つらいよ

寅さんでなくたって、男はつらいよ

木月⇒綱島パナソニック

サイバーの下げが止まりません。



米国株高を受けて堅調だが上値も重い

日経平均            17,677.94 (△124.22)
日経225先物         17,710 (△170 )
TOPIX            1,730.99 (△ 7.90)
単純平均             461.94 (± 0.0)
東証二部指数           4,047.12 (▼ 26.20)
日経ジャスダック平均       2,050.74 (▼ 6.64)
東証マザーズ指数          875.65 (▼ 28.82)
東証一部
値上がり銘柄数          819銘柄
値下がり銘柄数          791銘柄
変わらず             119銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           86.42%  ▼ 5.38%
売買高            23億7371万株(概算)
売買代金        3兆1385億5800万円(概算)
時価総額          554兆1621億円(概算)
為替(15時)          120.20円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が堅調となったことや為替が落ち着いていることなどから、
買い先行となりました。ただ、引き続き外国人売買動向(市場筋推計、外資
13社ベース)が売り越しと伝えられたこともあって、上値も限定的となってい
ます。決算発表も今日明日がピークと見られるなかで業績動向に素直に反応す
る動きとなって、堅調なものも散見されるのですが、利益確定売りも、早め早
めに出て来ることが多く、上値を押さえる要因となっています。

 後場に入ってからはますます、利食い売りや戻り売りで上値が重くなりまし
た。昼の間に行われた決算発表も良いもの悪いものまちまちでしたが、どちら
かと言うと良いものは出尽くし感から利食い売りに押され、悪ければ悪いでそ
れなりに売られる、といった展開となり指数は上値がますます重くなりました。
上値の重さを見ると利食い売りや見切り売りを急ぐ向きも多く、上げ幅を縮小
して引けとなりました。昼の市場外取引はかなり大きくやや買いと伝えられた
のですが、市場への影響も限定的となりました。

 小型株は主力銘柄が堅調となるなかで見切り売りに押されるものが多く、終
軟調東証マザーズ指数は安値更新となりました。先物にもまとまった売り
買いは散見されたのですが、引き続き目先的な売買が中心と見られ、方向感を
出すまでにはいたりませんでした。

 日経平均は引き続き17,400円から17,800円のレンジを意識した展開となって
います。小型銘柄は最後の見切り売りとなるかどうかと言ったところですが、
日経平均が節目と見られる17,800円を抜けて、TOPIXが1750を抜けて来るような
展開になれば出遅れ感もかなり強まり、反発も期待出来るのではないかと思い
ます。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 ディフェンシブ銘柄が物色され、食品株、医薬品株、電力・ガス株が高い

ニッパツ (5991) 1,124円 △111 円
 2008年3月期決算が大幅増益になる見通しだと発表したことから、好感した
買いが入り大幅高となりました。

エーザイ (4523) 6,230円 △700 円 :100株単位
 主力の抗潰瘍(かいよう)剤「アシフェックス」(日本での製品名「パリエ
ット」)の特許侵害を巡る米国での訴訟で勝訴したと発表したことから、国内
証券が投資判断を引き上げ、好感した買いが入り大幅高となりました。

クボタ (6326) 973円 ▼105 円
 海外向け農業機械の販売は好調だが、環境関連部門の不振などで国内売り上
げが落ち込み、2008年3月期決算の見通しが市場予想を大幅に下回ることから、
国内証券が投資判断を引き下げ、失望売りが入り大幅安となりました。

セガサミーHD (6460) 2,495円 ▼400 円 :100株単位
 パチンコ機の販売が落ち込んだほか、アミューズメント施設に関する減損損
失の計上が響き、2007年3月期決算が減益となり減配を発表したことから、外
資系証券が投資判断を引き下げ、嫌気した売りが入り大幅安となりました。

大平金 (5541) 2,620円 △355 円
 国際的なニッケル相場の高騰を背景に、主力のフェロニッケルの製品値上げ
が進み、2007年3月期決算が大幅増益となったことから、好感した買いが入り
大幅高となりました。

NTT (9432) 566,000円 ▼40,000 円 :1株単位
 NTTドコモ(9437)の第3世代携帯電話端末「FOMA」への移行に伴う原
価増加やNTTデータ(9613)のシステム関連の原価などが膨らみ、2007年3月
期決算が減益となり、2008年3月期決算の見通しが市場予想を下回っているこ
とから、国内証券が投資判断を引き下げ、嫌気した売りが入り年初来安値を更
新しました。