つらい

綱島パナソニック 2h

機械受注が予想を大きく下回ったことで利食い売り、見切り売りがかさみ軟調

日経平均            17,512.98 (▼164.96)
日経225先物         17,550 (▼160 )
TOPIX            1,712.55 (▼ 18.44)
単純平均             454.82 (▼ 7.12)
東証二部指数           4,011.90 (▼ 35.22)
日経ジャスダック平均       2,037.62 (▼ 13.12)
東証マザーズ指数          863.32 (▼ 12.33)
東証一部
値上がり銘柄数          224銘柄
値下がり銘柄数         1,448銘柄
変わらず             56銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           82.71%  ▼ 3.71%
売買高            21億6021万株(概算)
売買代金        2兆9548億4800万円(概算)
時価総額          548兆4510億円(概算)
為替(15時)          120.34円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場は引き続き堅調と言うか底堅い展開となっているのですが、日本市
場は寄り付き前に発表になった機械受注が予想を大幅に下回ったことなどを嫌
気して売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡した後は切り返す場面も
見られましたが、少しでも戻るとすぐに売られる状況は変わらず、外国人売買
動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が相変わらず売り越しと伝えられたこ
ともあって上値は重く、上値の重さを確認するとまた売られるといった展開で
した。

 それでも、後場に入っても軟調ながら底堅い展開となりました。決算発表に
敏感に反応する中で売られ過ぎた銘柄なども再編期待や今期の回復期待から買
われるものもあり、底堅い動きが続きました。昼の市場外取引はそこそこ大き
くやや売りが優勢と伝えられたことで、買い気もますます乏しく、底値圏での
推移が続きました。

 小型銘柄も引き続き軟調となるものが多く見られ、指数も軒並み安となりま
した。値ごろ感からの買いも入らず、値動きの悪さを気にした向きの見切り売
りも相変わらず多く、底入れ感が出た感じでもありません。先物にはまとまっ
た売り買いも散発的には見られるものの、追随するような動きもほとんどなく、
特に後場に入ってからは目先筋の手仕舞いの売り買いが中心となっていたよ
うです。

 全般的に方向感のない相場展開となっています。好業績銘柄を中心に買い気
が極端に乏しいわけでもなく、目先筋の利食い売りに対しては押し目買いも入
る状況です。依然として決算発表を待っているというよりは決算発表を受けて
急落する場面を待っている、と言う状況なのかもしれません。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 通信株や石油株に堅調なものも見られるがほぼ全面安

ファナック (6954) 11,200円 ▼110 円 :100株単位
 3月の機械受注統計が市場予想を大幅に下回ったことから、失望売りがかさ
軟調となりましたが売り一巡後は底堅い展開となりました。

アコーディア (2131) 102,000円 ▼20,000 円 :1株単位
 収益率の低い新規取得のゴルフ場が収益の足を引っ張るとして、外資系証券
が投資判断を引き下げ、ストップ安となりました。

東和薬品 (4553) 5,220円 △350 円 :100株単位
 政府は先発医薬品(新薬)と効果が同じで価格が安い後発医薬品の普及を促
すため、医薬品に対する公的医療保険の適用範囲を見直す検討に入ったと報じ
られ、外資系証券が投資判断を引き上げ、好感した買いが入り大幅高となりま
した。

住友鉱 (5713) 2,830円 ▼70 円 
 14日のロンドン金属取引所(LME)で銅の先物相場が大幅に反落したこと
から、利益確定売りが入り軟調となりました。

イオニア (6773) 1,570円 △85 円 :100株単位
 2008年3月期決算が市場予想を上回り増益となる見通しだと発表したことか
ら、好感した買いが入り大幅高となりました。

スクリーン (7735) 875円 ▼88 円 
 液晶メーカーの設備投資計画の見直しが響き、2008年3月期決算が大幅減益
になる見通しだと発表したことから、嫌気した売りが入り年初来安値を更新し
ました。