新座立教キャンパス
早1、残3

堅調ながらも上値の重い展開が続いたが最後は先物主導で高値引け

日経平均            16,829.20 (△136.27)
日経225先物         16,840 (△140 )
TOPIX            1,651.85 (△ 12.66)
単純平均             454.90 (△ 2.06)
東証二部指数           4,165.51 (△ 5.77)
日経ジャスダック平均       2,118.17 (△ 4.82)
東証マザーズ指数         1,144.42 (△ 18.57)
東証一部
値上がり銘柄数          892銘柄
値下がり銘柄数          679銘柄
変わらず             138銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           109.31%  △7.9%
売買高            15億1231万株(概算)
売買代金        2兆1173億7900万円(概算)
時価総額          528兆8581億円(概算)
為替(15時)          117.52円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が底堅い動きとなったことや為替が円安となったことに加え、外国
人売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)が買い越しとなったことを好感
して買い先行の始まりとなりました。ただ、米国にしても大きく上昇するわけ
でもなく、外国人も大幅買い越しというわけでもなく、明日は週末で日銀短観
の発表も控え、目先的な過熱感も強いことからさすがに大幅高と言うわけには
いかないようです。目先筋の利食い売りをこなしながら堅調な動きではあるの
ですが、上値も限定的となりました。

 後場に入ってからは前場よりは高い水準での動きとなりましたが、引き続き
上値も重く、日経平均が16,800円の水準を意識すると売られるといった展開の
繰り返しとなりました。鉄鋼株の一角や配当利回りの高さを好感されて先駆し
ていたような銘柄はもたついたものが多く、円安を好感して機械株の一角や自
動車株、ハイテク銘柄の一角は堅調となりましたが目先筋の利食い売りも多く
上値も限定的となり、指数を大きく押し上げる動きにはなりませんでした。た
だ、引け際には先物にまとまった買いが入りそれまで節目となっていた16,800
円の水準を抜けるとインデックス買いも見られ、結局日経平均は高値引けとな
りました。

 小型銘柄は主力銘柄が堅調となるなかでもたついたものが多く、二部株指数
や小型株指数、日経ジャスダック平均は小幅高にとどまりました。ただ、東証
マザーズ指数はここまで大きく下落していたことの反動もあって大幅高となり
ました。全般に下がったものが買われ、買われていたものが売られるといった
状況でした。先物にもまとまった売り買いは散見されたのですが、あくまでも
散発的であり、大きく方向感を出すような展開にはならず相変わらず目先筋の
売買が中心となっていたようです。

 明日の日銀短観の発表を控え、売りも買いも積極的にポジションを大きく膨
らませるような展開にはなりませんでした。ただ、日銀短観も年内の利上げが
ないと見られている中で大きく予想を逸脱するようなことがない限り影響も限
定的となって来るのではないかと思います。週末ということですが、日銀短観
の発表を機に大きく動きが出てくるのかもしれません。


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ハイテク銘柄(はいてくめいがら)
 ハイテクとはハイテクノロジー(高度な技術)の略で、半導体関連銘柄や電
 子部品関連銘柄をはじめ、広い意味では電気機械メーカーや精密機械関連な
 ども含む高い技術を持った銘柄をさす。
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◆個別銘柄◆ 

 円安を好感し輸出関連銘柄が高く、利上げ懸念が薄らぎ内需株が高い

ソニー (6758) 4,970円 △90 円 :100株単位
 外国為替市場で円相場が1ドル=117円台半ばに下落したことや、13日発表の
11月の米小売売上高が市場予想を大きく上回り、クリスマス商戦が期待された
ことから、堅調となりました。

島津製 (7701) 1,050円 △31 円 
 食中毒を引き起こすノロウイルスを効率よく検出できる試薬を18日から販売
すると発表したことが好感され、大幅高となりました。

菱地所 (8802) 3,070円 △30 円 
 東京都内で2005年に賃料改定時期を迎えたオフィスビルの平均改定率が13年
ぶりにプラスに転じたと報じられ、賃料上昇による収益改善が期待され、年初
来高値を更新しました。

エルピーダ (6665) 5,970円 △160 円 :100株単位
 台湾の力晶半導体と合弁で設立するDRAM製造会社を株式市場に上場させ
る方針と報じられ、エルピーダ本体によるエクイティファイナンスの懸念が後
退したことが引き続き好感され、上場来高値を更新しました。

アピクヤマダ (6300) 770円 ▼100 円 
 14日発売の投資情報季刊誌「会社四季報」が、2008年3月期の連結純利益見
通しについて、今期2007年3月期の会社予想比35%減の13億円と掲載したこと
から、先行きの収益に懸念が広がり大幅安となりました。