年末の一気がほしい
新座立教キャンパス
鉄鋼株中心に目先筋の買い方の回転が効いて堅調
日経平均 17,169.19 （△76.30）
日経２２５先物 17,180 （△80 ）
ＴＯＰＩＸ 1,672.45 （△ 7.58）
単純平均 455.21 （△ 2.70）
東証二部指数 4,138.86 （△25.10）
日経ジャスダック平均 2,111.44 （▼ 1.22）
東証マザーズ指数 1,128.90 （△ 8.89）
東証一部
値上がり銘柄数 1,197銘柄
値下がり銘柄数 387銘柄
変わらず 121銘柄
比較できず 6銘柄
騰落レシオ 129.15％ △14.56％
売買高 17億1810万株（概算）
売買代金 1兆6830億2500万円（概算）
時価総額 535兆6304億円（概算）
為替（１５時） 118.96円／米ドル
◆市況概況◆
クリスマス休暇で海外市場が休場となったことや寄り付き前に発表になった
消費者物価指数（ＣＰＩ）も予想通りとなったことなどから、小動きの始まり
となりました。外国人売買動向（外資系13社ベース、市場筋推計）が売り越し
となったこともあって円安に振れたことも素直に反応出来ず、予想通り（？）
小動きとなりました。出来高も細り気味で利食い売りに押されるものも多く、
下値を売り叩く動きではないもののもたついた展開となりました。
後場に入ると鉄鋼株を中心に堅調となりました。鉄鋼株や非鉄金属株が買い
方の回転が効いて目先筋の利食い売りもこなし堅調となったことで、市場全体
が好材料を探しては買いを入れるような動きになりました。昼の市場外取引は
金額はそれほどでもなく売り買いの偏りはないと伝えられたことで、寄り付き
からしばらくは前場同様もたついた動きとなったのですが、鉄鋼株だけではな
く、他の主力銘柄も売り一巡感が出たところで先物のまとまった買いが入ると
一気に上値追いとなりました。それでもさすがに日経平均の17,200円を意識す
るような水準では目先筋の利食い売りも出て上値も重くなりました。
小型銘柄も軟調な動きが続いていたのですが、後場の中ごろからは売り一巡
感もあって堅調なものが目立ちました。それでも日経ジャスダック平均はもた
ついた展開となりました。先物へのまとまった売り買いもあまり目立ちません
でした。後場の中ごろに一気に買いが入ったのですが、追随する動きも限定的
となっており、上値の重さを確認すると目先筋の利食い売りもあってますます
上値が重くなるといった展開になり、大きく方向感を出すような動きではあり
ませんでした。
年末の「掉尾の一振」が期待されるのですが、海外市場の動向や経済指標の
発表を控えて動きがとりにくい感じです。業績のある程度しっかりしたところ
で動きのあるものについていこうという展開となっているようです。しっかり
と押し目を買う動きも見られるのですが、どうしても目先的な動きに右往左往
バタバタとしてしまっているような感じです。
（マネックス証券 投資情報部長 清水洋介）
−＜今日の言葉＞−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ＣＰＩ（しー・ぴー・あい）
消費者物価指数のことを言う。家計に関わる商品やサービスの価格を集計し
て指数化したもので、物価の動向を測る指標として使われる。
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◆個別銘柄◆
鉄鋼株・非鉄金属株が大幅高、銀行株はもたついた展開
シャープ （6753） 2,075円 △30 円
為替が円安に振れたことに加え、北米市場向けの液晶テレビの生産拠点とし
てメキシコに新工場を建設する予定だと報じられ、現地生産により採算の向上
を期待する買いが入り堅調となりました。
ＫＤＤＩ （9433） 797,000円 ▼7,000 円 ：1株単位
固定電話から携帯電話への通話料金を引き下げると発表したことから、収益
の伸び鈍化を懸念し売りが優勢になり軟調となりました。
タカラトミー （7867） 826円 △30 円 ：100株単位
タカラトミーはベビー用品専門店２位の赤ちゃん本舗（大阪市）と資本・業
務提携すると報じられ、提携に関する基本合意書を締結したと発表されたこと
から、将来の収益拡大につながるとの期待が膨らみ堅調となりました。
ＪＦＥＨＤ （5411） 6,230円 △210 円 ：100株単位
中国など海外での需要拡大に加え、世界的な業界再編の期待を背景に、目先
的なディーリングの対象として鉄鋼株を買う流れが続き、年初来高値を更新し
ました。
東ゼネ石 （5012） 1,206円 ▼43 円
高配当利回りの同社株が買い材料の一つになっていましたが、本日が配当の
権利落ち日ということもあり、利益確定売りとなり軟調となりました。
三 越 （2779） 571円 ▼2 円
店舗閉鎖や改装工事による売り場面積の縮小に加え、衣料販売の苦戦が響き、
2006年３―11月期連結営業利益が前年同期比10％減の73億円となったと発表し
たことから、軟調となりました。
