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南橋本・長津田
「節分天井」?を意識してか利食い売りや見切り売りがかさみ軟調
日経平均 17,344.80 (▼202.31)
日経225先物 17,350 (▼240 )
TOPIX 1,716.28 (▼ 26.12)
単純平均 469.44 (▼ 4.49)
東証二部指数 4,224.76 (▼ 9.16)
日経ジャスダック平均 2,213.29 (▼ 1.65)
東証マザーズ指数 1,162.69 (▼ 14.35)
東証一部
値上がり銘柄数 339銘柄
値下がり銘柄数 1,277銘柄
変わらず 99銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 111.08% ▼ 10.25%
売買高 22億5914万株(概算)
売買代金 3兆0844億9300万円(概算)
時価総額 549兆6558億円(概算)
為替(15時) 120.81円/米ドル
◆市況概況◆
週末の米国市場は上値の重い展開ながら底堅く、外国人売買動向(市場筋推
計、外資系13社ベース)が売り越しだが小幅にとどまったことから、売り先行
ながら底堅い始まりとなりました。ただ、寄り付きの売りが一巡した後も業績
悪化には敏感に、好調な業績への反応は鈍い反応となり、もたついた展開とな
りました。上値の重さが気になると先物へのまとまった売りがあり、「節分天
井」の可能性が高まるとますます利食い売りや見切り売りがかさみ軟調な展開
となりました。
後場に入っても軟調な地合いは変わりませんでした。昼の市場外取引も金額
は大きく、やや売り越しと伝えられたこともあって、底堅さも見られなくはな
いのですが、戻りも鈍い状況となりました。戻りの鈍さを嫌気した見切り売り
などもかさみ、17,300円を割り込む場面もありました。ただ、17,300円を割り
込む水準ではさすがに押し目買いや買戻しも入り何とか17,300円を保っての引
けとなりました。
小型銘柄も軟調なものが多かったのですが、主力銘柄ほどの下げにはならず、
戻り売りや目先筋の見切り売りなどは見られるものの下値を売り叩くような動
きは少ないようです。先物へのまとまった売り買いも散発的であり、じりじり
と下げたあとは大きく方向感を出すこともありませんでした。
詳しくは「マーケットメール−夕刊−」の中で述べておきますが、「節分天
井」となった可能性もあります。まだ、下値のサポートで止まったと見ていい
のでしょうが、この水準を割り込むといったん調整となって来るのではないか
と思います。為替動向も気になるところで決算発表が出揃い、為替の方向が定
まるまでは、オプションSQ(特別清算指数)算出やG7を控えていることか
ら積極的な買いよりは利食い売りが優勢となって来るのでしょう。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
銀行株や非鉄金属株、鉄鋼株が軟調、業績悪化を嫌気して自動車株の一角が
安い
日産自 (7201) 1,383円 ▼126 円 :100株単位
カルロス・ゴーン社長が経営に参画して初めて通期の連結営業減益となり、
07年3月期の連結営業利益を下方修正したことから、失望売りが先行し大幅安
となりました。
三機工 (1961) 741円 ▼82 円
今期は一部の工事で大幅に採算が悪化したうえ、販売予定物件の来期へのず
れ込みなどが響き、2007年3月期の連結業績予想を下方修正したことから、大
幅安となりました。
カプコン (9697) 2,145円 ▼145 円 :100株単位
07年3月期通期の経常利益見通しを上方修正しましたが、市場予想を下回っ
たことから、期待が大きかった分、失望売りが出て大幅安となりました。
任天堂 (7974) 32,950円 ▼1,450 円 :100株単位
年初からの急ピッチの上昇に対する警戒感が強まり、円高に対する懸念が強
まる中で、海外機関投資家を中心とした利益確定売りが優勢となり、大幅安と
なりました。
千代建 (6366) 2,620円 △30 円
受注工事高が堅調で、収益予想の前提である想定為替レートを1ドル=110円
から120円に変更したことから、2007年3月期の収益見通しを上方修正、好感し
た買いが入り堅調となりました。
Uアローズ (7606) 2,265円 △145 円 :100株単位
暖冬の影響で1月後半から春物衣料が伸びており、売上高が気候の影響を受
けにくい服飾雑貨を強化したことから、2007年1月の売上高(速報値)で、既
存店売上高が前年同月比8.2%増となり、好感した買いが入り大幅高となりまし
た。