました。

日電産 (6594) 9,180円 △90 円 :100株単位
 携帯音楽プレーヤーの世界生産台数が市場拡大を受けて、2007年には前年比
23%の初の2億台に突入するというニュースが買い手掛りとなって、前場は軟
調でしたが後場に入り反発しました。

日金工 (5479) 428円 △49 円 
 14時に発表した2007年3月期の業績予想と配当予想が上方修正された事が、
好感されて買いが膨らみ、東証1部値上がり率ランキング1位となりました。

◆ランキング◆