配当確定?

大船、梅屋敷・小柳商事

2Hの早出でした。

さあ、配当を確定しようか、それともキャピタルゲインを狙いましょうか?

権利付最終売買日だが大きな波乱はなく、堅調だが小動き

日経平均            17,521.96 (△41.35)
日経225先物         17,470 (△30 )
TOPIX            1,741.37 (▼ 0.57)
単純平均             470.16 (△ 1.09)
東証二部指数           4,250.08 (△18.91)
日経ジャスダック平均       2,143.00 (△ 1.52)
東証マザーズ指数         1,025.04 (△16.92)
東証一部
値上がり銘柄数          959銘柄
値下がり銘柄数          618銘柄
変わらず             153銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           106.10%  △2.91%
売買高            15億2644万株(概算)
売買代金        2兆0895億8300万円(概算)
時価総額          557兆5999億円(概算)
為替(15時)          117.88円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場はもたついた展開となったのですが、シカゴ市場(CME)
日経平均先物が堅調となったことから買い先行となりました。それでも外国
人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと伝えられたことな
どから上値は重く、上値の重さに配当落ちを嫌う動きなどもあって軟調となる
場面もありましたが、一方で配当取りの動きもあり、売り買い交錯の中、小動
きとなりました。

 後場に入ると堅調となりました。昼の市場外取引の金額はそこそこ大きく売
り優勢と伝えられたのですが、先物への買いもしっかりと入り堅調となりまし
た。それでも引き続き上値の重い展開は続き、日経平均が17,500円を超えると
目先筋などの利食い売りや戻り売りがかさむ、といった状況となりました。為
替が若干円高傾向にあったことも見切り売りを急がせる展開となったようです。
結局最後まで方向感はなくもたついた動きとなりました。

 小型銘柄は上値も重いものの堅調となるものが多く、日経ジャスダック平均
や二部株指数は堅調、東証マザーズ指数は大幅高となりました。先物もまとま
った売り買いは散見されたものの、目先筋が中心と見られ、方向感の出るよう
にはなりませんでした。配当落ちへの思惑からの売り買いもあったようです。

 方向感の定まらない展開となりました。戻りの目処とされたところでしっか
りと上値を押さえられている格好です。日経平均は「毛抜き底(ダブルボトム
)」が確認されたと見られるものの、TOPIX指数はまだ確認が出来ず、銀
行株や電力株がしっかりと切り返してこないと相場全体の底入れ感が出てこな
いのではないかと思います。金利・為替動向次第でまだ波乱もありそうです。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 電力株や不動産株は軟調、小売り株の一角が堅調

不二家 (2211) 288円 △14 円
 山崎製パン(2212)が第三者割当増資を引き受け35%を出資するとともに、
取締役の半数を派遣し、不二家経営の主導権を握り、グループ会社化すること
で最終合意したと報じられたことから、経営再建を期待した買いが入り大幅高
となりました。

井関農 (6310) 229円 ▼73 円
 3つの製造子会社が過去の決算で不正に利益を水増ししていたと発表し、そ
れと同時に2007年3月期決算を下方修正し、無配になると発表したことから、
嫌気した売りが入り大幅安となりました。

加ト吉 (2873) 750円 ▼100 円 :100株単位
 加ト吉グループを巡り、複数の取引先企業が加わって実際には商品を動かさ
ず伝票上だけで売買する「循環取引」が繰り返されていた疑いが明らかになっ
たと報じられたことから、国内証券が投資判断を引き下げ、大幅安となりまし
た。

アルバック (6728) 3,690円 △110 円 :100株単位
 外資系証券が新規に投資判断を始めたことから、目先筋の買いを集め、堅調
となりました。

真柄建 (1839) 214円 △22 円
 北陸地盤の中堅ゼネコンで、25日に能登半島沖で発生した強い地震による被
害の復興に期待した買いが入り、大幅高となりました。

三菱電 (6503) 1,205円 △19 円
 設備投資需要の伸びを受け、ファクトリーオートメーション(FA)などの
産業メカトロニクス部門が好調に推移したことなどが寄与し、2007年3月期決
算を上方修正したことから、収益拡大を期待した買いが入り堅調となりました。