リベンジなるか?!
売り3660万株、買い1770万株、差し引き1890万株の売り越しとの観測。
日東電工 <6988> は14日、2007年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高が6770億円(従来予想6900億円)、営業利益が670億円(同750億円)、最終利益が400億円(同450億円)になるとの見通しを発表した。主力製品である液晶パネル用偏光板の価格下落と、最新の製造設備の歩留まりが上がらず生産性が低下していることが主因。
2007年 3月14日(水) 11時46分
IDUが反発、2月中間期業績推定値を修正、連結売上高、経常利益を上方修正
不動産オークションを展開するアイディーユー <8922> が反発。一時、1万1000円高の18万円まで買われている。
13日引け後に、今8月期の2月中間期業績推定値の修正を発表。連結ベースでは、売上高推定値、経常利益推定値を上方修正した。連結売上高推定値は従来の180億円から220億円(前年同期比ほぼ倍増)へ、経常利益推定値は10億円から12億円(同17.6%増)へ増額した。子会社保有不動産を先行して売却したことが寄与した。最終利益推定値は5億円(同4.6%増)で変更がない。
通期見通しは従来予想を据え置いた。連結経常利益は前期比28.3%増の40億円、最終利益は同15.3%増の20億円。
米国株高、円安を好感して大幅反発もまだ疑心暗鬼
日経平均 16,860.39 (△183.50)
日経225先物 16,800 (△250 )
TOPIX 1,694.18 (△ 19.24)
単純平均 460.68 (△ 4.79)
東証二部指数 4,240.88 (△ 27.26)
日経ジャスダック平均 2,145.58 (△ 11.84)
東証マザーズ指数 1,019.76 (△ 10.92)
東証一部
値上がり銘柄数 1,335銘柄
値下がり銘柄数 302銘柄
変わらず 94銘柄
比較できず 3銘柄
騰落レシオ 102.56% △7.99%
売買高 23億0562万株(概算)
売買代金 3兆0230億1900万円(概算)
時価総額 542兆6459億円(概算)
為替(15時) 117.17円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場が堅調となったことや為替が円安に振れたこと、前日の大幅下落の
反動から買い先行となりました。外国人売買動向は大幅売り越しと伝えられ、
買い一巡後は上値の重い展開となる場面もあったのですが、底堅さが確認され、
為替も円高にならないことから下値ではしっかりと買いが入り、押し目買いが
しっかりと入ることが確認されると今度は先物にまとまった買いも入って堅調
な動きとなりました。
後場に入っても堅調な動きとなり、前場の高値を抜ける場面も見られました。
昼の市場外取引の金額はかなり大きく、やや売り越しと伝えられたのですが、
前場の終値近辺で寄り付いた後は先物のまとまった買いなども入り前場の高値
を抜ける場面もありました。ただ、日経平均が17,000円を意識するようなとこ
ろでは戻り売りや引き続き米国市場を気にする向きの売りなどもあって、上値
の重い展開となり、その後もヘッジ売りや目先筋の見切り売りなどから上げ幅
を縮小する展開となりました。
小型銘柄も堅調なものが目立ち、東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均
や二部株指数も堅調な動きとなりました。業種別では鉄鋼株や海運株、機械株
などが円安に振れたことを好感する動きや好業績を見直す動き、高配当を期待
する動きから堅調となり、銀行株は値動きの悪さもあって、見切り売りに押さ
れ軟調となりました。先物へのまとまった売り買いは散見されたのですが、相
場を大きく動かすことはなく目先的な売買が中心となっていたようです。
日経平均は3月5日の安値と同じ水準で今回も底入れとなった感じです。ち
ょうど一目均衡表の雲の下限の水準でサポートされて反発となっており、今度
は再び雲の上限を目指す動きとなることが期待されます。(詳細は「マーケッ
トメール−夕刊−」参照)米国市場での「サブプライム」の問題や「円キャリ
ー取引解消への懸念」は根強いのでしょうが、足元の景況感が好調なことで株
価からこうした懸念を払拭できるかどうかを試すような展開となって来るので
しょう。
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)
◆個別銘柄◆
鉄鋼株が前日の反動もあって大幅高、銀行株は値動きの悪さを嫌気して軟調
松坂屋HD (3051)
大丸(8234)との経営統合を発表し、1株に対し1株割り当てられ、14日の終
値ベースで試算した場合、松坂屋HD株に2割弱の上乗せ価格を付けた計算と
なることから、ストップ高買い気配で値段が付かず終了となりました。
エプソン (6724) 3,370円 △190 円 :100株単位
昨日の大幅安の反動や外資系証券が投資判断を引き上げたことから、大幅高
となりました。
スズキ (7269) 3,130円 △80 円 :100株単位
自動車部品大手のジヤトコに資本参加し、出資比率は10%の予定で、自動車
向けAT(自動変速機)など中核部品の供給を受けると報じられ、堅調となり
ました。
インテリ (4757) 313,000円 △23,000 円 :1株単位
団塊世代の定年退職などで労働人口が減少する中で、人材紹介事業は成長が
期待され、大株主だった米投資ファンド、カーライル・グループが株式を放出
したことで需給が悪化し、株価は割安となっていたことから、外資系証券が投
資判断を引き上げ、大幅高となりました。
シャープ (6753) 2,165円 ▼20 円
為替が円安となったことでハイテク銘柄などが総じて堅調な中、洗濯機に不
具合が見つかったとの報道で、嫌気した売りが入り軟調となりました。
リンク・ワン (2403) 155,000円 ▼30,000 円 :1株単位
既存店売上高の不振に加えて不採算店舗の減損処理による特別損失も重しに
なり、2007年4月期決算を下方修正し、2004年の上場以来初の無配転落となる
ことから、失望感が高まり大幅安となりました。