仕事初め

立教新座キャンパス

IXI、東日CLGが急落

 東京証券取引所アイ・エックス・アイ <4313> 、大気社 <1979> を5日から、半期報告書提出の遅延で監理ポスト割り当てとした。また、東日カーライフグループ <8291> は子会社での売上原価などの計上漏れが発覚し過年度の決算を修正、「虚偽記載」に当たる可能性があるとし4日から監理ポストに割り当てられた。
 株価はIXIが3日続落、2万6000円安の19万3000円まで売られている。東日CLGも一時、39円安の275円と急落。一方、大気社 <1979> は直近で大きく値を下げたことで悪材料出尽くし。36円高の1480円まで上げ4日続伸、リバウンドの動きとなっている。

いろいろな思惑で売り急ぐ場面も多く大幅安

日経平均            17,091.59 (▼262.08)
日経225先物         17,080 (▼280 )
TOPIX            1,675.33 (▼ 23.62)
単純平均             454.43 (▼ 5.98)
東証二部指数           4,151.11 (▼ 29.31)
日経ジャスダック平均       2,137.00 (▼ 3.85)
東証マザーズ指数         1,087.75 (▼ 22.26)
東証一部
値上がり銘柄数          302銘柄
値下がり銘柄数         1,347銘柄
変わらず             64銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           119.86%  ▼ 9.35%
売買高            21億5383万株(概算)
売買代金        2兆8215億0900万円(概算)
時価総額          536兆7320億円(概算)
為替(15時)          118.36円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調であったのですが、引き続き外国人売買動向(外資系13社ベ
ース、市場筋推計)が売り越し基調となっていることや3連休を控えた週末と
言うこともあって売り先行の始まりとなりました。特に売り叩くような材料も
なく、寄り付きの売りが一巡した後は底堅い動きとなったのですが、前場中ご
ろから先物へのまとまった売りが出ると、利上げを懸念する向きや北朝鮮の核
実験問題を取りざたするような向きも多く、利食い売りや見切り売りを急ぐ展
開となりました。

 昼の市場外取引が金額もやや大きく、売り越し基調と伝えられたのですが、
前場にしっかりと下値を叩いていた分買戻しが優勢な底堅い始まりとなりまし
た。日経平均の17,000円を意識する水準では押し目買いや買戻しも入るといっ
たことを確認したかのように戻り歩調となる場面もあったのですが、ヘッジ売
りも交えた先物へのまとまった売りも散見され、上値の重さを確認して売り急
ぐ動きも見られ、下値を試すような展開は続きました。最後は目先筋の買戻し
もあって底堅く、大引けではまとまった買いも入り日経平均は一気に戻して引
けましたが、5月の急落直前の高値水準まで戻ったことで達成感もあり、いっ
たん調整となった感も強まりました。

 鉄鋼株が大きく下落する中で、今回の上昇の蚊帳の外となっていた小型銘柄
は比較的底堅く、(と言うか売り物が少なく)下げ渋りとなっていました。先
物も相変わらず目先筋の売買が中心と見られますが、まとまった売り買いも散
見され、思惑を呼ぶ場面もありました。方向感なく追随する動きも限定的です
が3連休を控えていることや利上げに対するヘッジの売りも多かったのではな
いかと思います。

 年末からの上げを一気に吐き出した格好となりました。上値の重さを嫌気し
ながら偏った銘柄を物色してきただけにその「つけ」が回って来たような感じ
です。先高期待から利上げを気にせずに物色対象が広がってくれば再び一気に
高値を窺うような展開になって来るのではないかと思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ヘッジ(へっじ)
 保有している有価証券等の価格変動のリスクを、先物などを売買することに
 よって回避することをいう。例えば、株式を保有している場合、値下がりに
 よるリスクを回避したい場合は、先物を売る取引となる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 鉄鋼株は利食い売りや見切り売りで大幅安、銀行株の一角はしっかり

DENA (2432) 386,000円 ▼9,000 円 :1株単位
 日本経済新聞などで「2007年に期待する新興企業」で首位だったことが報道
されて株価が上昇していた事もあり、利益確定売りがかさみ軟調となりました。

新日鉄 (5401) 628円 ▼36 円 
 株価が昨年末から急伸した反動で、ここぞとばかりに利益確定売りが出まし
た。前場では一時前日比の46円(6.9%)安まで売られる場面もあり、大幅安と
なりました。

アイフル (8515) 3,720円 △180 円 :50株単位
 市場の全体的な値下がりの中で消費者金融株は昨年の値下がりから自立反発
の動きが出て、しっかりとしています。同社は前日比180円(5.1%)まで上昇、
東証一部値上がり率ランキング9位にランクインし、大幅高となりました。

伊勢丹 (8238) 2,230円 △45 円 :100株単位
 5日付けの日本経済新聞で「大手百貨店がまとめた『初売り』状況は、伊勢
丹が直営7店舗すべてで売上高が過去最高となった」と伝わったことが好感さ
れ、堅調となっています。

任天堂 (7974) 28,850円 ▼1,030 円 :100株単位
 昨年発売された「Wii(ウィー)」や「ニンテンドーDSLite」の販
売好調を受け、前日には昨年来高値を更新しましたが海外での売上高率が6割
と高い為、円高に振れた事や個人投資家の利益確定売りが集まり大幅安となり
ました。

日 立 (6501) 795円 △8 円 
 世界的な電力需要に対応するための原子力発電所が建設ラッシュを迎えると
の見方がつよく、同社の原子力発電事業の成長への期待が集まった事や、PB
R(株価純資産率)が1倍程度となりM&A(企業合併・買収)の対象になり
やすいとの思惑から、一時は昨年5月16日以来の800円台回復となり堅調となり
ました。