後半戦がスタート

王子の狐
今年の後半戦がスタートします!

堅調ながらも今一つ盛り上がりに欠け、上値の重い展開

日経平均            15,571.62 (△66.44)
日経225先物         15,560 (△50 )
TOPIX            1,593.22 (△ 6.26)
単純平均             477.15 (△ 0.31)
東証二部指数           4,417.30 (△31.43)
日経ジャスダック平均       2,353.28 (△11.28)
東証マザーズ指数         1,504.25 (△33.18)
東証一部
値上がり銘柄数         1,049銘柄
値下がり銘柄数          550銘柄
変わらず             96銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           87.36%  △2.92%
売買高            16億0958万株(概算)
売買代金        2兆1370億8900万円(概算)
時価総額          506兆8547億円(概算)
為替(15時)          114.60円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場はもたついた動きとなり、原油価格も上昇していたことや先
週末の大幅高の反動から売り圧力も強いのかと思われたのですが、寄り付き前
の外国人売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)が3日連続で買い越しと
なったことや日銀短観がほぼ予想通りとなったことを好感し、先週末の地合い
を引き継いで買い先行の始まりとなりました。それでも積極的に買い上がると
いうよりは売られすぎた分を取り戻し、戻り売りをしっかりとこなす、という
ような感じで上値も重い展開となりました。

 昼の市場外取引がやや買い越しと伝えられたこともあって、後場になって買
い進まれる場面もあったのですが、目先筋の利食い売りや戻り売りも多く上値
も限定的となって、下がれば買い、上がれば売りといった方向感のない展開と
なりました。米国市場での底割れ感が薄れたことから日本市場でも買い安心感
も出ているようです。「ゼロ金利解除」も織り込まれているのかどうか意見の
分かれるところですが少なくとも押し目買い意欲は出てきているようです。

 小型銘柄もしっかりした動きとなり、ようやく底入れ感も出てきたようです。
ここまでの戻り過程でも主力銘柄よりも戻りも鈍かったのですが、本日はしっ
かりと戻りを見せ、主力銘柄と遜色のない動きとなっています。ようやく、個
人投資家などの動きも出て来たのかもしれません。先物へのまとまった売り買
いも散発的には出るのですが、方向感を出すまでにはいたらず、仕掛け的な売
り買いというよりは目先的なディーリングの動きが主体という感じでした。

 本日から7月相場ということで、ディーラーなども動き易かったのでしょう
が、その割りには様子見気分が強く盛り上がりに欠けるような展開でした。米
国での底割れ感が薄れたことで買い安心感は出たものの、しっかりと買い上が
るだけの材料には欠け、まだ疑心暗鬼の中での売買となっている、と言うこと
なのでしょう。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ゼロ金利政策(ぜろきんりせいさく)
 ゼロ金利政策とは、日銀が行う銀行間の超短期の金利を限りなくゼロに近づ
ける政策です。銀行が容易に資金調達が可能となることで、積極的な企業への
融資などを促し、景気の回復を計る目的で施行されています。ただ、日銀もゼ
金利政策は異常と捉えており、景気回復の兆しが見られれば、ゼロ金利政策
を解除する機会を見計らっています。
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◆個別銘柄◆ 

 金価格の高騰を受けて非鉄金属株が高く、相場の底入れ感から証券株が堅調

三井住友 (8316) 1,230,000円 △20,000 円 :1株単位
 日銀短観の発表で景気が好調であることが認識され、ゼロ金利解除が早期に
実施されるのではとの思惑から、金利上昇による収益拡大を期待する買いが集
まり、堅調となりました。

角川GHD (9477) 4,270円 △180 円 :100株単位
 出版事業での重版などから業績が上ブレとなる可能性が高いことを理由に、
国内証券が投資判断を5段階評価の上から2番目に新規で設定したことが材料
となり、堅調となりました。

東 電 (9501) 3,120円 ▼40 円 :100株単位
 日銀短観が発表されて景気回復が裏付けられた格好となり、市場で景気敏感
株に買いが集まる中で同社などディフェンシブ銘柄は物色の対象とはならず、
軟調となりました。

カルソカンセ (7248) 764円 △34 円 
 日産自(7201)・ルノー連合と米ゼネラルモーターズ資本提携協議に入る
見通しとなったことが報じられ、系列部品メーカーが恩恵を享受できるとの見
方から買いが集まり、目先筋の利食い売りに押される場面も見られましたが、
堅調となりました。

信越ポリ (7970) 1,730円 △80 円 :100株単位
 節目を抜けたことで朝方から堅調となっていましたが、前場の取引が終了し
てから、塩ビ波板など塩ビ関連製品を値上げすることが発表され、収益改善へ
の期待から後場も買いが続き、堅調となりました。

凸版印 (7911) 1,268円 ▼26 円 
 カラーフィルター事業を取り巻く環境が厳しいことを理由に、外資系証券が
投資判断を引き下げたことが材料となって、後場に下げ幅を縮小したものの、
売り優勢となって軟調な動きとなりました。

9984 戻り高値
     5dayと25dayとがCG
     過去二回、週足では13Wではじかれて下へ
     果たして、今回は?

8921 戻り高値
     5dayと25dayとがCG