樽町

早く、新興市場にお金が集まらないかな。
押し目買いは入るものの、利食い売り見切り売りに押される

日経平均            13,525.28 (▲49.02)
日経225先物         13,570 (△10 )
TOPIX            1,411.28 (▲ 1.00)
単純平均             477.82 (▲ 6.81)
東証二部指数           4,102.69 (△29.23)
日経ジャスダック平均       2,151.53 (△21.91)
東証一部
値上がり銘柄数          638銘柄
値下がり銘柄数          917銘柄
変わらず             108銘柄
比較できず            6銘柄
騰落レシオ            115.03% +2.74%
売買高            30億6648万株(概算)
売買代金        2兆8565億0300万円(概算)
時価総額          442兆7550億円(概算)
為替(15時)          113.98円/米ドル


◆市況概況◆

 週末の米国市場が堅調な動きとなって、日銀短観も予想通りとなったのです
が、先週末の利食い先行の地合いを引き継ぎ、寄付き前の外国人売買動向(市
場筋推計、外資系12社ベース)も大幅売り越しとなったこともあって、鉄鋼株
や銀行株などは売り気配から始まるなど、もたついた始まりとなりました。そ
れでも、為替が大幅に円安となったことや米国市場の堅調な動きを受けてハイ
テク銘柄の一角や自動車株等輸出関連銘柄が買い先行となったことことで、指
数は底堅い始まりとなりました。

 寄り付きの売り買いが一巡した後は上値の重さに利食い売りを急ぐ動きもあ
って、軟調な動きとなり、先物へのまとまった売りが出ると日経平均は瞬間的
に13,500円を割り込む動きとなり、この日の安値をつけました。さすがに13,5
00円を割り込む場面では買い戻しや押し目買いも入り底堅い動きとなり、底堅
さを確認すると買戻しを急ぐ動きも出て下げ幅を縮小する動きとなりました。
その後は押し目買いと利食い売りのせめぎ合いとなって指数は小動きとなりま
した。

 後場に入ると小動きとなりました。昼の市場外取引も金額はそこそこあった
ものの売り買いの偏りはなく、市場への影響は殆どありませんでした。先物
のまとまった売り買いも多少はあるものの、追随するような動きもなく、従前
の月曜日の午後のように殆ど指数の動きはない展開となりました。鉄鋼株の一
角が底堅い動きとなり相場全体に底入れ感が出ると先物への買戻しと見られる
まとまった買いも入り、指数は一時前日の終値を上回る場面も見られました。
大引けではハイテク銘柄を中心に売り優勢となり、軟調な引けとなりましたが、
引続き買い意欲の強い展開となりました。

 買い意欲の強さを表していたのが、小型銘柄の動きで、大型株の代表である
銀行株や鉄鋼株が利食い売りに押されると、ここまでの大型株主導の相場から
の転換を示すように出遅れ感も手伝って、日経ジャスダック平均、二部株指数、
東証マザーズ指数は軒並み大幅高となりました。目先の物色対象が小型銘柄に
移ったと言う感じです。


マネックスビーンズ証券 清水洋介)


◆個別銘柄◆ 

円安を受けて輸出関連銘柄が堅調

東急不動産(8815) 710円 (▲23) 
 増資発表を嫌気して大幅安となりました。先月末に大型増資を発表、一株あ
たり利益の希薄化などを嫌気して大幅安となりました。

セコム(9735) 5,600円 (△140) :500株単位
 大幅反発となりました。医療制度改革の恩恵を蒙ると見られていたことに加
え、外資系証券会社が目標株価を引き上げたことから、目先筋の買いも交え大
幅高となりました。

新日鉄(5401) 431円 (△5) 
 朝方発表された日銀短観の発表で鉄鋼業の業況判断が前回調査よりも悪化し
たことに加え、利食い売りを急ぐ動きも出て大幅安となりましたが、後場にな
って切り返し、基調の強さを見せ付けました。

トヨタ(7203) 5,300円 (△100) :100株単位
 為替が大きく円安に振れたことを好感し、収益上ブレが期待される輸出関連
銘柄の筆頭として、また、中国での事業拡大が発表されたことを好感する動き
もあって、大幅高となりました。

マクドナルド(2702) 1,979円 (▲26) :100株単位
 年初来安値更新となりました。先月末の引け後に2005年12月期の業績予想の
下方修正を発表、6月に下方修正し、7月に上方修正したこともあって、迷走す
る経営姿勢を嫌気する売りも多かったようです。

サンケン(6707) 1,428円 (△125) 
 急伸となりました。液晶用のバックライト生産能力が世界一になる見込みと
発表されたことで、外資系証券が相次いで買い推奨したことや為替が円安に振
れたことで買いを集めました。


◆ランキング◆

東証一部値上がり上位
 個別材料銘柄が中心で小口の買いで上昇しているものが多くなっています。

東証一部値下がり上位
 特に悪材料があったわけでもないのに、小口の売りに押されるような銘柄が
散見されます。

東証一部売買高上位
 鉄鋼株の出来高も一服となってきました。

東証一部売買代金上位
 主力銘柄もまちまちの動きとなっています。