日興ショック!

が列島を走りました。
8603 マネックス証券が掛け目0!
寄りから、売り一色!!

高島町
My car 50km

12月19日 15:15 テクノバーン日興コーディアルグループ <8603> が値幅制限の下限となる前日比200円(14.09%)安の1219円まで気配値を切り下げて、差し引き6119万1500株の売り注文を残してストップ安比例配分となった。

大引けでの出来高は88万5500株となった。

同社が2005年3月期と2006年3月期の有価証券報告書を訂正することを決定したことを受けて、
東証が同銘柄を監理ポストに割り当てると発表したことが手掛かりとなっている
東証の判断次第では上場廃止となる可能性もあることが投資家の狼狽売りを誘った。

材料出尽くし感や過熱感、先行きへの不安などから大幅安

日経平均            16,776.88 (▼185.23)
日経225先物         16,810 (▼150 )
TOPIX            1,645.40 (▼ 19.92)
単純平均             450.77 (▼ 5.89)
東証二部指数           4,147.43 (▼ 32.89)
日経ジャスダック平均       2,121.76 (▼ 13.43)
東証マザーズ指数         1,127.74 (▼ 21.28)
東証一部
値上がり銘柄数          188銘柄
値下がり銘柄数         1,454銘柄
変わらず             66銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           115.82%  ▼ 1.53%
売買高            17億1861万株(概算)
売買代金        2兆2792億7300万円(概算)
時価総額          526兆8659億円(概算)
為替(15時)          118.02円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が軟調となったことや目先的な過熱感が強かったことなどから売り
先行となりました。寄り付きの売りが一巡したところでは押し目買いや買戻し
も入り底堅い動きとなり、外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)
も買い越しと伝えられたことで、底堅さが確認され、先物に仕掛け的な買いが
入ると前場の引け際には戻り歩調となり、下げ幅を縮小する場面もありました。

 後場に入ると見切り売りも増え、前場の引け際とは一転、大きく値を下げる
展開となりました。寄り付きから売り物がちで始まったあとは戻れば売りと言
った展開になり、今度は先物への仕掛け的な売りで値を崩すとじりじりと値を
下げ、結局安値圏での引けとなりました。

 小型銘柄も主力銘柄が軟調となる中で、東証マザーズ指数は堅調となるなど
前場底堅い動きを見せたのですが、後場に入ると利食い売りや見切り売り、
戻り売りに押されるものが多く、軟調な展開となり、東証マザーズ指数は大幅
安となりました。先物前場の引け際には仕掛け的な買いが入り戻り歩調とな
る場面もあったのですが、後場に入ってからは上値の重さを確認したところで
仕掛け的な売りが出ると、戻れば売りといったじり安な展開となりました。

 日銀の政策決定会合でも予想通り利上げが見送られたのですが、利上げがな
いということは既知の事実とされていたことでの材料出尽くし感や先行きの利
上げ(特に1月に利上げがあるのではないかと思われていることで)に対する
警戒感もあったのではないかと思います。また、詳細は「マーケットメール−
夕刊−」のテクニカル分析の項でも述べていますが、日経平均ローソク足
形も悪く、いったんは調整となって来るのかもしれません。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・上値(うわね)
 現在の株価より上の株価を指します。また、株価が上がる方向性を表し、
 「上値が重い」というような表現をすることもあります。株価に限らず、用
 いられます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 金融株が大きく売られ、紙・パルプ株や海運株がかろうじて堅調

ソニー (6758) 5,060円 ▼100 円 :100株単位
 海外投資家がクリスマス休暇に入って買いが弱まり、前日まで9日間続伸し
ていたが10営業日ぶりに反落しました。またチャート分析「酒田五法」で売り
シグナルとされる「三空」(四空?)を形成し、売り意識が高まりました。

船井電機 (6839) 9,390円 ▼310 円 :100株単位
 2007年3月期の連結経常利益が従来の予想より下方修正するなどの業績に対
する不透明感から株価の上値が重く、それが嫌気され、後場に入ると海外投資
家などとみられる見切売りに押されて大幅安となりました。

ミライアル (4238) 13,040円 △180 円 :100株単位
 18日に成型機メーカーの山城精機製作所を買収すると発表し、主力のシリコ
ンウエハー容器の増産に向けて課題だった技術者不足が克服されたことが前向
きに評価され、大幅高となりました。

ARM (8769) 55,000円 △5,000 円 :10株単位
 前場では値幅制限のストップ安まで下落しましたが、後場では上昇し一時は
ストップ高まで買われた後、利益確定売りが出て急速に伸び悩み、再び下落す
る場面もありましたが、再度ストップ高となり乱高下しました。

六甲バタ (2266) 483円 △5 円 
 配当取り・優待制度狙いの個人投資家の買いが優勢となり、年初来高値を連
日で更新しました。

岡本硝子 (7746) 357円 △80 円 :100株単位
 液晶プロジェクター用のガラス偏光子を世界で初めて開発し、大手家電メー
カー製の液晶プロジェクターで来春からの採用が予定されていることから、業
績拡大を期待する買いが集まり急反発となりました。