つらい
大幅安ながらも底堅く、しっかりと節目で下げ止まり
日経平均 17,481.21 (▼215.76)
日経225先物 17,450 (▼210 )
TOPIX 1,715.54 (▼ 22.57)
単純平均 450.69 (▼ 5.40)
東証二部指数 3,971.01 (△ 4.03)
日経ジャスダック平均 2,028.40 (△ 4.33)
東証マザーズ指数 853.35 (△ 12.67)
東証一部
値上がり銘柄数 241銘柄
値下がり銘柄数 1,413銘柄
変わらず 73銘柄
比較できず 2銘柄
騰落レシオ 84.41% ▼ 1.28%
売買高 18億9743万株(概算)
売買代金 2兆7127億7700万円(概算)
時価総額 548兆4535億円(概算)
為替(15時) 121.23円/米ドル
◆市況概況◆
昨日の米国市場が軟調となったことや寄り付き前に発表になった消費者物価
指数(CPI)が予想通りであったことで、金利先高感もあり、また、外国人
売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越し(金額ベースは買い越
し)と伝えられたことで売り先行となりました。それでも日経平均17,500円台
での寄り付きと底堅さも一瞬見えたのですが、売りは止まらず、下値を確認す
るような大幅安の展開となりました。
後場に入っても軟調な地合いは全く変わりありませんでした。昼の市場外取
引はそこそこ大きくやや売り越しと伝えられたのですが、ほとんど影響はなく、
週末と言うことで底堅さが確認されても買い上がる動きもなく、大幅安のまま
小動きとなりました。戻りかけるような場面も再び下値を窺うような場面もな
いことはなかったのですが、目先筋の見切り売りや買戻しもあり方向感のない
展開となりました。
主力銘柄が軟調となる中で小型銘柄は底堅い展開となりました。東証マザー
ズ指数はここまで大きく下がっていたことで反発、日経ジャスダック平均、二
部株指数も堅調となりました。先物にもまとまった売り買いは散見されました
が大きく相場の方向付けをするような動きと言うよりは週末のポジション調整
とヘッジ売り、目先筋の売買が中心となっていました。
総じて軟調となりましたが、日経平均はしっかりと節目で下げ止まり、小型
銘柄も底入れ感が出るなど相場自体は引き続き強含みではないかと思います。
為替も金利の先高感が強い割りには円高はあまり進まず、企業業績への影響も
今のところ軽微と見られます。週末の米国市場が堅調となれば、また上値の節
目を目指すのではないかと思います。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
ほぼ全面安のなか、海運株、非鉄株など好業績銘柄の一角は底堅い展開
菱洋エレク (8068) 1,512円 △107 円 :100株単位
半導体の売り上げが計画を上回る水準で推移していることから、2008年1月
期決算を大幅に上方修正し、好感した買いが入り大幅高となりました。
T&Gニーズ (4331) 74,300円 ▼10,000 円 :1株単位
婚礼店舗の修繕費用や人件費の増加が響き、2008年3月期決算が減益となる
見通しだと発表したことから、外資系証券が投資判断を引き下げ、大幅安とな
りました。
富士通 (6702) 841円 △43 円
富アクセス(6717)と富デバイス(二部、7582)富士通ワイヤレスシステム
ズ(埼玉県熊谷市)の3社を株式交換で完全子会社化すると発表したことから、
好感した買いが入り大幅高となりました。
ニチユ (7105) 687円 △29 円
三菱重工業(7011)との資本関係を強化すると発表したことから、業容拡大
を期待した買いが入り大幅高となりました。
不二家 (2211) 232円 ▼5 円
店舗数の減少や菓子販売の再開が遅れた影響が響き、2008年3月期決算が大
幅赤字になる見通しだと発表したことから、業績悪化を懸念した売りが入り軟
調となりました。
平 和 (6412) 1,460円 ▼65 円 :100株単位
2008年3月期決算が減益になりそうだと発表したことから、厳しい環境を嫌
気した売りが入り大幅安となりました。