アメリカの強気

新座立教キャンパス

堅調な地合いだが、日経平均17,000円の節目を目前に足踏み

日経平均            16,962.11 (△47.80)
日経225先物         16,960 (△50 )
TOPIX            1,665.32 (△ 7.92)
単純平均             456.66 (△ 0.79)
東証二部指数           4,180.32 (△ 5.19)
日経ジャスダック平均       2,135.19 (△ 8.17)
東証マザーズ指数         1,149.02 (▼ 3.10)
東証一部
値上がり銘柄数          823銘柄
値下がり銘柄数          741銘柄
変わらず             145銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           117.35%  △4.18%
売買高            16億0097万株(概算)
売買代金        2兆1240億6500万円(概算)
時価総額          533兆1802億円(概算)
為替(15時)          117.99円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が堅調となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資
13社ベース)が大幅買い越しとなったことで買い先行となりました。目先的な
過熱感は強いのですが、日経平均が10月24日の高値(16,901円)を抜けて来た
ことで、強気になる向きも多いようです。ただ、寄り付きの買いが一巡したと
ころでは利食い売りや戻り売りに押されるものも多く上値の重い展開となり、
日経平均が17,000円を抜けないことでますます利食い売りや見切売りがかさみ
上値も重くなり、かといって下値を売り叩く動きもなく、小動きとなりました。

 後場に入ると一段高となる場面もありました。昼の市場外取引が金額はそこ
そこ大きく、やや買い越しと伝えられたことで寄り付きこそおとなしかったも
のの先物にまとまった買いが入り、先物では一時17,000円を抜ける場面もあり
ました。それでも上値の重さは相変わらずといった感じで、17,000円に近づく
と売られるといったような状況が続き、結局は堅調ながらも上値も重い、寄り
付きとほぼ同水準で引けました。

 小型銘柄は主力銘柄が物色される中で物色の対象外という感じでもたつくも
のが多くなりました。日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調となりました
東証マザーズ指数は終始軟調となりました。先物にもまとまった売り買いは
あったのですが、散発的な動きにとどまり、大きく方向感を出すことにはなり
ませんでした。下値を売り叩き難いのですが買いも限定的となり、目先的な動
きが中心となっていました。

 日経平均は17,000円を目前に足踏みとなりました。基調は強く、日銀の金融
政策決定会合が終了し、年内の利下げがないことがはっきりすれば上値を積極
的に買い上がるような動きも見られるのかもしれませんが、はっきりするまで
は大きくポジションを膨らませるというよりは目先的な過熱感もあることでと
りあえず利益を確保しようという動きが多いようです。ただ、株価の先行きへ
の不安も徐々に薄れており、割安感の強い銘柄を物色する動きは続くのではな
いかと思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・割安株(わりやすかぶ)
 割高株の逆で、PERやPBR、会社の業績状況などのファンダメンタルズ
 分析やテクニカル分析など様々な投資尺度を考慮した結果、現在の株価水準
 が同業他社や市場の平均、過去の水準と比較して、安い(割安)と判断される
 株式を言います。
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◆個別銘柄◆ 

 電力・ガス株、医薬品株、鉄鋼株は高く、食品株は軟調

ニッセン (8248) 689円 ▼52 円 :100株単位
 前週末の取引終了後に発表された2006年12月期の連結純利益が1億円と従来
の予想を29億円下回りそうだとの内容が嫌気され、見切り売りから大幅反落と
なり約5ヶ月ぶりに年初来安値を更新しました。

MISAWA (1722) 2,780円 ▼500 円 :100株単位
 子会社であるミサワ九州(1747)の会計処理が数年に渡り不適切だった、と
の17日の発表に嫌気されて売りがかさみ、ストップ安となる前週末比500円安の
2780円にまで急落しました。

丸 井 (8252) 1,427円 ▼46 円 :100株単位
 15日付の米大手証券会社の投資判断が新規に3段階中の最下位である「売り」
となったことで、前場では前週末比76円安の1397円まで大きく下げ、後場に入
りややもち直し、結局引けは46円安となりました。

ホンダ (7267) 4,360円 △110 円 :100株単位
 外国為替市場での円安・ドル高傾向を好感した買いにより続伸。一時は4370
円を付け、11月8日以来となる株式分割後の高値を更新しました。

TBS (9401) 3,800円 △320 円 :100株単位
 前場では約9ヶ月半ぶりに年初来高値を更新、一時は昨年の楽天(4755)が
同社に経営統合を提案した直後10月14日に付けた4110円以来の高値となる3870
円まで付け大幅高となっています。引けにかけて調整が入りましたが、結局、
東証一部の値上がり率ランキング2位となっています。

USEN (4842) 1,268円 △100 円 :10株単位
 米映画大手メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)と同社の無料配信
動画「Gyao(ギャオ)」上での映画作品の放送についてのライセンス契約
を締結したとの正式発表により、堅調となりました。