先桃って

最近の東京市場は先桃の影響を受けすぎ。
裁定取引だか知らないけれど、ちまちまと鞘取りサイテー!
と思うのは私だけ?!
大船の観音様だって怒るよ!
大船で生しらすを食べました。

御多分に洩れず先物の動きに振り回されて大幅安

日経平均            15,960.62 (▼202.41)
日経225先物         15,950 (▼220 )
TOPIX            1,623.03 (▼ 17.25)
単純平均             471.19 (▼ 3.88)
東証二部指数           4,357.63 (▼ 13.75)
日経ジャスダック平均       2,293.75 (▼ 0.33)
東証マザーズ指数         1,374.39 (▼ 7.67)
東証一部
値上がり銘柄数          289銘柄
値下がり銘柄数         1,322銘柄
変わらず             82銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           123.81%  ▼ 17.83%
売買高            14億9071万株(概算)
売買代金        1兆8366億5800万円(概算)
時価総額          516兆0323億円(概算)
為替(15時)          116.37円/米ドル

◆市況概況◆

 それでなくても昨日の大幅安で調整気分が強まっているところで、米国市場
軟調となったことや外国人の売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が
売り越しと伝えられたこともあって、軟調な始まりとなりました。手掛かり材
料難の中で先物のまとまった売り買い、仕掛け的な動きで動くのではないかと
の思惑で大きな動きとはなりませんでした。利益が出るものは出しておこうと
いったような上値の重い展開が続きましたが先物にまとまった売りが出ると待
ち構えていたかのように追随する動きが出て一気に16,000円を割り込み軟調
なりました。

 昼の市場外取引でも大きな動きはなく、後場に入ってももたついた動きが続
きました。下値を売り叩く動きも一服となったことで、底堅さを確認した買戻
しから戻り歩調となる場面もあったのですが、今度は16,000円の水準が上値の
重石となり、もたついた展開となりました。最後は買戻しも思ったように入ら
ず、何とも腰の据わらない、方向感のない目先的な売り買いに振らされる相場
となりました。

 小型銘柄は底堅い展開となりました。主力銘柄が先物の動きに振らされる中
で、目先筋の値幅取りの動きや出遅れ感の強い銘柄の押し目を物色する動きで
底堅くなったものと思います。小型銘柄の動きを示す指数も軟調となりました
が、主力銘柄に比べると相対的に下げ幅も小幅に留まりました。先物へのまと
まった売り買いは予想通り(?)出て、相場全体を振り回す格好となりました。
それでも一部の目先筋の動きが中心で方向感を出すというよりは一斉に売り買
いしていたという感じです。

 今日の相場などを見ていてもしっかりとした相場観を持って、あるいはしっ
かりとした戦略を持って市場に参加している人が少ないような感じです。目先
的な動きについていこうと思うばかりに、先物の動きなどに振らされているの
ではないかと思います。目先的な過熱感があることから当然の調整と見られる
のですが、手掛かり材料もない中で一部のディーラーなどに振り回されて一喜
一憂しているような動きはもう少し続きそうです。

 (投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・堅調・軟調(けんちょう・なんちょう)
 堅調は相場が好調で、上昇していることをいいます。反対に、軟調は相場が
 不調で、下落していることをいいます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆

個別の材料で高いものもあるが、ほぼ全面安

新日鉄  (5401)  492円  △1 円 
 世界最大手のミタル・スチールとの提携を拡大する方針であることが報じら
れ、今後の事業拡大を期待する向きもあって買いが入り、小幅高となりました。

旭硝子  (5201)  1,548円  ▼76 円 
 減益予想が一転増益となったものの、原燃料価格の上昇によって採算性が悪
化する通期の業績予想を据え置いたことが伝わり、市場に失望感も出て売りが
かさみ、大幅安となりました。

ヤフー  (4689)  49,000円  ▼500 円  :1株単位
 米グーグルが日本で無料のウェブメールサービスを本格的に始めたことが報
じられ、競争激化を懸念する向きもあって売りが出て、軟調となりました。

アキレス  (5142)  225円  △23 円 
 有機ELディスプレーの大型化などに有効な液体を開発したことが伝わり、
朝方から堅調に推移して大幅高となりました。

信越化  (4063)  6,660円  ▼80 円  :100株単位
 米国の中古住宅販売件数が大きく減少したことで、住宅向け需要が好調で塩
化ビニール事業は収益を拡大していたこともあって、先行きへの懸念から売り
が出て、軟調となりました。

アイフル  (8515)  4,800円  ▼120 円  :50株単位
 朝方からさえない動きが続き、大引けにかけてはまとまった売りも出て軟調
となりました。後場途中には、貸金業者が適用する上限金利についての議論に
おいて検討されていた、少額で短期の貸し付けに例外を設ける特例を導入する
ことに対し、反対意見が相次いだことが伝わりました。