辛い

犬蔵 mycar

22KM

目先的な過熱感もあり利食い売りが先行だが底堅い展開

日経平均            17,696.97 (▼ 8.15)
日経225先物         17,660 (▼70 )
TOPIX            1,738.11 (▼ 1.97)
単純平均             456.09 (▼ 1.12)
東証二部指数           3,966.98 (▼ 6.54)
日経ジャスダック平均       2,024.07 (△ 2.29)
東証マザーズ指数          840.68 (▼16.44)
東証一部
値上がり銘柄数          573銘柄
値下がり銘柄数         1,024銘柄
変わらず             129銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           85.69%  ▼ 5.18%
売買高            18億9545万株(概算)
売買代金        2兆8270億1500万円(概算)
時価総額          555兆4803億円(概算)
為替(15時)          121.61円/米ドル

◆市況概況◆

 昨日の米国市場はグリーンスパンFRB(連邦準備理事会)議長の中国株に関
する発言などから上げ一服となり、日本市場ももたついた始まりとなりました。
外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと伝えられたこ
とや、昨日の相場で節目と見られる水準を抜け切れなかったこと、週末に日米
の注目される経済指標の発表を控えていることなどから買い見送り気分が強く
また目先筋の利食い売りなどもあって軟調な展開となりました。

 後場に入ると切り返し、堅調な展開となりました。昼の市場外取引は金額は
大きくやや買い越しと伝えられたのですが、寄り付きは見切り売りなどに押さ
軟調な始まりとなりました。ただ、目先筋の早めの利食い売りが一巡したと
ころで底堅さが確認されると好業績銘柄を中心に買戻しや押し目買いが入り堅
調となりました。それでも上値の重い状況には変わりなく、結局小動きとなり
ました。

 小型銘柄も一服となるものが多く東証マザーズ指数は大幅安となり、二部株
指数も軟調となったのですが、日経ジャスダック平均は小幅高となるなどしっ
かりしたものも散見されました。先物にもまとまった売り買いは見られたので
すが追随してむきになって売り崩すとか買い上がる動きではなく目先筋の小掬
い商いが中心となっていたようです。

 決算発表が一巡し、暴落懸念も薄れてはいるのでしょうが、まだ、疑心暗鬼
といった状況です。週末の日米の経済指標の発表を見て、日本市場、米国市場
共にしっかりとしてくれば今度こそ、来週早々にも節目と見られている日経平
均の17800円、TOPIXの1750を抜けて来るのではないかと思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 商社株を含めた石油関連銘柄が堅調、自動車株も戻す

スク・エニ (9684) 3,110円 △225 円 :100株単位
 海外のゲームソフト販売や携帯電話向けコンテンツが伸び、アミューズメン
ト施設運営事業の採算改善も進み、2007年3月期決算が増益になり、国内証券
が投資判断を引き上げたことから、好感した買いが入り大幅高となりました。

三  城 (7455) 1,652円 ▼98 円 :100株単位
 中国など海外販売は積極出店で伸びた一方、国内では競争が激化し、2007年
3月期決算が減益となったことから、嫌気した売りが入り大幅安となりました。

三菱商 (8058) 2,740円 △30 円 :100株単位
 国内証券が投資判断を引き上げ、押し目を確認した後だけに積極的な買いも
入り、堅調となりました。

九州親和 (8340) 77円 ▼50 円
 10月をメドに、傘下の親和銀行ふくおかフィナンシャルグループ(8354)に
売却し、清算手続きに入る方向で最終調整に入ったと報じられたことから、ス
トップ安となりました。

J T (2914) 608,000円 △28,000 円 :1株単位
 昨年の英ガラハー買収によって「シルクカット」など有力ブランドを獲得し
た効果や、2007年3月期決算発表によって明確になった市場シェア拡大などを
織り込んだことから、外資系証券が投資判断を引き上げ、大幅高となりました。

シダックス (4837) 110,000円 △10,000 円 :1株単位
 2008年3月期決算が大幅増益になる見通しだと発表したことに加え、目先的
な底値を確認したと見られていたことから、一気に買いが入り大幅高となりま
した。