調整

そろそろ調整が入りそうです。
外資系証券の注文状況
売り3930万株 買い3540万株
差し引き390万株の売りこし
2日連続の売りこし 金額ベースも売りこし。
売り=地銀、化学、非鉄、自動車、不動産など。
買い=機械、銀行、証券、商社、鉄鋼など。

目先的な過熱感に先物へのまとまった売りもあって軟調

日経平均            15,969.04 (▼136.94)
日経225先物         16,000 (▼150 )
TOPIX            1,624.21 (▼ 17.24)
単純平均             471.14 (▼ 3.27)
東証二部指数           4,340.61 (△ 0.73)
日経ジャスダック平均       2,278.87 (△ 15.19)
東証マザーズ指数         1,353.05 (▼ 4.83)
東証一部
値上がり銘柄数          447銘柄
値下がり銘柄数         1,132銘柄
変わらず             118銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           124.17%  △4%
売買高            15億0813万株(概算)
売買代金        1兆8310億1600万円(概算)
時価総額          516兆4675億円(概算)
為替(15時)          115.63円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場は引き続き堅調だったのですが、寄り付き前の外国人売買動
向(市場筋推計、外資系13社ベース)が小幅ですが、週末に続き売り越しと伝
えられたことや騰落レシオなどテクニカル指標でも目先的な過熱感が出ていた
ことから利食い売り、戻り売りが先行しもたついた展開となりました。それで
も寄り付きから出遅れ感の強い割安銘柄を物色する動きで底堅い動きとなりま
した。

 昼の市場外取引が金額は小さいもののやや売り越しと伝えられたことなどか
後場に入ると利食い売り、見切り売りを急ぐ展開となりました。先物にまと
まった売りも断続的に出て、見切る動きを助長、一段安となりました。ここの
ところしっかりと戻りを見せていただけに目先的な過熱感から売り急ぐ動きと
なったようです。押し目買いを狙っていた向きもはっきりと底値が見えてから
ではないと手を出しにくいのか押し目買い意欲も少ないように見えました。

 それでもこっちがだめならあっちというわけでもないのでしょうが、小型銘
柄は底堅い堅調なものが多く見られ、日経ジャスダック平均は堅調。二部株指
数も小幅安にとどまり、東証マザーズ指数も軟調ながら底堅い動きとなってい
ました。先物へのまとまった売り買いも前場は少なかったのですが、後場に入っ
てからはまとまった売りが断続的に出て見切り売りを誘い、指数を押し下げる
要因となっていました。

 目先的な過熱感から売り急ぐ動きとなりましたが、引き続き割安感の強い銘
柄を物色する動きは続いているようです。目先的な過熱感といってもまだ売ら
れすぎが是正されつつあるところで、業績面から割安感の強い銘柄も多く、目
先的な利食い売りが一巡して来れば再び押し目買いも入ってくるものと思われ
ます。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・騰落レシオ(とうらくれしお)
 市場の過熱感を見る指標で、値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数×100(%)にて
 求められる指標です。
 マネックスメールでは25日間での合計で算出しており、騰落レシオが120%を
 超えると過熱感があり、80%を下回ると底値圏とされます。
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◆個別銘柄◆ 

 ハイテク銘柄や証券株が目先的な利食い売りに押され軟調

王子製紙 (3861) 688円 △3 円 
 北越製紙(3865)のTOB(株式公開買付)について、同社の大株主が保有
分を売却しない方針であることが伝わりました。市場の反応は限定的で、朝方
は売りがかさみましたが、売り一巡後は前日比プラスに転じ、堅調となりまし
た。

UFJニコス (8583) 757円 ▼25 円 
 カードキャッシングなどの顧客の一部に利息の返還漏れが見つかったことが
報じられ、そのニュースを嫌気した売りがかさんで軟調となりました。

武 田 (4502) 7,690円 △20 円 :100株単位
 相場全体が利食い売りに押される中で消去法的に、ディフェンシブ銘柄とし
て買われ、目先的な利食い売りをこなして小幅高となりました。

大東紡 (3202) 211円 ▼8 円 
 通期の連結業績予想を下方修正したことが嫌気され、地合いの悪さも手伝っ
て発表直後から売られ軟調となりました。

国電機 (6333) 1,695円 △160 円 :100株単位
 全般的に買い手掛かり難のなかで、9月1日付で東証1部に指定されること
が発表され、目先筋に物色され、大幅高となりました。

楽 天 (4755) 61,200円 ▼4,300 円 :1株単位
 中間期の連結業績が好調と伝わりましたが、材料出尽くし感や割高感もあっ
て売りがかさみ、大幅安となりました。