4月相場

センター北

きょうから4月相場です。
ここ数年は、4月が年安、年高になっています。
昨年は高、一昨年は安、
さて、今年は?

1723.86ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は233、値下がり銘柄数は1419。
出来高は18億7819万株、売買代金は2兆4626億円。

午前中は米国の新築住宅販売が予想を下回り、景気減速懸念から下落。午後
バーナンキFRB議長が、米国の貿易赤字や経常赤字が今後数年間で縮小す
るかどうかは不透明とコメントしたことで下げ幅拡大。ドイツで5月に開催されるG8や
6月のサミットで、ヘッジファンドの規制問題が話し合われる可能性も指摘され全面
安になってしまいました。話題はラッセルリサーチの投資展望調査。これによると、日
本株の今後1年間への強気見通しは全体の84%で、電気通信とヘルスケアが上
昇。日本株セクターに対するリスク要因は「米国景気の変動」「円高」「政局」「金
利上昇」などが指摘されています。
市場心理のために、何とかしてほしいのが銀行株。シティグループABNアムロの買
収を提案する可能性があると報じられており、買収提案額800億ドルが上乗せされ
るようだと、メガバンクの上昇要因になりそうです。もうひとつの話題は、郵政の動き。
早ければ「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生保」は2010年度にも上場。先輩銘柄であるJ
R系やNTT系の株価上昇を期待する声も出ています。

期末を控えた配当権利落ち日と言うことで利食い売りや見切り売りで軟調

日経平均            17,365.05 (▼156.91)
日経225先物         17,430 (▼ 40 )
TOPIX            1,723.86 (▼ 17.51)
単純平均             462.54 (▼ 7.62)
東証二部指数           4,202.43 (▼ 47.65)
日経ジャスダック平均       2,119.73 (▼ 23.27)
東証マザーズ指数         1,020.94 (▼ 4.10)
東証一部
値上がり銘柄数          233銘柄
値下がり銘柄数         1,419銘柄
変わらず             58銘柄
比較できず            11銘柄
騰落レシオ           97.41%  ▼ 8.69%
売買高            18億7819万株(概算)
売買代金        2兆4626億1700万円(概算)
時価総額          550兆8664億円(概算)
為替(15時)          118.09円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場がもたついたことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベー
ス)が売り越しとなったことから売り先行となりました。権利落ち日と言うこ
とでそれでなくても日経平均ベースで90円程度は下落すると見られていたので
すがそれ以上に下落して始まりました。寄り付きの売りが一巡した後は下値を
売り叩くような動きもなかったのですが、逆に上値も重く、積極的な買いが手
控えられる中、配当を取ったあとの利食い売りや見切り売りに押される展開と
なりました。ただ、配当取りの売りが一巡した後は買戻しや押し目買いが入り
配当落ち分を埋めるような場面も見られました。

 後場に入ると戻りかけた相場も再び売られる展開となりました。昼の市場外
取引も金額は小さく、期末と言うことで積極的な売り買いが手控え気味となり、
じりじりと値を崩す展開となり、戻りを見せる場面もなく下げ幅を拡大、引け
を意識した時間帯には見切り売りを急ぐ展開となり、前場の安値を割り込みま
した。さすがに最後は買戻しも入り底堅くはなりましたが、配当落ち分以上の
下げとなりました。

 小型銘柄も軟調となるものが多く、東証マザーズ指数や日経ジャスダック
均は軟調となりました。先物にもまとまった売り買いは見られたのですが、依
然として目先的な動きが多く、大きく方向感を出すような展開とはなりません
でした。先物は17,500円を超える場面もありましたが、現物株が追随する動き
にはならず、上値の重さを確認するだけと言う感じでした。

 配当落ち日で下落は致し方ないとしても、特に悪材料があったわけでもない
のにもたついた感じです。期末と言うことで動き難いことは動き難いのでしょ
うが、配当取りが主体であった相場と言うことで買い手控え気分が強く、ちょ
っとした利食い売りや見切り売りに大きく下押すことになった、と言うことな
のでしょう。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 不動産株や石油関連銘柄は堅調、電力株、電鉄株は軟調

ソニー (6758) 6,210円 ▼50 円 :100株単位
 昨日のニューヨーク・ダウ工業株30種平均が一時大幅安となり、米景気の先
行きが依然不透明なことから、利益確定の売りが先行し、本日が3月期決算銘
柄の配当権利落ち日にあたるため、手じまい売りが出て軟調となりました。

アドバンテ (6857) 5,340円 ▼200 円 :100株単位
 外資系証券が投資判断を引き下げたことから、利益確定売りに押され大幅安
となりました。

東京精 (7729) 4,160円 ▼230 円 :100株単位
 外資系証券が投資判断を引き下げたことから、見切り売りに押され大幅安と
なりました。

モスフード (8153) 1,619円 ▼76 円 :100株単位
 モスバーガー事業で既存店の売り上げが計画未達となり、新規出店が遅れ、
従来予想から減益幅が拡大し、2007年3月期決算を下方修正したことから、失
望売りが入り大幅安となりました。

日 立 (6501) 903円 △27 円
 構造改革を期待して目先筋の買いが入り、堅調となりました。

森 組 (1853) 152円 △50 円
 長谷工コーポレーション(1808)と建設工事にかかる共同施工体制の構築な
ど業務提携すると発表されたことから、業績回復を期待する買いが入り大幅高
となりました。